エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

注意の仕方で思想が見える

2023-06-20 04:14:01 | 教育

 かなり昔、「学級づくりが上手い」と評判の先生と一緒に、身体測定の指導をした時の事です。

 騒がしくなってきたので注意しようと思った時、その先生が注意をしました。何と言って注意したか…「今、身体測定してるよな。どうするのが、1番イイと思う?」です。

 これを聞いてハッとしました。この様な場面で多くの先生方は、「うるさいぞ」や「静かにしなさい」と注意するでしょう。それとは、明らかに一線を画す注意の仕方だったからです。

 この後、じっくり考えてみました。そして、分かったのです。「注意の仕方で(その教師の)思想が見える」と。

①うるさいぞ。→その教師が感じている不快感を表明しただけ。

②静かにしなさい。→改善策を行うよう指示している。

③今、身体測定してるよな。どうするのが、1番イイと思う?→問題点を指摘し、子供たち自身に改善策を考えさせている。

 もちろん、これは単純化して述べているだけで、実際にはもっと複雑な効果があります。①にも②にも③にも、一長一短あると言って良いでしょう。

 ただ、どの様に注意するか、何と言って注意するか…そこに、その教師が何を考えているか、どの様に子供たちを育てようとしているのか…が見えるのは確かです。

 そう思って他の先生方の指導を見ていると、色々学ぶ事が多いと思うようになりました。

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「大冒険」の沢歩き

2023-06-19 04:15:48 | 野外活動

 サマーキャンプで行う最大の活動…それが沢歩きです。

 蘭越町の上里地区にあるペンケ目国内(メクンナイ)川を、砂防ダムまで1.5kmほど上っていくのが「沢歩き」です。当然、川の中を歩く事もあります。川底が深くなっている部分では、川に飛び込んで泳ぐ事に挑戦する事もあり、ずぶ濡れになる事も多いです。

 大きな石がごろごろしている沢を歩くのですから、大変ですし疲れます。そして、疲れ切ったところで登場するのが、「ラスボス」である砂防ダムです。

 高さ15mくらいの、まぁ、どこにでもある普通の砂防ダムなのですが、ダムの上から滝のように水が流れ落ちています。疲れた子供たちにとっては、何とも言えない格好良さがあるようで、「わぁ~」とか「うぉ~」などと叫ぶ子もいました。でも、この砂防ダムの横の急斜面を登り切らないと、帰り道の林道には出られません。それを聞くと、今度は「えぇ~」と悲鳴を上げる子がいました。

 実際、砂防ダムの横の急斜面を登り切るのは超大変です。地面は水を吸って泥状ですし、斜面は間違いなく45度以上あります。掴める物は雑草しかありません。あまりにも大変なので、八軒自然科学クラブでザイルを購入し、急斜面の上にある樹木に結びつけ、掴めるようにしたくらいです。

 この沢歩き…子供たちにとっては、ドラゴン■エストの勇者になって旅をしたくらいの「大冒険」に感じるようです。最終日の夜に感想発表をするのですが、半数前後が沢歩きの事を語っていました。

 

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コックリ湖までの山登り

2023-06-18 07:52:41 | 野外活動

 サマーキャンプで行う大きな活動の1つが、蘭越町にある山などを登る活動です。もっとも、山登りと言っても本格的な「登山」ではなく、「ハイキング」くらいのものですが。

 八軒自然科学クラブが解散する直前の10年間くらいは、この活動ではコックリ湖を目指す山登りをしていました。コックリ湖というのは、蘭越町の山の中にある小さな湖…と言うか、大きさ的には「大きめの池」という感じの場所です。

 サマーキャンプの概ね2日目、朝食を食べ終わって片付けも終わったら、朝食を作った時に一緒に作った昼食(おにぎり)を持って、コックリ湖のある山まで車で移動します。登山口に車を置いたら、後は黙々と登山道を歩きます。途中に3本ほど沢があるので、それを越えてひたすら歩きます。すると、1時間半から2時間くらいたった頃にコックリ湖到着です。

