5枚目のオリジナルアルバム「想いあふれて」収録の曲。
アルバムの発売日は2009年1月21日。
AKB48の柏木由紀が
ブログで「お気に入りの曲」と紹介した曲。
柏木由紀は歌手志望らしいので
この曲も含めて「想いあふれて」というアルバム自体に
入れ込んでしまうのはよく分かる話だ。
「想いあふれて」は
前作「ダブルレインボウ」と比べて
コンセプトとしては大きな変化はないのだが
「ダブルレインボウ」より気負ったところが抜けて
より一層歌の技巧を聴かせるアルバムになっているので
歌手志望でアイドル好きの人にとっては
お気に入りになって当然だろう。
そのなかでも
この「中央改札」は
歌詞の内容といい、曲のまとまりかたといい
実によく出来ていて
この時期の亜弥さんにピッタリの曲だ。
AKBの柏木を感動させたこの曲だが
その音源（アルバム）をyoutubeで聴くことができるのは嬉しい限り。
https://www.youtube.com/watch?v=pcTNctH-xGQ
何にも技巧を凝らしてないのに
聴いていくうちに
何とも切ない気持ちにさせられるのはさすが。
素晴らしい！
ライブでは
「想いあふれて」ツアーのセトリに入っているので
何回も歌われたわけだが、そのなかから
10月3日、4日の中野公演の音源を聴くことができる。
（10月3日）＜映像ナシ。音声のみ＞
https://www.youtube.com/watch?v=gZk3EgpOlRY
（10月４日）
https://www.youtube.com/watch?v=QJxAxfxA6vM
録音状態が異なるので単純な比較はできないものの
伝わってくる歌そのものに関しては
断然10月3日のほうに感じるものがある。
この曲の本当の良さを知ってもらうには
この10月3日ライブ録音の歌唱が一番かもしれない。
10月4日は、声の状態がイマイチで（ダブルレインボウの時も書いたが）
音を伸ばすところで、いつもの多彩なニュアンスが出ず
ただ単に強い声を出すだけに終わっているのが物足りない。
このツアーのDVDは、この日ではなくこの前日を撮ってほしかった
というのが正直な感想である。
このツアーから約4年後
亜弥さんは、マニアックライブ５でこの曲を歌っている。
「あまり準備をせずに行ったライブ」と亜弥さん自身が言っているように
このライブでは、確かに表現という面で
どの曲も物足りないところが多いのだが
この曲などは
特にそういう物足りなさが出てしまっている。
印象的なのは
歌い終わった後の不燃焼感に満ちた亜弥さんの表情だ。
この曲は、最後のほうになればなるほど
いろいろな歌唱テクニックを駆使して
純情な主人公の女性の気持ちを表現していくプロセスが聴きものなのに
このライブでは、テクニックが空回りして
そのテクニックが全然功を奏していない。
さらに、クライマックスの、音程を絶対間違えてはいけない箇所で
珍しく音を外してしまっているのも致命傷だ。
それは歌った本人が一番よく分かるはずで
「こんなはずではない」「この曲は全然表現できていない」という自責の念に駆られた表情を
一瞬だけ見せるのである。
これはファンとして、見ていて実に辛い。
マニアックライブ５にはこういうシーンが数カ所あるので
見続けていると、だんだんと妙な気持になってくる。
準備が不十分なら歌わなくてもいいよ、という気持ちになってくる。
見かけ上”Ｓ”を演じる亜弥さんの、真逆の内面を見るような気持ちになる。
だから、亜弥さんのファンを止められないとも言えるのだが。
https://www.youtube.com/watch?v=i71nZzqvaBo
（最初の3分はＭＣで、そこから歌は始まる。ＭＣは楽しそうなのに歌は辛そう）
さて、上記10月3日のライブ音源に近い出来の歌唱を
映像で見ることができるのが
マニアックライブ２のそれである。
これは上記マニアックライブ５とか、10月4日ライブなどと比べると
最初の数秒聴いただけで
遥かに綺麗で美しい声質であることが分かるだろう。
そして、最後のほうで
ほら 覚えてますか 次に会えるまでに私は
きっと 強くなってる そう言ったけど 言ったけど
という歌詞を切々と（かつ歌唱テクニックも駆使して）歌い上げる部分で
思わず涙腺が緩んでくる（のは私だけか？）。
音符に歌詞が対応して書いてあるだけのスコアから
これだけの熱い物語を連想させる歌が歌えるというのは
本当に凄いことです。
中央改札 Ay Matsuura ManiacLive2009 3
トータル
今年は
亜弥さん本人からの発信情報が全くない年でした。
ネイルサロンだったかそのへんにチラッっと現れたのと
年末に、慶太サンが
「妻には感謝してます」とインタビューで答えていたくらいが
亜弥さんの近況といえば近況。
亜弥さん情報については、こんな感じで
来年もないでしょう・・・再来年もないでしょう・・・再々来年も？・・・
とりあえず、こっそりですが
ブログタイトルを変更しました。
予定より早い感じで
松浦亜弥ディスコグラフィーが進行しています。
もともと、亜弥さんが復活する時期に合わせて
ディスコグラフィーを完成させる予定だったので
