木曜はライトノベル愛を語る日。今回は、内容の軽いライトノベルの中でも、相当な軽量級の作品を紹介します。
今回紹介するのは、岡崎マサムネ先生の『異世界リーマン、勇者パーティーに入る』です。
話としては、魔王を倒すために勇者がパーティーを組むところから始まります。王様から紹介された最後の1人は、異世界からやってきた「営業のハヤシさん」。もちろん、営業が着ている様なスーツを着ていて、挨拶として名刺を差し出してきます。ステータスを調べても、まぁ、その辺を歩いてる一般人と何ら変わりません。「え~、こんな人、パーティーに入っても戦闘したら直ぐ死んじゃうよ~!」と、頭を抱えた勇者たちでしたが、何と、何と、営業のハヤシさんは凄い人だったのです!!!!!
それで、どんな凄い人かについては…まぁ、作品を読んでみてください。この作品、いろんな意味で軽い作品なんで、気軽に読めると思いますから。
…そう、この作品は軽いです。
まず、文章が軽い。ライトノベルなので、一人称口語体で語られてるのは普通なんですが、その語り口が普通の若者っぽい感じです。まぁ、だからこそ、こんなにポイントの小さな文字で書かれていても、さくさく読めてしまうのですが。
そして、内容も軽い。主人公たちがピンチっぽくなる場面、あるにはあるんですが、ほとんど何の苦労も無く解決します。ハヤシさんの活躍で。だから、「この後、主人公たちは大丈夫なのか? あ~、ドキドキする!」って感じは全くありません。安心して、読み進める事が出来ます。
この辺り、物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、作者の岡崎マサムネ先生は狙って書いている様です。「あとがき」で次の様に書いていました。
今回紹介するのは、岡崎マサムネ先生の『異世界リーマン、勇者パーティーに入る』です。
話としては、魔王を倒すために勇者がパーティーを組むところから始まります。王様から紹介された最後の1人は、異世界からやってきた「営業のハヤシさん」。もちろん、営業が着ている様なスーツを着ていて、挨拶として名刺を差し出してきます。ステータスを調べても、まぁ、その辺を歩いてる一般人と何ら変わりません。「え~、こんな人、パーティーに入っても戦闘したら直ぐ死んじゃうよ~!」と、頭を抱えた勇者たちでしたが、何と、何と、営業のハヤシさんは凄い人だったのです!!!!!
それで、どんな凄い人かについては…まぁ、作品を読んでみてください。この作品、いろんな意味で軽い作品なんで、気軽に読めると思いますから。
…そう、この作品は軽いです。
まず、文章が軽い。ライトノベルなので、一人称口語体で語られてるのは普通なんですが、その語り口が普通の若者っぽい感じです。まぁ、だからこそ、こんなにポイントの小さな文字で書かれていても、さくさく読めてしまうのですが。
そして、内容も軽い。主人公たちがピンチっぽくなる場面、あるにはあるんですが、ほとんど何の苦労も無く解決します。ハヤシさんの活躍で。だから、「この後、主人公たちは大丈夫なのか? あ~、ドキドキする!」って感じは全くありません。安心して、読み進める事が出来ます。
この辺り、物足りなさを感じる方もいるかもしれませんが、作者の岡崎マサムネ先生は狙って書いている様です。「あとがき」で次の様に書いていました。
(前略)
現実がこんなにつらいのに、どうしてエンターテイメントの中でまでしんどい思いをしなくちゃならんのだと。
理不尽な死も、裏切りも陰謀も試練も、ハラハラドキドキどころか胃がキリキリする展開も、現実だけでお腹いっぱいなんです。
そんな体力、もう残っていないのです。毎日を生き延びるだけで精いっぱいなんです。
現実って案外、毎日毎日がデッドオアアライブなんじゃないかと思うんです。
そうやって毎日を必死でアライブしている人間が、同じように毎日を必死でアライブしているあなたのことを考えながら、書いたお話です。
(後略)
現実がこんなにつらいのに、どうしてエンターテイメントの中でまでしんどい思いをしなくちゃならんのだと。
理不尽な死も、裏切りも陰謀も試練も、ハラハラドキドキどころか胃がキリキリする展開も、現実だけでお腹いっぱいなんです。
そんな体力、もう残っていないのです。毎日を生き延びるだけで精いっぱいなんです。
現実って案外、毎日毎日がデッドオアアライブなんじゃないかと思うんです。
そうやって毎日を必死でアライブしている人間が、同じように毎日を必死でアライブしているあなたのことを考えながら、書いたお話です。
(後略)
ここを読んで、「成る程なぁ」と納得しました。こう考えて書いた話だから、メッチャ軽い作品になっている訳だ…と。その狙い通り、とても読みやすく、めっちゃ気軽に読み進められました。作者の狙いは大成功です。
ただ、作者の「あとがき」を全部真に受ける事は出来なさそうです。続編を出す予定らしく、強敵が登場しそうな予告編的な場面がありましたし、何より、ハヤシさんには謎が多いからです。その謎には、ブラックな職場で究極のブラック体験をしていたらしい(と推測される)ハヤシさんの過去が関わってる様で、何やら闇を感じさせられます。
まぁ、それはサラッと流しても大丈夫。(取り敢えず、この作品中では)本編には大きく影響しません。だから、疲れて何も考えたくないなら、この作品はオススメだと思います。
ただ、作者の「あとがき」を全部真に受ける事は出来なさそうです。続編を出す予定らしく、強敵が登場しそうな予告編的な場面がありましたし、何より、ハヤシさんには謎が多いからです。その謎には、ブラックな職場で究極のブラック体験をしていたらしい(と推測される)ハヤシさんの過去が関わってる様で、何やら闇を感じさせられます。
まぁ、それはサラッと流しても大丈夫。(取り敢えず、この作品中では)本編には大きく影響しません。だから、疲れて何も考えたくないなら、この作品はオススメだと思います。
ところで、令和7年3月5日の記事に「いいね」などをいただきました。とても嬉しいです。どうも、ありがとうございました。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。