-7月8日から5回にわたって、ポルトガルはリスボン刑務所で、そこで服役中の凶悪犯らが、玄米菜食を食べて変身してしまったことを紹介した。
そうだよな。精神状態がすっかり変わって、それまで看守に毒突いていたのが、言葉づかいも態度もすっかり変わってしまったとか。外出許可をあたえられても、逃亡しないで戻ってくるとか。玄米菜食って、ほんとうにすごいなぁ。
-しかも、いうことが振っているじゃないか。外出して、街のレストランで食事をしても、その食事はおいしくなくって、刑務所での玄米菜食のほうがおいしいというのだから。
-さて、今日の話題といこうか。今日のテーマは、わたしの飼っている犬の話だよ。
犬の話って何だい、それは。
-うちの犬は,玄米を食べているんだ。
驚いたなぁ。犬が玄米食とは!まさか、ウソじゃないんだろうな?
-本当だよ。ウソをいってもしかたがないだろう。これから話すこととは、わが愛犬の玄米食体験記なんだよ。
おもしろそうだな。玄米をたべる犬とは、珍しいじゃないか。
-たしかに珍しいだろうね。わが愛犬は、タヌ子という名前なんだ。その体型と顔がタヌキに似ているから、前の飼い主が、そういう名前をつけたのだ。
それじゃ、飼い主としては二代目というわけか。
-わが愛犬は、雑種でメス。年齢は18歳だから、人間でいえば、90歳くらいというところかな。長毛犬だから、夏になると暑くてハァ-ハァ-と大変らしいが、冬になると元気になるよ。
愛犬は、元の飼い主のときから、玄米を食べていたのかね。
-いや、そうじゃないんだ。わが家に来る前は、白米と肉、あるいはドッグフ-ドさ。玄米は、わが家にもらわれてきてからだよ。
白米から玄米に切り替わって、タヌ子もビックリしただろうなぁ。それでも、よく玄米をたべるようになったものだよな。
-最初はたいへんだった。玄米には口をつけなかったよ。肉を多めに玄米にまぜてやるとかして、いろいろ工夫して、徐々に白米から玄米へと慣らしていくと、食べるようになったんだよ。
それで、何か、めだった変化でもあったかね。
-おおありさ。12歳のときに貰われてきたんたが、12歳といえば、もう高齢だよな。そのせいもあってか、わが家にきたときは、かなり弱っていたんだよ。
なるほど、それで?
-たとえば、こんなことがあったよ。タヌ子は、夜、我が家の居間で寝るのだが、犬用の毛布を畳の上に敷いてあって、タヌ子はそこで寝るんだ。貰われてきた当初は、その毛布に横たわるとき、足を折って身体を横にするのではなくて、バタンと90度に倒れてしまうのだ。
それで、どうした?
ーそれが、玄米を食べだしてから、2週間もすると、このバタンはなくなって、足を折って横たわるようにかわってしまったのさ。 しかも、散歩につれていっても、以前とは違って、グイグイとつながれている紐を引っ張って歩くようになったんだ。
なるほど。若返って足腰がつよく、スタミナが増したというわけか。
-そのとおりだ。前の飼い主のところでは、ときどき、獣医にかかっていたが、わが家にきてからは、まったく獣医にやっかいにならなくなったんだ。
要するに、玄米食は、獣医殺しということか。 それで?
-肉体の変化だけでなく、精神にも変化が現われのだ。その話は、次回のお楽しみとしよう。
註:今日の話題の主、わが愛犬・タヌ子物語は、
かつて、ある新聞へ寄稿したものへ修正を施したも
のである。なお、タヌ子は、7年前、この世を去った。
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