 ちなみに、登る時間に大きな幅があるのは、子供たちの状態によって登る速度が変わるからです。虫を捕まえたり、沢で遊んだりする時間が多くなると、当然ながら登る速度が遅くなります。でも、昨日(R5/6/17)のブログに書いた通り、サマーキャンプはゆったりまったりですから、登る速度は子供たちの様子に合わせて変更して構わない訳です。

 コックリ湖に着いたら、そこで昼食を食べる以外、子供たちが何をするかは自由です。「疲れた~」と言って寝転がっていてもOK。周囲で虫(主にカブトムシやクワガタムシ)を探してもOK。コックリ湖の周囲をぐるっと歩くのもOKです。ぐるっと歩くと、コックリ湖に暮らす魚(おそらく鯉)を見られる事もあり、思ったより沢山の子がぐるっと歩きに参加していました。

 最後に全然別件です。

 ブログを再開して初めて、「いいね」と「応援」をいただきました。portaledge さん、どうも、ありがとうございます。八軒自然科学クラブについては、これからも断続的に書いていきますので、どうぞ、お楽しみに。

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ゆったりまったりサマーキャンプ

2023-06-17 05:19:48 | 野外活動

 久しぶりに八軒自然科学クラブの事を書きます。

 八軒自然科学クラブの活動を大きく分けると、「通常の山歩き」「夏のキャンプ」「冬のスキー」の3種類に分けられます。今回は、「夏のキャンプ」、正式には8月に3泊4日で行っていた「サマーキャンプ」の事を紹介します。

 サマーキャンプは、蘭越町の廃校になった小学校に泊まりながら、周辺で様々な野外活動を行うキャンプです。

 この活動の特徴を一言で表現すると、「ゆったり」とか「まったり」となるでしょうか。とにかく、大きな活動は1日に1つしか入っていません。1日目には肝試しやナイトハイキング、2日目には山登り、3日目には沢歩き…というのが、割と定番の活動で、他には炊事するだけです。

 一般的な野外活動だと、もう少し活動が入っていると言うか、もっと時間単位で活動が組まれています。例えば、6時起床、7時清掃、8時炊事、10時オリエンテーリング、12時昼食、13時昆虫採集用の罠作り、14時木登り、15時ロープ結び練習、16時罠の設置、17時炊事、19時ナイトハイキングで罠の確認…みたいな感じです。

 これがサマーキャンプですと、6時起床~その気になったら炊事開始、10時山登り~途中で昼食、戻ったら自由時間、16時から炊事、終わったら自由時間…となります。そう…主催者側で活動を準備しない自由時間が、やたらと多いのです。

 そもそも、6時起床…と書きましたが、騒がしくしなければ5時から起きていても構いませんし、7時まで寝ているのもOKです。朝食の炊事だって、5時からのんびりと焚き火を始めて、6時になったら直ぐ調理開始でも良ければ、起きた後にボーッとして6時半くらいから火を付け始めても良いのです。つまり、予定表に書かれている時刻は、あくまでも目安…実際は相当に幅がある訳です。

 だから、他の野外活動と比べると、かなり「ゆったり」「まったり」しているのがサマーキャンプでした。

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意外と見ている板書

2023-06-16 04:16:53 | 教育

 朝、子供たちが登校してくる時間帯に合わせて、黒板にメッセージを書いておく先生…少なくない人数います。大きな行事の時なら、かなりの数の先生が黒板にメッセージを書いています。

 最近の私は、この、朝の黒板メッセージを褒めて価値づけるのに使っています。

 最近の構成は、まず大きめの字で檄文的なメッセージを書きます。「勇気を出して前に一歩踏み出そう」とか、「自分のことだけでなく、みんなの事を考えよう」とか、そんなメッセージを1~2行で書いています。

 次に、少し小さめの字で具体的に褒めます。「○○さん、掃除の時に休まず机とイスを運んでいましたね。ありがとう」とか、「○○さん、騒いでいる人を最初に注意していましたね。ありがとう」とか、そんな感じです。こちらは、目立つように色チョークで囲み、「○月○日の素敵だった人」のようにタイトルも付けます。

 早い時だと、これを書くのに必要な時間は5分です。時間がかかる時があっても、せいぜい10分で終わります。これだけ簡単な手間しかかからないのに、意外と沢山の子供たちが読んでいるので、「タイパ」的にはかなり良いと思います。

