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エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

ポテトピザいや~ん・後編

2025-02-18 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R7.2.17)の続きで、スキー学習での低学年指導について書きます。
 低学年のスキー指導で有効な言葉について、妻と話している内に閃いた私。
さっそく、令和7年2月某日のスキー学習で実践しました…と言うのが、前回までの内容です。
 子供たちをスキー山の登坂斜面(山に向かって右側と左側にあり、真ん中が滑降斜面となります)の登り口から、左右各1列の合計2列横隊にして並べました。そして、真ん中に立って説明します。
 私「今日のスキー学習では大事な言葉を覚えてもらいます。
   それは、『ポテト』『ピザ』『いやーん』です。
   はい、繰り返して」
 子「ポテト、ピザ、いやーん」
 私「ポテトは真っ直ぐ伸びていて、スキー板に似てるでしょ。
   だから、ポテトはスキーを指しています。
   『ポテト』と言われたら、自分の滑る方向に真っ直ぐスキーを向けます」
 ここで、理解させる為に少々の間を開けます。
 私「次はピザだけど、これは膝の事です。
   『ピザ』と言われたら、膝を曲げて、左右の膝をくっつけてください」
 ちょっと、やらせてみせます。
 私「ポテトやピザを食べ過ぎると、先生みたいに太って、お腹が出てきます。
   見られるのは恥ずかしいので、『いやーん、見ないで』とお腹を隠しましょう。
   両膝に手を当てて、腕でお腹を隠すポーズ…これが『いやーん』です」
 子供たちは笑っています。ボランティアで参加の保護者も笑ってます。
 ここで、「見本を見せますね」と言って、実際にスキー山を登りました。そして、「ポテト」でスキーを下に向け、「ピザ」で膝を曲げて両膝を合わせ、「いやーん」と言って両膝に手を当て、腕でお腹を隠しながら滑りました。当たり前ですが、コントロールを効かせたプルーク滑降なので、スピードが出ず安定して滑っていきます。子供たちから、感心した様な声が聞こえました。
 この後、子供たちを登らせ、ひたすら「ポテト」、「ピザ」、「いやーん」で滑らせました。残念ながら、令和6年度のこの日は雪面がガチガチに凍っていて、子供たちがスキーをコントロールするのは至難の業でした。
 でも、指示通りにポーズをする事が出来た子は、転ばずに滑る事が出来ていた…子の割合が高かったです。もう1回指導すれば、かなり定着し、転ばずに滑る事の出来る子が増えると思われます。
 言葉としては、なかなかインパクトがあり、子供たちにもイメージし易かったのではないか…と考えています。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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ポテトピザいや~ん・前編

2025-02-17 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回はスキー学習での低学年指導について書きます。
 低学年にスキーを指導していると、頻繁に転ぶ子をよく見かけます。転ぶ理由は様々ですが、体が後ろに傾く(札幌の教育業界では「後傾(コウケイ)」とか「後傾になる」と言われています)事が大きな割合を占めています。何で後傾になるかと言うと、ほぼ間違いなく「怖い」から。怖いから仰け反る姿勢になり、結果として後傾になる訳です。
 では、後傾にならない様にするには…これは簡単。前屈みの様な姿勢(「前傾(ゼンケイ)と言っています)になれば良いのです…が、これが難しい。前傾姿勢になると、スピードが出やすくなりますから、普通に滑るより怖くなります。だから、無意識に後傾になってしまい、結局は転んでしまいます。
 そこで、前傾姿勢を維持するため、色々と言葉かけを考えて指導してきました。
 これまでの最高傑作は、「スカートがめくれちゃう。いやーん…のポーズね」でした。両膝を合わせ、その膝を手で押さえるポーズです。これ、かなり有効なポーズなのです。両膝を合わせる事でスキーがプルーク滑降の形になりやすく、しかも両膝を両手で押さえているので、ポーズが崩れにくくなります。もちろん、この姿勢を維持すれば、間違いなく前傾姿勢で滑る事が出来ます。
 ただ、指導の言葉が、永井豪先生の『ハレンチ学園』的な雰囲気なのが問題でした。昨今のコンプラ重視社会だと、色々と批判を浴びそうです。
 そんな事を妻と話している時、「ポテト」と「ピザ」と言う指導もあると話題になりました。それぞれの指導内容を確認している内に…閃きました!
