エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

気持ちの余裕は大切

2023-10-17 04:30:00 | 教育

 令和5年10月9日(月)に書いた通り、月・火曜は、学校教育に関する話です。今回は、気持ちの余裕は大切だ…という話を書きます。

 「気持ちの余裕は大切」と書くと、「そんなの当たり前じゃん!」とか言われそうです。その通りなのですが、小学校の現場は何かと忙しく、少しずつ気持ちに余裕の無くなってくる事が多いのです。特に、私みたいなB級教師だと尚更です。

 とある年のとある日、仕事の山場を越えた低学年担任の私は、多少、気持ちに余裕のある状態でした。

 そんな昼休み、Aさんが来て「トイレの流れない所にしちゃった」と言ってきました。おそらく用便に関する内容でしょうが、何の事やらサッパリ分かりません。「はい?」と聞き返すと、再度、「トイレの流れない所にしちゃった」と言ってきます。

 気持ちに余裕の無い時なら、「分かった、分かった。後でね」と言ってスルーするのですが、この時は気持ちに余裕があったので、頭の中で何かが引っかかりました。次の瞬間、「わざわざ同じ事を二度も繰り返して言ってるって事は、担任に何とかしてほしいというメッセージではないか?」と頭の中に思い浮かびました。そこで、「分かった。じゃ、一緒にトイレへ行ってみようか」と言ってトイレへ。

 Aさんが案内してくれたのは和式トイレ。便器の横の床にオシッコが広がっています。ここで合点がいきました。「トイレの流れない所」、つまり床にオシッコをしてしまった(先生、どうしたらイイですか)…と言いたかった訳です。

 直ぐ、「わざと床にオシッコした訳じゃないんでしょ?」と聞きました。「うん」とAさん。「なら大丈夫。間違いは誰でもするって、先生、いつも言ってるでしょ。後片付けは先生がするから、手を洗って遊びに行っておいで」と私は言いました。「いいの?」とAさん。「いいよ。間違いなんだから、貴方は何も悪くないです」と答えると、にこっとしてトイレから出て行きました。

 気持ちに余裕が無ければ、床のオシッコを放置してしまい、見つけた子が大騒ぎしたかもしれません。あるいは、「なに、床にオシッコしてるの! 注意が足りないから、そんな事をするんだよ!!」と説教した可能性もあります。

 だから、気持ちの余裕は大切だなぁ…って思います。余裕をもてるよう、色々と頑張らなくちゃ。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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マットの運び方は教えない?

2023-10-16 04:30:00 | 教育

 令和5年10月9日(月)のブログに書いた通り、月・火曜は学校教育について書きます。今回は、体育のマット運動についての話です。

 このブログを読んでいる小学校教師の方々は、マット運動の時、マットの運び方は教えますか? 教えるとしたら、どの様な事を教えますか?

 北海道では学年体育(学年の全学級が一緒に行う体育授業)を行う事が多いのですが、マット運動の時、マットの運び方を教えない方が多いように感じるのです。「グループで1枚ずつ運びます。ぶつからないよう気を付けましょう」みたいな指示を出したら、直ぐにマットを運ばせる事が多いのです。

 私は、B級教師で小心者なので、割と細かく指示を出します。

① マットは必ず2人以上(低学年なら4人以上)で運ぶ。

② 持つ時は「耳(マットに取り付けられている持ち手)」を必ず持つ。

③ マットは絶対に引きずらない。

④ 全員が同じ早さで運ぶ。

⑤ 置く時は全員で合図する。

⑥ 誰かを下敷きにしないよう注意する。

⑦ 後ろ向きでマットを引っ張って運ばない。

⑧ 置いたマットの上にのらない。

⑨ マット置いたら「耳」をマットの下に入れる。

 これらは、どれも安全面を考えての指示です。例えば④の指示を出しておかないと、調子こいた子が全力で運ぼうとして、引っ張られたり押されたりした子が転ぶ可能性があります。擦り傷くらいで済めば問題ないのですが、転び方によっては骨折する事も考えられるので、私は指示する様にしています。