 実際、それとなく登校してきた子供たちの顔を見ていると、教室に入って直ぐに黒板へ目を向けている子がいるのです。立ち止まってじっと見ている子もいれば、歩きながら見ている子もいます。直ぐには黒板へ目を向けない子でも、ランドセルを片付けた後、イスに座る時に見ている事があります。肌感覚で言えば、学級の4分の1から半分くらいの子が見ている感じでした。

 

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褒めるための「武器」

2023-06-15 04:17:10 | 教育

 子供たちに対して、「こういう姿に育ってほしい」という願い…おそらく、教師なら誰でも抱いているでしょう。

 それを具体化するため、おそらく、多くの先生方は「価値づける」と呼んでいる方法を使っていると思います。私も同様で、私が願っている姿が見られた時、それを褒めて価値づけています。

 もちろん、「その場で褒める」は大事ですが、それだけだと教師と子供の個人的な関わりで終わってしまいます。「先生は、こういう事をすると褒めてくれるんだ」「先生は、こういう事を良い事だと考えているんだ」と多くの子供たちに伝え、価値づけていくには、広く伝えるための「武器」が必要となります。

 以前、学年を組んだ先生は学級通信を「武器」にしていました。その日にあった出来事から価値づけたいものを選び、昼休みに手書きで学級通信にするのです。ちらっと見た事がありますが、「こういう姿が見られたが、それは目指すべき姿なのか」とか、「こういう姿がみられて、とても素晴らしいと思う」といった感じの内容でした。

 ここまで徹底しなくても、学級通信を「武器」にしている先生は少なくない人数で存在します。ただ、最近は供覧に回すよう徹底されており、即時発行する事は難しくなりました。管理職によっては、内容を変更するよう求めてくる場合もあります。

 そこで、最近の私が「武器」として活用しているのが板書です。

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テレビ時代劇っぽいライトノベル

2023-06-14 04:17:53 | ライトノベル

 私がライトノベルを読んでいると言うと、露骨に嫌そうな(あるいは馬鹿にした)表情をする方がいます。「いい歳したおじさんが、何を馬鹿なものを読んでいるんだ」という事なのでしょうが、こちらからすると「いい歳をした方が、心の声を表情で出しているのはダメダメですね」と思います。と同時に、「まぁ、漫画が市民権を得るまでに長い月日がかかったから、ライトノベルも我慢するしかないか」とも思います。

 ライトノベルの良さは、何と言っても「気軽に読めるものが多い」という事です。

 私の好きな「なろう系ライトノベル」の場合、御都合主義的な勧善懲悪の物語が展開される事が多いです。主人公がピンチになったとしても、ほとんどの場合は簡単に解決します。主人公どころか、準主役級の登場人物でも死んだり大ケガしたりする事は滅多にありません。だから、気軽に、安心して読む事ができます。

 ここまでのブログで述べたように、B級教師である私は毎日が悪戦苦闘の連続です。仕事中は集中力を高め、全力で取り組まないと成果が上がりません。だから、帰宅する頃はへろへろの抜け殻です。

 そんな状態で難しい本を読むのは、ますます疲れるだけです。もっと気軽に読めるものがいい…そこでライトノベルです。

 ところで、先程述べたライトノベルの特徴…何かに似てると思いませんか。…そう、「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」などに代表されるテレビ時代劇です。登場する善良な人たちがピンチになっても、将軍様や黄門様が登場して、悪人どもは必ずやっつけられます。気軽に、安心して視聴できる…それがテレビ時代劇でした。

 今、テレビ時代劇はなかなか視聴できなくなりました。それが残念だな…と思う方に、私はライトノベルをオススメします。

 ちなみに、入門編として最適…と私が考えるのが、『くまクマ熊ベアー』です。文庫版も出ているので、値段も割と安いですよ。

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なろう系ライトノベル

2023-06-13 04:17:07 | ライトノベル

真面目な話が続いたので軽い話をします。

私は「いい歳をしたおじさん」ですが、ここ4年ほどハマっているのがライトノベルです。特に、「なろう系」と呼ばれるライトノベルが好きで、シリーズを大人買いする事もあります。