 さっそく、令和7年2月某日のスキー学習で実践です…が、ちょっと長くなるので次回に続きます。

 ところで、令和7年2月14日の記事に、「いいね」などをいただきました。どうも、ありがとうございます。今週も、気合いを入れて頑張ります。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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雪遊びはイメージが重要・後編

2025-02-11 04:30:40 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R7.2.10)の続きで、生活科で行った雪遊びについて。
 1月後半、生活科の授業で近所の公園に行きました…が、条件が悪くて遊ぶ気にならない子供たち。
 ここは、何もない時代に適当な遊びを考えて遊んでいた私が、「頭さえ使えば、世の中、何でも遊べるモンなんだぜ」…と、見せつけてやろうではありませんか! …と言うのが前回でした。
 では、どうするか。
 実は、暖かい日が続くと、積もっている雪の表面が解けてくっつくのです。そのため、積もった雪の表面が少し硬めの板状になります。それを上手に剥がすと、厚さ2~3cmの雪の板が取れるのです。
 この雪の板、私が子供の頃は色々な遊びに使いました。まず、積み木の様に積み上げたり、重ねたりして、何かの形を作る事が出来ます。程良い大きさにして、フリスビーみたく投げて遊ぶ事も出来ます。小さめの塊に切り分け、雪合戦の玉として使う事も出来ます。また、瓦に見立てて、空手チョップやキックで割る事も出来ます。
 この雪の板、乱暴に扱うと直ぐ壊れます。だから、繊細な取り扱いが必要となります。大雑把で物の通り扱いの雑な現代っ子に、是非、体験させたい活動です。
 そんな訳で私は、「ふふふ…子供たちよ、見ているが良い(←『北斗の拳』の悪役風)」と言って、雪の板を切り出しにかかりました。
 やり方は簡単、手を尖らせ、切り出したい形に雪面へ刺して行きます。形が出来たら、周囲の雪を捨て、板の下部分の雪を削っていきます。この時、身長にやらないと割れてしまいます。上手に削ると、相当な大きさの形でも、綺麗に切り出す事が出来ます。
 周囲の子供たちは、「先生、何してんの?」みたいな顔で見ていますが、そんなのは放っておいて、雪の板で壁を作り、天井を乗せ、その上に更に壁を作り、天井を乗せ…とうとう、三階建ての「お家」を作り上げました。見ていた子供たち、「先生、すご~い!」と大興奮です。
 「ふふふ…どうじゃ、凄いじゃろう。先生を崇めるのぢゃ」…とは言わず、心の中で言うだけにしておきました。
 この後は、放っておいても大丈夫。子供たちが真似をして、どんどん活動し始めます。その内に、高く積むのではなく、壁を並べて迷路を作る子が出始めました。ちょっぴり私も参加した為か、参加者が増えていきます。さっき「雪合戦しよう」と言った子まで参加してきたり、「氷を見付けた」と言って小さな氷の塊を持って来る子がいたり、「松ぼっくり見付けた」と持って来る子がいたり、「こんな大きな壁が取れた」と自分の足くらいの長さの雪の板を持って来る子がいたり…最終的に、かなり大きな迷路が出来ました。
 因みに、氷の塊と松ぼっくりも有効活用します。どうするか迷っている様だったので、「迷路の飾りにしたり、迷路を探検している人にしたりしたらイイんじゃない?」とアドバイスしました。その後は、「ここで道に迷ってるんだよ」とか、「これから迷路に入ろうとしてるんだ」とか、「やった! 迷路から出られた!!」とか、イメージを広げて遊んでいました。
 うん、雪遊びってイメージが重要だよね。 d(^_-)=☆
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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雪遊びはイメージが重要・前編

2025-02-10 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、生活科で行った雪遊びについて。
 1月後半、生活科の授業で近所の公園に行きました。冬の公園…北海道なので、雪が積もっているので、その雪を使って遊ぼうと言う内容です。
