エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

気軽に読め、多方向から物事を見る感覚を養える(かも)『実はすごかった!? 嫌われ偉人伝』

2024-09-12 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り…何ですが、最近、ラノベじゃない本なども紹介しています。今回もラノベではなく、私の推し作家の一人である真山知幸先生の『実はすごかった!? 嫌われ偉人伝』を紹介します。
 この本では、世間的には人気が無い…と言うか、どちらかと言えば嫌われている歴史上の人物を、蘇我入鹿から松永安左エ門までの25人紹介しています。コラム欄もあり、そちらで取り上げられている人が7人なので、全て合計すると32人となります。
 真山先生の本は、どれも読みやすく書かれています。この本も同様で、さくさく読めるので、速読系の方なら1時間くらいで読み終えてしまうでしょう。
 また、自分の興味のある人物だけパッと読んで終わる…と言う読み方も出来ます。これなら5分間もあれば、まず間違いなく読み終わります。隙間時間の活用にもピッタリではないかと思います。
 ところで、この本の最大の「良さ」は、「多方向から物事を見る感覚を養う」事に役立ちそうだ…と言う点です。
 例えば、平清盛と言えば、『平家物語』の影響が大きいため、「我が儘な独裁者」と思われがちです。NHK大河ドラマ「平清盛」は、もう少し多面的に描いていましたが、それ以外の大河ドラマでは概ねロクな描かれ方をしていません。
 それが、この本によると、平清盛はアイディアマンだし、自分から積極的に戦をしてはいないし、部下に対しても優しく接していた…と言うのです。例えば部下との関わりであれば、「空気の読めない発言があっても《冗談で言ったのだろう》としかることはなかった」…と書いてあります。これが本当なら、マジで優しい上司じゃないですか。「ドブ泥な下衆校長」から痛い目に遭わされた私としては、この点だけで、平清盛の評価が爆上がりです。
 他の人物についても、この様な感じで「意外な一面」が紹介されていきます。その「意外な一面」は、これまでの資料に不備があると分かったり、最新の研究で判明したりして、明らかになってきた様です。読んでいると、かなり「目から鱗」なのではないでしょうか。
 そうやって様々な人物について読み進めていくと、その人物についての一般的な評価は、あくまでも「ある面からの見方」に過ぎなかったと分かってきます。別な面から見れば、その人物の別な姿が見えてくる訳です。
 これが、「多方向から物事を見る感覚を養う」事に役立つんじゃないかな…そう、私は思っています。
 令和6年8月に発売されたばかりなので、もしかすると近所の本屋にもあるかもしれません。本屋へ行ったら、ちらっと見てみては如何ですか。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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