 この辺りを疎かにしていると、思わぬケガを発生させかねないと思うのですが…私が、丁寧過ぎるのかもしれません。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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葬儀からの学び~④死は突然やってくる。

2023-10-13 04:30:00 | 自分

 令和5年10月9日(月)に書いた通り、金曜は、月~木曜に含まれない内容を書いています。今回は、この頃、連続して書いている葬儀から学んだ事の続きです。

 私たち夫婦は両親が全員健在でしたが、今回亡くなった父は、その中でも最も健康そうでした。幾つか病気を抱えていましたが、畑仕事は出来るし、自動車も普通に運転でき、自分で炊事洗濯を行っていました。他の父母は、もう少し重めの病気を抱えており、正直、いつお迎えが来てもおかしくない状況だったのです。

 それが、最も健康そうだった父にお迎えが来てしまいました。しかも、安否確認のため、毎週かけていた電話で話をした少し後に…です。その電話では、いつもと同じように会話していたので、本当に突然の出来事となりました。

 これは、父自身にとっても同様だったようです。用心深い人だったので、ある程度の準備…例えば、「必要な書類をまとめておく」などは少し行われていましたが、準備万端とはいきませんでした。まぁ、準備万端だったら、それはそれで恐いですが…。

 突然の死により、私たちが対応しなければならない事は色々ありました。

1.どの様な葬式にすればよいか。

2.誰を葬式に呼ぶのか。

3.死亡連絡を行う相手は誰か。

4.契約解除を伝える相手は誰か。

5.各種書類はどこにあるのか。

6.必要な印鑑などはどこにあるのか。

 例えば、4で言えば、水道や電気、ガスなどの基本ライフライン関係の他、郵便、保険、地域の配達物、固定電話、携帯電話…など様々あります。卒業した大学の同窓会案内を断る…というのもありました。

 これら1~6について、家に残された様々な書類や物品から見つけ出し、連絡をせねばなりません。それはそれは大変な作業でした。

 だから、「死は突然やってくる。残された人が少しでも楽に作業できるよう、可能な限り準備しておこう」…そう、夫婦で話をしたのでした。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

 なお、10月9日のブログに書いた通り、土日は休みます。次は月曜日(10/16)にアップします。

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好きだけど少しアレな作品③

2023-10-12 04:30:00 | ライトノベル

 令和5年10月9日(月)のブログに書いた通り、木曜はライトノベル愛を語る事に変更しました。今回は、この頃続けている、私は好きだけど一般ウケはしてない作品の紹介を…また行います。

 今回紹介するのは、『悪徳領主の息子に転生!?』です。主人公は普通の日本人なのですが、異世界の悪徳領主の息子に転生してしまい、何とか真人間として生きようと努力する…という話です。ちなみに、ちゃんと円満な形で全3巻完結しています。良かった、良かった。

 この作品、悪徳領主である両親の影響を少なくしていき、領地を繁栄させていく…という展開かと思っていました、最初は。ところが、途中から悪の組織が登場して悪事を始め、最終的には主人公チームと悪の組織チームの魔法対決となります。もう、ビックリ展開です。

 あ、でも、魔法対決も面白いですよ。昔の忍者漫画(『忍法十番勝負』とか…古すぎて、今の人は知らないか)みたいに、一対一で対決していくのです。この一対一で対決するスタイルは、主人公チームが勝つと分かっていても、やはり盛り上がります。だから、最後まで楽しく読む事ができました、私は。

 ただ、最初に受けたイメージと大きくかけ離れてしまうので、ついて来られなかった人がちょっと多かったのだろうと思います。

 ちなみに、この作品で最も私が好きなのは「魔法を使うとダイエットになる」という点です。真面目に魔法の訓練をしたら、みるみる痩せていくだなんて、本当に羨ましい。それで痩せられるなら、私だって今から魔法の猛特訓をします。

 きっと、同じ事を考える方は全国に万単位でいる事でしょう。笑

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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汲み取りトイレは恐怖の対象?