 ところが、令和7年に入ってから、ほとんど札幌は雪が降りません。例年の半分もない感じです。これまでに積もった雪は、ザラメ状の氷の粒になっているか、固まっているか、さらさら過ぎて固まらないか…いずれにしても、なかなか遊びにくい状態になっています。雪合戦や、雪ダルマ作りには不向きですから。
 こういう時でも楽しく遊べるのが、ソリ遊びです…が、今回は許可しませんでした。何故なら、スキー学習が終わった後の生活科では、少なくとも3回以上、ソリ遊びを行う予定だったからです。ここでソリ遊びにしてしまったら、「雪遊び=ソリ遊び」になってしまい、雪遊びの幅が広がりません。
 そんな訳で、公園に着くと、「今、見えている平らなエリアで雪遊びしましょう」と指示を出しました。子供たち、わっと広がりましたが…直ぐに、つまらなそうな表情で戻ってきました。そして、「先生、何も出来ないよ」とか「こんな雪じゃ、遊べない」とか、文句を言って…中には、ふて腐れて雪面に寝転がる子もいるではありませんか。
 子供たちの気持ちも、まぁ、分からないではありません…が、それにしても「おいおい」って感じです。正直、「お前さん方、もうちょっと遊び方を考える気にならんのか」…と思いました。
 中には、「先生、雪合戦しよう」と言って、その辺に転がってる雪の塊を投げつけてくる子もいます。それは、とても前向きで良いのですが、その子の相手をしていると、かなりの数の子を放置しておく事になります。可哀想ですが、前向きな良い子の相手をしている場合ではありません。
 ここは、何もない時代に適当な遊びを考えて遊んでいた私が、「頭さえ使えば、世の中、何でも遊べるモンなんだぜ」…と、見せつけてやろうではありませんか!
 あ、でも、少し長くなりました。続きは、また次回に。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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ブラックとホワイトの狭間

2025-02-04 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、令和7年1月20日に続き、教育現場からの問題提起&自分なりの意見を述べるシリーズ第2弾で、「教員の仕事はブラックか」について述べます。
 30年以上、私は教育現場で働いてきました。異業種の方との交流も少しはありますが、詳細に知っている訳ではありません。ですから、以下で述べる内容に間違いがある様でしたら、御指摘いただけると有り難いです。
 そう言う、限定的な知識で考えた話ですが、客観的に言って教員の仕事は「ブラック」でしょう。
 まず、最近広く知られる様になってきた「定額働かせ放題」…つまり、残業代が出ない事は、ブラックの最たるものだと思います。中小企業なら残業代の出ない会社もあるかもしれませんが、ある程度以上の企業や一般的な公務員で、働いた分の残業代が出ない事はないでしょう。
 更に、休息や休憩もありません…って言うか、一応ありますけど、実質的に取れる状態ではないです。子供がいる時間に休息や休憩を取る訳にはいかないので、教員の休息や休憩は勤務時間の前後に入れられています。札幌の場合、退勤時間の直前に休息が1つ入り、その直前に休憩が入ります…が、保護者対応したり会議の入ったりする事が多いので、実質的に取れない訳です。
 そうそう…昼食も一般的な意味の「昼食」ではありません。「安い給食を食べられるんだから、いいじゃん!」と思うでしょうが、普通、給食時間は「学級指導」と言う押さえです。だから、何かあれば給食を食べる事が出来ない事があります。厳密に言ったら、給食時間は昼食ではなく、「子供の指導の合間に栄養補給している」でしょう。エナジードリンクを飲みながら仕事しているのと、イメージ的には大した変わりません。
 少し、違う角度から述べます。
 教員の仕事は、例えて言えば、3月に大学を卒業したばかりの外科医に、「早速だけど、4月初旬に手術を1つやってみて」と言う様なものです。普通、そんな事は有り得なくて、研修医として色々と研鑽を積み、ある程度の力がついてから初手術…でしょう。それが小学校教員の場合、4月からベテランと同じ様に学級担任をします。つまり、いきなり「手術」をさせられる訳です。しかも、内視鏡を使って簡単に終わる「手術」かもしれないし、普通にやっても10時間はかかる様な「手術」かもしれません。