「なろう系」とは、「小説家になろう」というサイトから生まれた作品の事です。ただ最近は、「異世界転生」や「悪役令嬢」を扱った作品を指す事も多いようです。

私が主に読んでいる作品も、「異世界転生」や「悪役令嬢」を扱った作品がほとんどです。令和5年6月現在に読んでいるのは、『オーバーロード』というシリーズで、その前は『無職転生』というシリーズを読んでいました。

また、そもそも私がライトノベルを読むきっかけとなり、現在も続刊が出る度に購入して読んでいるのが『くまクマ熊ベアー』というシリーズです。もちろん、この『くまクマ熊ベアー』も「異世界転生」を扱った作品です。

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自分が叱る時

2023-06-12 04:28:48 | 教育

 正直な話をすると、私も子供たちを叱る事があります。自分が叱っている場面を思い出して分析すると、叱っているのは主に以下の3つの時です。

①危険な行為をした時

②周囲に迷惑がかかる時

③何度か注意をしても行動が改まらない時

 普通に考えて、妥当な理由だと思います。もっとも、③は①や②と重なっている事が大半です。例えば廊下に並ぶ時、何度注意しても静かにならないから叱った場合、②と③の理由が重なっていると言えるでしょう。

 ただ、自分に厳しく見直していくと、この理由の他に「裏の理由」のある事が多いと気付きました。そちらも3つあります。

a.周りの人の眼が気になる時

b.時間に追われるなど焦っている時

c.イライラしている時

 先の例で言えば、教室を出るのが遅くなり、早く移動を完了しないと他の学級や学年に迷惑をかけてしまう場合、叱ってしまう割合は高くなります。「他の先生に迷惑だろ」とか、「何をもたもたしてるんだよ」とか、そういう気持ちが叱る行為につながる訳です。

 冷静に考えて、こういう自分の駄目な部分に気付くと、「はぁ~、だから自分はB級教師なんだよなぁ」と落ち込みます。

 でも、最近は更に考えるようになりました。「失敗は誰にでもある。失敗に気付いたら、次は失敗しないように努力すればいいんだ」と。

 落ち込んでいると、更に失敗を重ねかねません。第一、落ち込んで暗くなっている担任を見ていると、学級の子供たちも暗い気持ちになってしまいます。それでは、自分を慕ってくれる子供たちに申し訳ないです。

 だから最近は、「ま、B級教師だから失敗はつきもの。叱った子を、後で褒めまくろう」と考え、無理矢理にでも気持ちを切り替える様にしています。

 

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信・敬・慕

2023-06-11 10:45:48 | 教育

 B級教師の私は学級作りに時間がかかる…という話をしていました。叱って子供たちを従わせる方法を採らないのですから、どうしても時間がかかるのです。

 では、どういう方法を採っているかと言うと、「信・敬・慕」を意識した学級作りです。この「信・敬・慕」という言葉は、令和5年6月1日のブログで紹介した、千葉県の野口芳宏先生が述べた言葉です。とある書籍で述べていたのですが、ちょっと今、その書籍が見つかりません。見つかり次第、その日のブログで紹介させていただきます。

 それで「信・敬・慕」ですが、「信頼」「敬愛」「慕情」という事で、野口先生は「教師と子供との関係には、この三つが必要だ」と述べています。つまり、子供たちから信頼され、敬われ、そして慕われる教師である事、その様な関係を子供たちと築く事、それこそが学級作りの要になる…という事なのです。

 この3つの内、1学期の最初に私が力を入れるのが「慕情」です。信頼が醸成されるのには時間がかかりますし、敬われるのには更に時間がかかります。しかし、慕われる…つまり、「先生、大好き!」となるのには、先の2つよりは時間がかかりません。子供たちに一人一人に対して、きちんと個人として尊重した接し方をし、「先生は貴方の事が大好きですよ」と声をかけ続ける…それを手を抜かずに行っていれば、ほとんどの子供たちから慕われるようになります(もちろん、例外も時にはあります)。

 そして、子供たちから慕われるようになってくると、叱って従わせなくても学級が落ち着いてくるのです。より良い学級のために何をすべきか…それを自分で考えるようになり、自分の行動を変える子が増えてくるからです。もちろん毎回、そんなに上手く話が進む訳ではありませんが…。

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