2023-10-11 04:30:00 | 野外活動

 令和5年10月9日(月)のブログに書いた通り、10月10日から、毎週水曜は八軒自然科学クラブの思い出を書いています。今回は、サマーキャンプで利用させていただいた蘭越町上里(カミサト)の思い出です。

 上里の小学校分校の体育館をベースキャンプにし、令和の時代だと考えられないくらい野性味に溢れた活動をしていたサマーキャンプ。中でも、参加する子供たちの恐怖の対象(?)だったのがトイレです。

 体育館自体が木造なので、当然、トイレも木造です。天井も、壁も、床も、全部が板張りな訳です。ドアを開けるとギイィィという音がし、歩くと床がキィキィと軋みます。昼でも不気味な感じです。

 そして、そこには汲み取り式の便器しかありません。もちろん、大便器は和式です。ぽっかりと口を開けたモアイみたいな形で、その開いた口の奥の暗闇からは、何とも言えない異臭が漂ってきます。汲み取りのタイミングが悪いと、汚物が見える事もあります。子供たちにとっては、嫌悪と恐怖を感じさせる事でしょう。

 一応、男性用の小便器は設置されていたので、男子は嫌悪と恐怖を感じる瞬間が少なかったと思います…が、女子は辛かったのではないでしょうか。

 更に、天井には白熱電球が…私の記憶通りなら、1個しかありません。夜、ここを利用するのは嗅覚的にも精神的にも厳しかったと思います。

 更に更に、古い建物なのであちこちに隙間があります。そのため、頻繁に虫が入ってきます。夜、白熱電球を点灯して用便をしていると、どこからともなく大きな蛾が入ってくる事もありました。

 ここで大きい方をするくらいなら、野外でした方がマシだと感じた子は少なからず存在しました。そのため、炊事で河原に来た時、炊事の合間に林の奥の方へ行って、そこで大きい方をする子は割と多かったです。

 後年、ベースキャンプが名駒(ナゴマ)地区になった時、参加していたOBの子たちが最も憤っていたのがトイレについてでした。鉄筋コンクリートで蛍光灯、しかも水洗トイレですから…まぁ、怒る気持ちは分かります。「俺たちの時より良くなってる」「こんなトイレが使えるなんて、ずる過ぎる」と連発され「まぁまぁ…」となだめたのは、今となっては良い思い出です。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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「かけ算九九」狂想曲

2023-10-10 04:30:00 | 教育

 月・火曜は学校教育について書きます。今回は、2年生の算数で最大の山場「かけ算九九」について書きます。

 このブログをアップした10月上旬は、ちょうど2年生の算数で「かけ算九九」を扱う時期です。

 「かけ算九九」を覚えていないと、割り算が出来ませんし、約分も通分も出来ません。はっきり言って、小学校で行う算数の大半が出来なくなってしまいます。だから2年生の担任は、それこそ鬼のように「かけ算九九」を覚えさせようとします。2年生の子が、「先生、覚えられないよぅ」と泣いたって、「今、覚えなかったら、後で苦労するんだよ!」と、鬼の形相で指導する訳です。

 覚えさせるため、様々な方法が行われます。

 暗唱カードを作って覚えさせる…これは基本中の基本です。学校によっては、教材費で市販の九九カードを購入している場合もあります。

 ほぼ暗唱カードとセットなのが、暗唱テストを行う事です。上り九九(いんいちが一、いんにが二…と増えていく順番です)は勿論、下り九九(いんくが九、いんはちが八…と減っていく順番です)やランダム九九と、3種類の暗唱に挑戦させる事もあります。

 以前、教室の入口に「○の段」の九九表を貼っておき、「教室に入る時、○の段の九九を言ってから入りましょう」と掲示してあるのを見た事があります。ほとんどの場合、九九表が廊下側に貼ってあるのは、トイレに行きたい子が漏らすのを防ぐためでしょう。廊下側なら、すっきりした状態で挑戦できるので、暗唱に集中出来ます。

 その他にも、九九ソングを歌う…という方法もあります。実際、YouTubeで「九九ソング」と検索すると、本当に色々な種類の九九ソングが出てきます。私も、割と利用させてもらっています。

 こうやって様々な方法で覚えさせようとしますが、どうしても学級全員が達成とはなりません。1人か2人は覚えきれない子が出てしまい、「これがB級教師の限界か?!」と悔しく思う事となります。