 教育大学では、教育現場で役立ちそうな実践的な内容は、ほぼほぼ教えられません。ですから普通、教員は教育現場で、実際に子供たちを教えながら研鑽を積む事になります。校内で色々な研修や研究を行ったり、先輩から教えてもらったり、教育委員会が行う初任者研修に参加したり…色々です。
 でも、正直に言うと、教育的な才能のある方でなければ、それらだけでは、なかなか力量は上がりません。そのため向上心のある方は、様々な書籍を読んだり、外部の団体が開催する研修会に参加したり、教育研修団体や教育研修サークルに参加したりします。もちろん、これらは無料ではありません。少なくない金額を支払う必要があります。
 もちろん、民間企業の方でも、向上心のある方は身銭を切っている方がいるでしょう…が、そもそも基本的な研修が、仕事を始める前に十分に行われないのです。そう言う職場って、やっぱりブラックなんじゃないでしょうか。
 さて、ここまでブラックな面を述べてきました。改善すべき点や改善してほしい点は、もう沢山あります。
 しかし、私は、教育現場はブラックだけではない…とも思っているのです。
 身銭を切って学ぶ事で、教育に関する力量は向上します。私は時間がかかりましたが、人によっては、短期間に爆発的な向上を見せる方もいます。また、身銭を切らなくても、真面目に努力している方は、少しずつ力量が上がっていきます。そうやって力量が向上すれば、自分でも納得の授業が出来る様になったり、落ち着いたイイ雰囲気の学級を作る事が出来たりする様になります。これは、自分に対する自信と、仕事をする上での楽しさに繋がります。
 最初に、残業代の話を書きました。良い授業をしようと思ったら、やはり、それなりに準備の時間がかかります。当然、学校に残って残業しなければならない事もあれば、場合によっては、持ち帰り残業しなくてはならない事もあるでしょう。
 でも、そうやって努力した分の成果は、やっぱり出てくるものなのです。もちろん、若い内は、膨大な努力に対して、ごく僅かな成果しか出ない事が多いでしょう。鍵山秀三郎先生が仰っている「大きな努力、小さな成果」です…が、それでも成果が出れば嬉しいし、やる気も出てきます。そして、その「大きな努力」を続けていれば、「小さな成果」が徐々に大きくなっていく…私は、そう考えています。何故なら、私が、そうだったからです。
 長くなりました。まとめましょう。
 教育現場はブラックです。特に若い頃は、「大きな努力、小さな成果」と言う事が多いでしょう。
 でも、そこで努力を続ける事で、「大きな成果」が得られる様になる。その時に得られる満足感は、半端でない素晴らしさです。めっちゃ、ホワイトと言っても良いでしょう。
 そう言う意味では、教育現場はブラックとホワイトの狭間にある…と私は考えています。

 ところで、令和7年1月31日の記事に、「いいね」などをいただきました。どうも、ありがとうございます。とっても嬉しいです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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朝の簡単アンケート

2025-02-03 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回はタブレット端末を利用したアンケートについて。
 札幌市で使っているタブレット端末「クロームブック」。重いし、使いにくいし、まぁ、言いたい事は色々とあるのですが、「クラスルーム」と言う機能を使うと、簡単にアンケートが作成できるのは良い点です。
 この機能を使い、令和6年11月後半から私が行っているのが、「朝の簡単アンケート」です。これは、「あなたの すきな あそびをローマ字で うちましょう」とか、「きょうの あさごはんで たべたものをローマ字で うちましょう」と言った内容で行っています。自分で入力できる範囲で行えば良いので、何種類も列挙するのも良し、1つだけ打ち込むのも良しとしています。
 このアンケート、そもそもは、仲良くしているnoterさんの記事で、「朝、簡単なアンケートをしています」と書かれていた事からヒントを得ました。このアンケートを使って、色々な事が出来そうだ…と考えたのです。
 まず考えたのが、「アンケートの回答をローマ字で入力させたら、ローマ字入力の練習になるはず」と言う事です。
