エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

好きだけど少しアレな作品②

2023-10-07 04:30:00 | ライトノベル

 土曜恒例、ライトノベル愛を語ります。先週(R5.9.30)から、私は好きですが、あまり売れてなさそうな作品を紹介しています。

 今回は、かなり新しい作品『異世界ドロンジョの野望』です。あの「タイムボカン」シリーズの名作『ヤッターマン』に登場する悪役、ドロンジョを主人公にした作品で、令和5年5月に発売されました。

 ヤッターマンとメカバトル中に、平行宇宙である異世界から干渉を受けたドロンジョは、干渉によって発生した事件に巻き込まれていく…という物語。タツノコプロが監修しているだけあって、物語のノリは『ヤッターマン』そのもののドタバタコメディです。

 私的には非常に面白かったですが、好き嫌いが大きく分かれる作品だと思います。何せ、ただでさえライトノベルは御都合主義が激しいのに、この作品は御都合主義のオンパレード状態です。「まぁ、『ヤッターマン』だから何でもアリだよね」と思えれば、ドロンジョらしい活躍を楽しめるでしょうが、受け入れられないなら全然面白くないでしょう。

 また、ライトノベルは物語の展開を楽しむ部分が強いので、主張点というか、テーマというか、メッセージ性は強くないのが一般的です。そのメッセージ性が『異世界ドロンジョの野望』では結構強く、ある種の道徳性さえ感じる程です。私的には、「ああ、これ、日本の子供アニメっぽい」と感じました。日本の子供アニメは、「努力は大切だ」とか「友情を大切にしよう」などのメッセージ性が強く、下手な道徳番組より道徳っぽい事が多いです。そのため、そのアニメっぽい部分が好きではない人には、面白くない作品と言えるでしょう。

 でも、これらのクセ強な部分が気にならなければ、『ヤッターマン』らしさを懐かしく楽しみ、ドロンジョの悪女っぷりに惚れ直し、最後の胸アツ場面に涙できます。まぁ、正直に書きますと、少々子供向け書籍っぽい文章…つまり子供っぽい文章の書きっぷりに、最初の内は私も物語に入り込みにくかったです。もっとも、それを克服してからは、かなり楽しんで読めました。

 かなり読者を選ぶ作品ですが、私的にはオススメです。

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。


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