①演技する名唱(山口百恵)
ここ2,3日、
当ブログへのアクセスが妙に増えているのだが(といっても僅かではあるが、笑)
どうやら、約2年前に書いた
「山口百恵の歌唱力」という記事が原因のようだ。
先週の土曜日、百恵さんのラストライブの映像が
NHKで再放送されたせいだと思われる。
「山口百恵 歌うまい」とか「山口百恵 歌唱力」とかでググると
なぜか拙ブログが上位にヒットするので
番組を見て何かを感じた人たちが
ここまで来訪されたということなのだろうか?
そんな妄想?はともかく
その記事は、中川右介氏の本によって触発されたそのままの心情を
ストレートに書き連ねた文章なので
今読んでも、そのときの気持ちと全く変わりない。
この記事でも紹介した「プレイバックPart2」を再掲します。
山口百恵 (Yamaguchi Momoe)プレイバックPart2
(注:約2分頃から曲開始)
”まさに歌の世界の中で「演技」をしているかのような”唯一無二な歌唱だ。
アイドル歌手でこのようなタイプの歌唱を極めた人は
それ以前にも居ないし、以後も誰一人として居ないはずだ。
②圧倒する歌唱(二宮愛)
毎週末にカヴァー曲をアップし続ける彼女だが
今回のアデルの曲には本当にマイってしまった。
こういう声を張り上げるタイプの歌唱は
本来ならば好みではないのだが
ここまで見事だと
もはや好みなどを通り越して感動してしまう。
いわゆる熱唱タイプの歌唱の極上の形と言えるだろう。
Hello / Adele Unplugged cover by Ai Ninomiya
③松浦亜弥の歌唱(”あやや”時代ではなくて)
最後に亜弥さんの歌唱について。
どう表現したらいいのか分からないので
単に”松浦亜弥の歌唱”としか書けないのだが
亜弥さんの歌の魅力は
「演技する」わけでもなく「熱唱する」わけでもなく
なんとも名状し難い”何か”が
聴く者の心をくぎ付けにしてしまうのだ。
声質は間違いなく”癒し系”で
音程に狂いはなく
かつ歌詞がはっきりと聞き取れる綺麗な発声・・・とか書いてみたところで
亜弥さんの魅力の1%も紹介したことにならない。
”あやや”の頃からそういう特徴はあったのだが
2007年あたりから2010年までの間は
さらに歌唱が深化していった時期であり
この頃の歌唱は
百恵さんや愛さんの歌唱にも決して劣らないはずだ。
今回は、そんな亜弥さんの魅力を
十二分に伝えているこの曲を引用することにします。
松浦亜弥 『only one』
三者三様、歌唱のタイプは違っても
聴いた後の感銘はとてつもなく深い。
youtubeのような動画サイトで
それを愉しむことができる2021年の今は
ある意味とても幸せなことだ。
いい曲も多いし、魅力的な声だし、今でもいいとは思うんですが、松浦亜弥さんの歌唱を聴いてしまうとちょっと心の掴まれ方がちがうんだなと、あらためて感じます。
百恵ちゃんは楽しめる余裕があるんですが、亜弥さんの場合はギュッと掴まれて引きずり込まれるというか、鑑賞するというよりその物語の中に入ってしまった感じですね。
これはもう説明のしようがないんですが、まあつまり松浦亜弥に沼落ちしております。
>>百恵ちゃんは楽しめる余裕があるんですが、
>>亜弥さんの場合はギュッと掴まれて引きずり込まれるというか、
>>鑑賞するというよりその物語の中に入ってしまった感じですね。
概ね同感です(^^)
百恵さんの場合は、普通に良い感じで
普通に説明できるのですが(その説明が独断と偏見かもしれないにしても)
亜弥さんの場合は(その優れた歌唱に限れば)
もはや魔法のようなもので、説明のしようがないですからね。
なお、百恵さんに関して
当ブログ内では
2015.11.7の記事の最初の方にも
具体的に書いています。
https://bit.ly/3cQp2Pk
その時書き忘れていたのですが
百恵ファンになったきっかけは
「銀色のジプシー」という曲なのでした。
作詞:横須賀恵(山口百恵)、作曲:浜田省吾という
豪華な組み合わせの最初の曲です。
百恵さんの歌唱力、作詞の力、ハマショーの曲調すべてに
しびれました。
山口百恵「銀色のジプシー」
https://www.youtube.com/watch?v=7hGh3INl-9w
「ジプシー」という差別用語が曲名に使われているので
一般に広く知られることにはなりませんでしたが
自分にとっては
百恵さんの全ての曲の中で一番の曲です。