 タブレット端末で学習を進める場合、日本語のローマ字入力が出来るかどうかは、かなり大きな影響を及ぼします。ハッキリ言って、ローマ字入力が出来なければ、タブレット端末を使う良さは半分以下です。だから、1年生であっても、ローマ字入力が出来る様に鍛えなくてはなりません。
 もちろん、タイピングのアプリなどで練習はさせていますが、自分で考えた言葉を入力するのとは少し違います。1年生くらいだと、あくまでも「ゲームをしている」と言う感覚にしかなりません。
 それが、アンケートで入力させるとなると大きく変わります。自分の答えは自分で考えた言葉で打たなくてはなりませんから、これはゲームではなく、立派な学習となります。例え短い言葉であっても、それを毎日行うのですから、効果は絶大でしょう。
 次に考えたのが、「その日の学習と連動させて、学習効果を少しでも高められるのでは」と言う事です。
 昔、私が北海道生活科連盟と言う団体に参加していた時、御世話になった方にS先生がいました。このS先生、凄い実力者で学ぶ事が沢山あったのですが(その分、「学習指導要領を読み込め!」など、厳しく指導される事も多々ありました…)、教わった事の1つが、「授業は単独で行うのではなく、関連させる事で効果が高まる」と言う事です。
 その日の学習と朝のアンケートの内容を関連させる事で、例えば子供たちの中には、「あ、これ、朝のアンケートでやった内容だ」と気付く子が出てきます。すると、朝のアンケートで少し考えているので、より考えを深めやすくなります。また、朝のアンケートで考えていますから、「思い付かないよ~」と言い出す可能性が少なくなります。
 これら2つの事の他にも、「その子を理解する情報を得られるのではないか」とか「タブレット端末を使う事への抵抗感を減らせるのではないか」と言った効果もねらっていました。まぁ、これについても書くと、ちょっと記事が長くなりすぎます。だから、それは別な機会とします。
 取り敢えず、先程書いた2つの事は、予想通りの効果がありました。日本語のローマ字入力は、ほぼ全員が何とか出来る様になりましたし、その日の学習との連動も「それなりに」感じられます。
 まだまだ検討の余地はありますが、なかなか面白い実践ではないか…と思います。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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スピーカー内蔵マイクは面白い

2025-01-28 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、3学期の始業式の日に行った実践から、ちょっと面白い物を紹介します。
 札幌の割と多くの学校で、始業式には「冬(夏)休みの体験発表会」を行います。自由研究が残っている学校であれば、その自由研究について、「何故、取り組もうと思ったのか」や、「苦労した事」、「やってみた感想」…などを語らせます。自由研究をやめた学校であれば、休み中に行った事…例えば、「東京■ィズニーランドに行ったよ」や、「スキーの練習をしました」、「お爺ちゃんの家でお年玉をもらった」、「初めてハンバーグを作ってみました」等々…を紹介させます。
 令和6年度の私の勤務校は変則的で、伝統的な(?)自由研究は行っていませんが、「スペシャルチャレンジ」と言う名前の、家庭学習を発展させた様な取組を行っています。子供たちは全員、家庭学習を行う為のノートを持っていて、それに普通の家庭学習を行っても構いません。また、そのノートに調べた事をまとめたり、旅行に行った記録を書いたりしても構いません。ノートには計画と反省だけ書いて、工作を作ったり、料理を作ったりしても構いません。まぁ、発想次第で何でも出来る…でも、中身は自由研究っぽくもある取組です。
 それで、今回は「冬休みの体験発表会」を行いましょう…と、学年で決めていたので、冬休みに行った「スペシャルチャレンジ」について発表してもらいました。まぁ、自由研究発表会と大差ないです。
 勤務校では、掲示期間や掲示札などが全校で揃えられています。そこで、極力、手間を省くために、その掲示札を使って発表させる事にしました。その掲示札には、「年・組・名前」「題名」「頑張ったところ・見てほしいところ」と言う3つの記入欄があります。そこで、
 「この札に書いた内容を、そのまま発表してもらいます。
  発表しやすい様に、言葉を省略しないで書くのですよ」
