「食べ処・身土不二」(札幌)は、身土不二を日本と世界へ発信する。食堂ならぬ食堂、啓蒙運動の発信地。日本よ、滅びるな!

「身土不二」は、解放思想であり、危険思想でもある。

 日本から「身土不二」を発信し、日本と世界を救おう。

農滅べば、人滅び、国亡ぶ

2007-04-27 01:17:45 | Weblog


http://www3.plala.or.jp/shindofuji/
  

  日本は自滅への道を驀進している。

 
 日本農業が壊滅している。壊滅の証拠は二つある。
 ひとつは、わが国の食糧自給率低下の問題である。 その自給率は、たかだかカロリー換算で40パーセントである。つまり、国民の3分の2は外国の輸入農産物に頼っていることになる。


 わが国は「工重農軽」の国である。このようなアンバランスな国は、危ういといわなければならない。

 アメリカもフランスも「工重農重」の国である。食糧輸出国の兵糧攻めにあえば、日本国民の過半数は餓死の危機にさらされる。 
 
  いま一つの理由は、食物の質である。
 わが国の農産物のほとんどは、農薬・化学肥料を使って栽培される。このような農産物は、栄養価の少ない「氣」の抜けた質の低いものとなる。 
 

  さらには、輸入食糧と質との関係も見逃せない。
 輸入食糧は、ポストハーベストの危険性だけでなく、次ぎに述べる「身土不二の原則」に反するのである。このような農産物では、生命と健康が脅かされる。この「原則」と輸入農産物との関係である。

 輸入農産物は、その生産地の地域性と気候性のかたまりである。日本に住む我々は、日本列島という地域性とその季候の下で、暮らしている。日本の空気を吸い、日本の水を飲み、日本の土壌でとれた農産物で生きるというのが、その本来の生き方である。こうしてこそ、私たちの生理機能は、日本という環境と調和によってできる。このような生き方は、「身土不二の原則」に適った生き方である。

 「身土不二」とは、身体と環境は不分離であることを表わす。ところが、先に述べたようが、わが国の食糧自給率40%である。国民の過半数が輸入農産物を食べているとなると、これは「身土不二の原則」に反する生き方といわなければならない。この「原則」はいう、我々の食べるものは国産でなければならないと。
 

  輸入農産物を食することは、外国の環境が体内に入ることであって、それは生理的不調和を引き起こす。「身土不二の原則」に反しては、健康で長寿をまっとうすることができない。 

 安いといわれる輸入農産物であるが、はたして本当に安いのだろうか。輸入農産物を、わたしたちが食するとどうなるのか。「身土不二」の原則から言えば、私たちは、地元の農産物のお化けである。輸入農産物(「身土不二の原則」に反する)が、その私たちの体内に入ってくると、それは、健康障害を引き起こすことになる。 

  私たちの人生、すべては健康と生命にかかっている。
 政治も経済も文化も歴史も、生命と健康がなければ、意味がない。家にたとえれば、生命と健康は土台であり、政治と経済その他は屋根であり、柱や壁である。土台が崩れれば、屋根も柱も壁も崩れ落ちてしまう。 
 したがって農業が崩壊すれば、すべてが崩壊する。日本人は、肉体的・精神的に溶け始めているのである。

  まっとうな農業を復活させなければ、日本の将来はない。