ここらで、音楽ブログに変身させることにしました。
そういう意味で
ブログタイトルを変更しています。
私はクラシック音楽ファンでもあるので
守備範囲がかなり広い音楽ブログになるはずです。
まあ、ほぼ独り言状態になるとは思いますが
そのへんは広い心でもってご寛容のほどを。
本当は、昨日あたり、大滝詠一さんの命日に合わせて
そのへんの記事をスタートさせたかったのですが
諸事情により書き切れませんでした。
また、別の機会に書くとして
新年最初の記事は
「チョコレート魂」かそれ以外の音楽記事かの
いずれかになる予定です。
というわけで
2016年もよろしくお願いします。
まだまだ、このブログは続きます。
音楽にもアイドルにも土地勘のない私としてはガイドブックとして大変参考になりました。
今回の記事もさすがに細かいところまで見ておられるなと感心しました。
私は当分、この亜弥地獄から抜け出られそうもありませんので、引き続き教えていただけると有り難いなと、勝手なことを願っております。
よいお年をお迎え下さい。
私はアルバムとしてはダブルレインボーの方が好きなのですが、
このアルバムも全体に何とも無しに哀愁感が感じられて、
秋の夜長などに聴くにピッタリの仕上がりになっているように感じます。
私はホールツアー物より、マニアックライブや
後期のTV出演物などに傾きがちなので、
ツアーの歌唱がどうとか言うのはよく判断できませんが、
少なくともこのVol.2の映像はお気に入りですね。
ブログの展開を少し変えられるのですか？
確かにこのままのペースだと、いつになるかわからない
再活動より前に全曲終わってしまうかもしれませんね。そう想像するのも悲しいことですが。
それにしてもブログタイトル、面白いところ突きましたね。
しかし、来年も松浦亜弥さんを軸に展開されることを
希望しておきます。引続きよろしくお願いします。
どういうきっかけで亜弥地獄、いや亜弥天国にハマってしまったのか
お聞きしたいところですが
まあ、それはともかく
とりあえずは
当方、亜弥さんの記事中心でいきますので
こちらこそよろしくです。
「中央改札」のようなじっくりと聴かせる感じの曲は
恐らくmagoさんは好きだろうなと
勝手に想像していたのですが
やはりそうでしたか。
私も、究極の選択として言えば
こんな感じが一番好きです。
ただ、こういうのは結構歌い込んでいかないと
満足な出来の歌唱にならないように思うので
今後の亜弥さんが、そこまでのレベルで歌えるようになるには
相当の時間がかかるだろうなあと思うわけです。
ひょっとすると、今後の亜弥さんが復活したとしても
この曲などは歌わない可能性があるので
その意味では聴いていて（別の意味で）切ないわけでして・・・
ブログは、当面は
亜弥さん記事とそれ以外の記事が３：１くらいになると思います。
やはり、亜弥さん関係のつながりで
いろいろコメントも頂いていて
見て頂いてもいるので
いきなり関係ない記事ばっかりに変貌したら
こんなブログでも、がっかり感満載になりますからね(^^)
ということで
本年もよろしくお願いします。
Maniac Liveを見て、アイドルとしてだけでなく、純粋に歌手としても好きになりました。
まだまだ松浦亜弥初心者の私にとっては、korouさんのブログはとても勉強になります
これからも松浦亜弥以外の話も含めて楽しみにしています。
拙ブログにコメント下さり、ありがとうございます。
亜弥さんの魅力にハマってしまったわけですね、それは
ラッキーというべきか、アンラッキーというべきか・・ｗｗ
Ｍａｎｉａｃ Ｌｉｖｅはいいですよね。
ホント、アイドルではなく歌手という感じがしますし（ＭＣはともかく、笑）。
あと、もし未聴でしたら
"ayaayaaya19860625"さんがアップされている動画とかで
ＳＴＢライブなども聴いてみてください。
公式動画でもあるコットンクラブについても
雰囲気はマニアックライブとだいぶ違いますが
慣れると、病みつきになると思います。
ということで
こんなブログでよろしければ
今後ともよろしくお願いします。
明けましておめでとう御座います。
コメントは出来ておりませんが1曲1曲にターゲットを絞った記事を楽しみにしています。
私は音楽に疎いので驚かされる見解と独自の分析力、豊富な音楽知識には感服致しております。
本年も宜しくお願いします。
こちらこそ、本年もよろしくお願いします。
私は音楽のプロではありませんので
書いていることは正直かなりテキトーです。
豊富な音楽知識などと書かれると面映いです。
穴があったら入りたくなります。
素人ギタリストなので
時々、亜弥さんの曲をメロディだけ弾いてみたりしています
（これが本当のミュージシャンなら、即興で伴奏もつけて
聴かせる演奏ができるのでしょうが、私は全然できません＜泣＞）
今日は、よかいぬさんのコメントを頂いたので
「中央改札」のメロディを弾いてみました。
この曲はハ長調、シンプルで美しい調性です。
メロディも全然クセがなく
私のようなヘボ演奏家でも楽に弾けます。
ああ、いい曲だーーーー！！！
こんな感じで、マイペースで楽しんでいます(^^)