korou's Column

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松浦亜弥ディスコグラフィー 12 「遠距離の恋愛」

2015-06-23 | 松浦亜弥

5枚目のシングル「桃色片想い」のカップリング曲。

2002年2月6日リリース。

作詞・作曲はつんく♂、編曲は松尾和博。

 

松尾和博は

小室哲哉の音楽活動を支える8人のスタッフと称される人達の1人であり

その8人の中ではただ一人

ギタリストとしても楽曲に参加するミュージシャンでもある。

(ただしこの曲では、ギターはそれほどフィーチャーされていない・・・と思ったら

 よく聴いてみると、サビの後の間奏で印象的なギターソロがありましたね、

 松尾さんが弾いているのか?)

つんく♂作の楽曲で、なぜ松尾氏が関わったのかは不明。

この頃のつんく♂は

とにかくハロプロ関係の大勢のタレントたちへの楽曲提供に忙しく

作詞作曲で手一杯となり、編曲に関してはさっさと外注していたらしい。

特に編曲へのこだわりもなく

そんななかで松尾氏にその「外注」が回ってきたと推察される。

つんく♂が声帯を失ったとき

真っ先に悲しみの反応を見せたのが小室哲哉だったが

この「遠距離の恋愛」の頃には

そこまで親しくなかったようである。

もっとも、つんく♂自身は

小室哲哉という存在にずっと敬意を抱いていたと

インタビューで答えているので

編曲が松尾和博というのは嬉しいサポートだったに違いない。

 

調性はC♯マイナーで

いかにもつんく♂作らしい雰囲気が出ている。

直前で取り上げたNo.11「S君」と比べて

メロティラインの美しさは断然際立っている。

歌詞もよく作り込まれていて

同じ言葉を繰り返し使ったり(”やさしくしてくれる”とか)

少しだけ変えて全然違うニュアンスを匂わせたり(”言わない”の直後に”言えない”とか)

シンプルでストレートに伝わってくる快速球の歌詞である。

 

これだけの名曲なのだが

残念ながら

曲がイメージするものが、あまりに清楚すぎて控え目すぎて

今時この歌詞がぴったりな感じのアイドル歌手など

探すのが難しいくらいである。

その意味でデビュー直後のあややが

この歌を可憐に歌ったのは奇跡とも言えた。

この3か月後には「めちゃホリ」を歌い始めているので

もうそうなると、この曲のイメージからかけ離れてしまうので。

(もっともリアルタイムでは、そういう風に思ったファンは少ないだろう。

 今になってイメージだけで想像すると、そう思えるという話)

 

長くライブDVDなどでもお目にかかることがなかったこの曲が

マニアックライブ4で突如披露されることになった。

このライブでの歌唱は、この曲に関する限り

高音がよく伸びて、さすが亜弥ちゃんと思わせるが

最後がいけない。

歌い終わった直後、すぐにニヤニヤとして左側を向いて

チノちゃんを挑発。

チノちゃんは、打ち合わせ通り「どうして」とつぶやくのですが

これはダメでしょ(苦笑)。

この程度のおふざけも許されないほど

清楚で真面目な曲だと思うので。

 

というわけで

(以前の記事でも引用済みですが)ここはライブではなく

SCDのほうを貼っておきます。

 

Matsuura Aya - Enkyori no Renai (遠距離の恋愛)

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2 コメント

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同感です (大sansan)
2015-06-25 01:49:07
若い頃の歌を歌うとき、何故か必要以上に照れるんですよね。
いくらファンクラブイベントとはいえ、
そんなに台詞がいやなら抜きにしてもいいから、
最後まで真剣に歌って欲しかったです。
せっかくの貴重なテイク、
台詞までは、良い感じだったので、余計残念です。
返信する
Unknown (Unknown)
2015-06-25 18:59:50
たしかに
あややだった時代の歌を歌うときは
必要以上に照れる傾向はありますね。

マニアックライブ3で「私のすごい方法」を歌うときに
どうしても今の年令で歌えないという注釈までつけて
歌っていましたが
そんなの要らないのにねえ。
松本伊代なんか、いちいち実年齢で歌っていたら
「♪~♪ 伊代はまだ50だから」ってことになるし(笑)
(どうでもいいことですが、今、松本伊代の年令を調べて愕然としました)

昔の歌はそのまま丁寧に歌ってくれるだけで
ファンは満足するわけですが
なかなかそうもいかないことも多いですね。
沢田研二みたいに
「昔のオレしか好きでないのなら帰ってくれ」というような人も居るし。

亜弥さんの場合は
まあ、もう少し年齢がいけば
自然な感じになっていくんじゃないでしょうか。
堂々としているようでも
実態は20代の女性ですから
10代の頃がまだ恥ずかしいのでしょう。

まあ、その前に復帰する気があるのかないのかが問題ですが・・・
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