…と指示をしました。また、
 「冬休み中の出来事も紹介して構いません。
  その場合、発表したい事は裏にメモしておきましょう」
…と、追加指示しておきました。
 早速、掲示札を書き始める子供たち。早く終わった子には、
 「後で発表の時に噛まない様に、読む練習をしておきましょう」
…と指示を出しておきました。そうやって子供たちが活動している間、私が何をしたかと言うと、放送室にあるスピーカー内蔵マイクを取りに行ったのです。
 スピーカー内蔵マイクは、その名の通り、本来なら「握り」になる部分にスピーカーが埋め込まれているマイクです。持つ時は、集音部分の直ぐ下を持ちます。これで喋ると、スピーカーで音が増幅されるので、とても聞きやすいのです。
 最近の子供たちは声の小さい子が多いので、野外で活動する時にマイクの必要な事がしばしばあります…が、普通のマイクは屋外用アンプが必要なので嵩張ります。昔ながらのメガホンは嵩張りませんが、重くてバランスが悪く、子供には使いにくいです。それがスピーカー内蔵マイクですと、軽くて、本体のバランスが良く操作しやすいので、とても便利なのです。
 もちろん、今回は教室で発表させますから、スピーカー内蔵マイクなんか無くても困りません…が、ここで私の悪いクセ「遊び心」がむくむくと。
 マイクを持って喋るって、何か、ちょっと特別感がありませんか? その特別感が、「面倒な発表」を「ちょっと楽しそうな発表」に変化させる…そんな気がしたのです。別に、論理的に考えた訳でなく、単なる直感ですが…。 
 そして、実際にやってみたら…面白かったです。みんなマイクを持ち、堂々と発表していました。普段は少々緘黙傾向のある子も、発表の時に時々緊張して泣いてしまう子も、笑顔で発表する事が出来ました。
 因みに、こう言う体験をする事は、令和7年1月20日の記事に書いた、「自己肯定感を高める」事にも役立つと思うのです。「人前で発表するの嫌だなぁ」と思ってる子が、「楽しく発表できた~!」って感じられるのですから。
 そんな訳で、スピーカー内蔵マイク…なかなか良いです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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スキー研修での学び

2025-01-27 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、スキー研修に参加して学んだ内容を紹介します。
 札幌市ではスキー学習に力を入れている…と言う話は、前回(R7.1.21)の記事に書きました。そんなスキー学習ですから、校内での研修も位置づけられています。ほとんどの小学校で、3学期の始業式前日か始業式当日の午後、スキー場に行ってスキー研修が行われているのです。
 まぁ、ぶっちゃけた話をすれば、「スキー研修」と言う名前ですが、実際は「スキー場の下見」が大きな目的です。スキー場へ行ってスキー学習をする際、「どのコースが使いやすそうか」とか、「危険な場所はないか」とかを、実際に滑って確認する訳です。だから、スキー場に行かない学年を担任している教師は、スキー研修に行かないで、学校に残って仕事をしている事もしばしば。
 でも、令和6年度の勤務校の研究部は、きちんと講師役を決めてスキー場で研修をし、その後で下見をする…と提案してきました。これでこそ、ちゃんとしたスキー研修と言えるでしょう。もちろん、私も参加しました(1年生はスキー場へ行きませんけどね)。
 参加して良かったです。今回の講師役は、中学年の担任をしているW先生。自分が行っているスキーの授業で、注意している点を中心に教えてくれました。これが、普段、あまり私が意識していない事が多く、とても参考になったのです。
  ①準備運動は、安全面や身体能力を見極める上で大切。
   例えば自分は、スキーを装着した状態で片足立ちさせる。
   そして、浮かせた足を左右に軽くブラブラ回転させる。
   この時、回転が大き過ぎる子はスキー靴の中で足が遊んでいる。
   この状態だと踏ん張りが効かず、上手に滑る事が出来ない。
   だから、バックルを少しキツくさせる。
  ②また準備運動で、スキーの先や後ろを掴ませる動きもさせる。
   それにより、その子の体幹や体重移動の様子を見る事が出来る。