 でも、諦めずに頑張りますけどね。 (^_^)」

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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【お知らせ】色々とブログを変更します。

2023-10-09 04:30:00 | 自分

 いつもの月曜は学校教育に関する話ですが、お知らせがあるので、今回は別な話題を書きます。

 令和5年5月29日から再開した、このブログですが、御陰様で連続100回を越える事ができました。これも、毎日、読みに来てくださる方々がいるからです。どうも、ありがとうございます。

 ちょっぴり贅沢を言わせていただくと、少しでも面白いと思われた方は「いいね」ボタンを押してくださると、とっても励みになります。コメントを書くのと違い、ポチッと押すだけですので、ぜひ御願いします。

 ここから本題です。

 今日(R5.10.9)から、ブログは月~金曜の週5日体制とさせていただきます。それに伴いブログの内容は、月~火曜を学校教育、水曜を八軒自然科学クラブ、木曜をライトノベル、金曜は以上3種類に入らない内容…と、変更させていただきます。

 元々、100回連続でブログを続けられたら、ブログは上記の週5日体制にしようと思っていました。これは今後、ブログも含めた様々な場で情報発信していこう…と考えていたからです。それらの情報を関連させて発信しようとすると、どうしても週5日くらいが限界だと分かりました。そこで、ブログも週5日体制で書いていこうと思った訳です。

 これまで毎日連続で、つまり週7日体制でブログを書いていたのは、久々にブログを再開したので、自分に負荷を掛けて勢いを付けようと考えたからです。連続100回を達成し、このままブログを続けていけそうだと分かったので、当初の予定通りに変更する事にしました。

 今後、土曜と日曜がお休みになります。楽しみにしていてくださった方々には申し訳ありませんが、以上の様な理由ですので、どうか御了承ください。

 今後も、どうぞ、宜しく御願い致します。 m( _ _ )m

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葬儀からの学び~③葬儀社

2023-10-08 04:30:00 | 自分

 日曜は、月~土曜までに含まれない内容を書いています。令和5年9月24日から、自分の体験を基にした葬儀に関わるアレコレを書いています。

 今回の葬儀では、北海道では割と大手の葬儀社に御願いしました。さすが大手だけあって、大きな問題は無かったです…が、細かい点で気になる部分はありました。

 最も気になったのは、細かい「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」が甘かった点です。この辺りは属人的要素が強いので、今回の経験だけで決めつけるのは良くないと思いますが、例えば、お通夜や告別式で使われた文房具(ステープラーやペン、粘着テープ、糊…など)について、「用意した分は自由に使って構わない」とか「用意した分は葬儀費用に含まれている」とか「最終的に全部私の引き取りとなる」と言った説明がありませんでした。大きな問題ではないのですが、私的には気になってしまいます。

 また、全体的に価格設定が「お高め」なのも、ちょっぴり気になる部分です。もちろん、色々と人件費がかかるので、それが上乗せされている事は分かります。特に、葬儀社の方々は死体に触ったり、死体を運んだりしなくてはならず、「肉体的にも精神的にもキツイ仕事だなぁ」と、私は感じました。だから、その分が含まれている事も理解します。

 でも、デジタル遺影でウン万円…しかも、こちらにはデジタル遺影以外の選択肢が無いとなると、やはり気になります。「我が家的には、普通の写真の遺影で構わないから、1万円くらいにならないのかなぁ」と、心の中では思っていました。

 衣料品店や飲食店であれば、普段から目にする事が多いですし、評判を紹介するサイトなども多々あります。だから、色々な条件を自分で検討して選ぶ事ができ、結果として、気になる点も少なくなるでしょう。

 それが葬儀社ですと、滅多に御世話にならない事もあり、事前に分からない部分が多々あります。そのため、気になる点が出てくる事も多いのだと思います。

 事前に調べておくべきなのでしょう…が、なかなかソレが出来ないのが人間です。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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好きだけど少しアレな作品②

2023-10-07 04:30:00 | ライトノベル

 土曜恒例、ライトノベル愛を語ります。先週(R5.9.30)から、私は好きですが、あまり売れてなさそうな作品を紹介しています。

 今回は、かなり新しい作品『異世界ドロンジョの野望』です。あの「タイムボカン」シリーズの名作『ヤッターマン』に登場する悪役、ドロンジョを主人公にした作品で、令和5年5月に発売されました。

 ヤッターマンとメカバトル中に、平行宇宙である異世界から干渉を受けたドロンジョは、干渉によって発生した事件に巻き込まれていく…という物語。タツノコプロが監修しているだけあって、物語のノリは『ヤッターマン』そのもののドタバタコメディです。

 私的には非常に面白かったですが、好き嫌いが大きく分かれる作品だと思います。何せ、ただでさえライトノベルは御都合主義が激しいのに、この作品は御都合主義のオンパレード状態です。「まぁ、『ヤッターマン』だから何でもアリだよね」と思えれば、ドロンジョらしい活躍を楽しめるでしょうが、受け入れられないなら全然面白くないでしょう。

 また、ライトノベルは物語の展開を楽しむ部分が強いので、主張点というか、テーマというか、メッセージ性は強くないのが一般的です。そのメッセージ性が『異世界ドロンジョの野望』では結構強く、ある種の道徳性さえ感じる程です。私的には、「ああ、これ、日本の子供アニメっぽい」と感じました。日本の子供アニメは、「努力は大切だ」とか「友情を大切にしよう」などのメッセージ性が強く、下手な道徳番組より道徳っぽい事が多いです。そのため、そのアニメっぽい部分が好きではない人には、面白くない作品と言えるでしょう。

 でも、これらのクセ強な部分が気にならなければ、『ヤッターマン』らしさを懐かしく楽しみ、ドロンジョの悪女っぷりに惚れ直し、最後の胸アツ場面に涙できます。まぁ、正直に書きますと、少々子供向け書籍っぽい文章…つまり子供っぽい文章の書きっぷりに、最初の内は私も物語に入り込みにくかったです。もっとも、それを克服してからは、かなり楽しんで読めました。

 かなり読者を選ぶ作品ですが、私的にはオススメです。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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食事もワイルドな上里(カミサト)

2023-10-06 04:30:00 | 野外活動

 木・金曜は、八軒自然科学クラブの思い出話です。今回は先週からの続き(R5.9.28&29/R5.10.5)の続きで、サマーキャンプで使わせていただいた蘭越町上里(カミサト)について書きます。

 上里で使った建物も野性味溢れる感じですが、食事も相当に野性味溢れています。

 まず、上里で炊事をしようと思ったら、宿泊している分校の体育館から20~30分間は歩かなければなりません。何故なら、歩いた先にある、パンケ目国内川の河原で炊事をしなくてはならないからです。

 分校の体育館の横にグランドがあり、そこに水道もありますが、何と蛇口が1個しかありません。当時は10グループくらいが参加していましたから、蛇口が使えるのを待っていたら、冗談抜きで日が暮れてしまいます。だから、河原まで歩いて行き、川の水を使って炊事をする訳です。

 川の水は、そのまま飲むのは心配ですが、加熱してしまえば問題ありません。食器を洗うのにも使いますが、水気を十分に拭き取り、しっかり乾かせば大丈夫です。とにかく、流れている川の水なので、潤沢に使えるのは魅力的です。

 そして河原ですから、当たり前ですが、ブロックなどはありません。河原の石を積み上げてカマドを作ります…が、理科「流れる水のはたらき」で学習した通り、転がっているのは角の丸い石ばかりです。積み上げるのが極めて難しいので、大きな岩に立てかけるように積んだり、石と石の間を掘ったりして、何とかカマドっぽくしました。

 更に、燃やすための燃料…つまり、薪も自分たちで集めて来なくてはなりません。幸い、河原の周囲は林なので、探せば倒木が見つかります…が、そのままカマドに使える訳ではありません。まず、ノコギリで切ってカマドの近くに運び、そこで更に細かく切り、太い場合はナタなどで割る必要があります。しかも、林の中にあるので湿気っている事も多く、なかなか着火しにくい事もありました。

 いや~、こうやって思い返してもワイルドですね。当時の子供たち、本当に凄く頑張ったと思います。

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