   子供のグループ分けは、割と、子供の自己申告が多いと思う。
   その自己申告が正しいかどうか、こう言う姿で判断していく。
  ③スキー学習で大切にしたい事は、私は2つある。
   1つ目が「楽しかった」と感じさせる事で、2つ目が「安心・安全」だ。
   その安心・安全の為、長いコースを滑る時は途中で止まる様にしている。
   そうやって、列の後方にいる子が見えなくならないよう注意している。
  ④安心・安全の為、滑っている途中で止まる練習は中ならず行う。
   膝を内側に入れると、エッジが立ってスキーは止まる。
   逆に、膝を立てるとエッジが効かなくなり、スキーは動き出す。
   これを繰り返す動きを、スキー学習の中で行う様にしている。
 この内、③と④は私も行っていました。特に④は、1年生の頃からガッチリ指導しています。
 もっとも、「膝を内側に入れる」と言っても1年生には通じにくいので、「短めのスカートをはいて八の字で滑ってる時、強い風が吹いてきて、スカートがめくれちゃいそうだ…って考えて御覧。両膝をくっつけて、手でスカートを押さえるでしょ。そのポーズをすると、スキーが止まりますよ。『スカートがめくれちゃう。いや~ん』のポーズね」と言って指導しています。ふざけた指導だと思われるでしょうが、きちっとポーズをすると、1年生が滑る程度の斜面なら必ず止まります。是非、お試しあれ。
 話が脱線しました。研修で話のあった①と②は、私が意識していない内容でした。これを聞く事が出来ただけでも、今回のスキー研修は参加した甲斐があったと言うものです。
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体育館は一長一短アリ

2025-01-21 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は札幌特有のスキー学習について。
 札幌市では、「読書・雪・環境」を「札幌独自の教育の柱」としています。そのため、「雪」に関連するスキー学習は外せません。
 ところで、私が担任している1年生にとって、スキー学習は一大イベントです。
 何せ、昨今だと、小学校入学までスキー未体験と言う子も少なくありません。いや、それどころか、小学校で行うスキー学習が「人生初スキー」と言う子もいます。そのため、スキー学習…特に、第1回目のスキー学習は一大イベントとなる訳です。
 もちろん、ここで言う「一大イベント」は良い意味ではありません。「面倒くさくて大変」って意味です。何せ、1年生の子にはハードルが高すぎるからです。
 スキー学習を行うためには、スキーを装着する必要がありますが、その為には色々な手順が必要となります。
  1.上靴からスキー靴にはき替える。
  2.スキー靴袋と上靴を片付ける。
  3.スキーをスキー袋から出す。
  4.スキー袋を片付ける。
  5.スキーを装着する。
 この中で、最も大変なのは1で、次が5です。
 1は、まずスキー靴に足を入れられない子がいます。最近のスキー靴は硬質プラスチック製なので、硬くて足を入れられない子がいるのです。仮に、足を入れられたとしても、バックルをとめる事が出来ません。大人でも結構な力が必要ですから、非力な1年生では出来ないのも当然でしょう。
 5は、スキーの金具にスキー靴を重ねて押し込む事が出来ません。これも非力な事が一因ですが、スキー靴の裏に雪が付いている事も要因となっています。普通、スキー靴の裏の雪はストックで叩いたり、削ったりして落とすのですが、未経験&非力なので出来ない訳です。
 しかも、1と2は校内で行う事も可能ですが、3~5は外で行わなくてはなりません。手袋を脱がないと出来ない子もいますから、手がかじかんで泣き出す子もいます。正に、阿鼻叫喚の地獄絵図www。
 この「阿鼻叫喚の地獄絵図」を避けるため、1回目の授業は体育館で行う人もいます。体育館だと、少なくとも、手がかじかんで泣き出す子はいないですから。
 ただし、体育館ですんなり出来たからと言って、安心する事は出来ません。雪の降った地面は、想像以上に凸凹しているものなので、平らな体育館と条件が違い過ぎるからです。
 令和6年度は、体育館で1回目を行う事にしました。果たして効果があるのか、ないのか…。令和7年1月23日に行うので、ちょっと楽しみです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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二極化する若者

2025-01-20 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、二極化する若者…に育つ小学生に、どんな教育をするべきなのかを考えます。
 このブログ、初期の頃は色々と記事をアップしてきましたが、最近はnoteと連動させて、「読んだ人がホッと一息ついたり、楽しい気分になったり出来て、ちょっぴり役立つ記事」を目指しています。そこから考えると、この二極化する若者…と言うテーマは少々重たい。もっとも、それには理由があります。
 私と相互フォローしてくださっているnoterさんの記事で、最近の若い教師に感じる問題点について書いた内容がありました。その記事を読んで考えたのは、それらの若者を責めるのではなく、そう育ててしまっている、我々の有り様を考えなくてはならない…って事です。
 私の座右の銘(?)は「お気楽極楽」。問題提起しつつ、自分なりの解決方法って言うか、解決に向けた自分なりの意見を紹介し、読んでくださった方々が考える切っ掛けになれば…と考えています。
 令和7年は、月に1~2回のペースで、そう言う記事もアップしていきたいと考えています…って事で、二極化する若者。
 大リーグの大谷選手や、NBAの八村選手、将棋の藤井七冠に代表される様に、最近の若者は凄い人が増えてきました。また、Netflixで配信中のオーディションドキュメンタリー番組『timelesz project -AUDITION-』を視聴すると、timeleszメンバーの真摯かつ真面目に取り組んでいる様子に、適当おじさんは感激してしまいます。
 しかし最近は、闇バイトから犯罪に手を出してしまう若者も少なくありません。「取り敢えず、今、楽しければイイや」を否定するつもりはありませんが、そればかりだと、いずれドン詰まりになってしまいます。
 これ、私が勤務している教育現場でも同じです。真面目で熱心で、二十代の頃の私とはもう全然比較にならない程、実力のある若手が最近は増えてきました。
 その一方で、先程のnoterさんの記事に出てくる様な、妙な自信だけはあるけど、ほとんど努力をしない若手も増えています。教師の仕事をする意欲はあるけど、どう考えても適性が合ってない若手もいます。
 この問題は、様々な角度から論じる事が出来ると思います。今回、私は、自己肯定感+他者意識の側面から意見を述べます。
 自己肯定感…きちんとした定義はありますが、ここでは「ありのままの自分でOK…と考えられる感覚」としておきます。同様に、他者意識も「自分以外の他者の事を考えられる意識」としましょう。
 ここ数年間、私が意識して育てているのが、上記の自己肯定感と他者意識です。
 自己肯定感を育てる為に、子供たちに対しては「貴方の事が大好きだよ」と伝え続けています。これは、良い事をした時や活躍した時に伝えるのは勿論ですが、悪い事をした時や失敗した時、落ち込んでいる時も伝えています。「失敗したって、貴方の事が大好きだよ」とか「悪い事をしたって気付いた貴方の事、先生は大好きだよ」みたいな感じです。何でもない、普通の時にも「大好きだよ」って言ってますから、まぁ、四六時中言ってます。
 他者意識を育てる為には、「みんなの事を考えようよ」とか、「それって、みんなにとって良い事なの?」などと声を掛けています。当番をした時も、係の仕事をした時も、会社で活動した時も、学習の時も、頻繁に声を掛けていきます。
 これにより、どう子供たちは育つのか。
 ここ数年の感じだと、「自分に自信があり、相手の事を認められる子」が育っている様に感じています。実際、令和3~5年に勤務したS小学校では、「エスせん先生の学級だった子は、前向きで友達を大切にする子が多い様に感じます」と言われた事もあります(まぁ、1回だけですけどね。笑)。
 そう言う小学生を育てる事が出来れば、「自分に自信があり、相手の事を認められる若者」につながっていく様に思います。そして、それは最終的に二極化を防ぐ事に役立つのでは…と、私は思っています。
 う~ん、考え方が甘いかな?
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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