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エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

エスせん流 若手教師の体系的育成法①~若手教員は新一年生だと思え!

2025-07-08 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教育現場の抱える問題について私なりの意見を述べるシリーズ…の系統なのですが、どちらかと言うと新シリーズと言えるかもしれません。

若手教員の育成は体系化されてない
 令和7年度、新卒臨時採用のAさん&1年担任は初のBさんと学年を組んでいる私。4月から2人を育てる為に、色々と手を打ってきました。その事を頻繁に考えているので、帰宅してからも、妻と若手育成に関する話をする事が多々あります。
 そんな中で、ある日、妻から言われた言葉がありました。
 「若い先生を育てる方法って、体系的に確立されていないよね」
 確かに、若い教員を育成する方法って、体系的に確立されていません。マニュアルなど無いですし、私自身、試行錯誤しながら進めています。今の職場を見ても、若い人の自主性に任せ、困った時に相談してもらう…って、やり方で指導を行っている方が多いです。
 でも、どうも、その方法ではダメっぽい印象です。今の職場には新卒新採用3年目のCさんと言う教員がいて、その様子を見て感じました。
 Cさん、過去2年間は「若い人の自主性に任せ、困った時に相談してもらう」的な指導をされていましたが、どうにも自信なさげで、いつも眉間に皺が寄っている感じだったのです。それが令和7年度、積極的に指導する先輩と学年を組んだら、すっごく明るい表情になり、自信をもって指導しているのを感じる様になりました。
 やはり、若手教員には積極的に指導を行い、様々な面で支えていく必要がある…この事例からも、そう感じます。
 そんな訳で、令和7年度、私がAさんやBさんに行った指導を振り返り、どの様に指導したかをまとめよう…と考えました。どこまで体系的にまとめられるかは分かりませんが、若手教員を育成する方法の体系化に向け、叩き台くらいにはなるだろうと考えてます。

まずは育てる側に覚悟が必要
 体系化する前に、大前提として押さえておきたい事があります。それは、育てる側に覚悟が必要だ…と言う事です。どう言う覚悟かと言うと、
 「教えていない事が原因の失敗は100%自分(育てる側)の責任。
  教えたのに失敗した場合も、50%は自分の責任。
  教えて成功した場合は、100%若手教員の手柄」

…って、本気で思う覚悟です。
 「そんなの当たり前じゃん」って思うかもしれませんが、必ずしも教育現場では当たり前じゃない事が多いです。
 例えば、給食の時に子供が食器を落として割ってしまった時、「何やってるの!」と子供を叱る先生…結構、多いと思いますよ。先程の「」で言えば、食器を落として割ってしまうのは、「教えていない事が原因の失敗」か「教えたのに失敗した場合」のどちらかでしょう。前者なら100%担任教員の責任だし、後者だとしても50%は担任教員の責任です。それにも関わらず、一方的に子供が叱られて終わり…まだまだ多いと感じます。
 これが若手教員になったら、失敗した時に叱られる(責められる)率は格段に上がる
でしょう。「いい歳をして、こんな事も分からないのか!」とか、「社会人なんだから、この位は分かるだろ!」とかってね。私の記事でお馴染み「どぶ泥ゲス校長」辺りだと、ねちっこ~く、嫌みったらし~く言いそうです。
 でも、これはハッキリ書いておきます。若手教員が失敗したら、大半は育てる側に責任がある…と。若手教員を叱ったり、責めたりする前に、まず育て方に手落ちのあった自分が反省すべきだ…と。
 もちろん、何でもかんでも育てる側が悪いとは限りません。note仲間の記事に出てくる若手教員みたいに、教えても指導しても、なかなか入っていかない若手教員もいるでしょう。その場合、若手教員に厳しく指導する事も必要だと思います。
 ただ、人間は、どうしても自分に甘くなりがちです。だから、若手教員が失敗すると、ついつい相手を責めたくなってしまうものです。そう言う自覚をもち、「自分の指導に手落ちがあったのでは?」と、まずは考える様にしませんか…と言いたいのです。

若手教員は「新一年生」だと考えよう
 「教えていない事が原因の失敗は100%自分(育てる側)の責任。
  教えたのに失敗した場合も、50%は自分の責任。
  教えて成功した場合は、100%若手教員の手柄」
…と、先程、書きました。「では、どのくらいまで教えればいいの?」と思った方がいるでしょう。
 はっきり書きます。
 「新一年生と同じ扱いで教えましょう」
 入学したばかりの新一年生は、マジで何も分かりません。トイレの場所も、下手したら使い方も分かりません。だから、トイレの場所を教え、可能なら使い方も教えます。それと同じだ…と考えるべきです。
 いや、さすがに、若手教員にトイレの場所や使い方を教えたりはしませんよ。教える人が私で、相手が女性だったら、セクハラになりかねませんし…。
 そうではなくて、「この程度は知っていて当たり前」とは考えず、「これも、あれも、知らないだろう」と言う前提で考えるべきだ…と言いたいのです。
 例えば、学年を組んでいるAさん、先日、教師用の教科書にペンで書き込みをしていると分かりました。しかも、相当な頁数にです。札幌市の場合、教師用の教科書は「担任する学級」に配られます。つまり、教師個人の物ではない扱いなのですが、Aさんは教師個人に与えられたと勘違いしてしまったのですね。大学を出たばかりだと、そう言う事も分からない訳です。
 これ、明らかに、教えておかなかった私の責任です。だから、教科書担当者とAさんに私は謝りました。
 もちろん、「教師個人の物ではない」とAさんが分かっていなかった事は、私も予測出来ていませんでした。だから、「これは俺の責任じゃない!」と言う事も可能です。
 でも、先程書きました。「新一年生と同じ扱いで教えましょう」と。
 新一年生は教室に置かれている物は公共物だから、大切に扱わなくてはならない…って分かりません。だから、「教室の物は大切に扱いましょう」と指導します。今回の教科書の件も同じです。
 その位の覚悟で、我々育てる側は若手教員育成に臨まなくてはならないのです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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あの事件、ハッキリ言って迷惑!

2025-07-07 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回はnoteと言うSNSで、コメント欄に書かれた質問に回答させていただきます…って内容です。
 それで、肝心のコメントです。note仲間から、次の様なコメントをいただきました。

*別件
SNSのエロ教師グループが世間を賑わせてますけど、エスせんさんはどう思っていらっしゃいますか? 私は、「今更、何を騒いでるの?」と思ってます。
猥褻行為で逮捕される教員なんて毎年いるし、いつか大手学習塾でもエロ講師たちがSNSで盗撮画像を楽しんでいたし。今に始まった話じゃないと思ってます。


 このコメントですが、改めて考えると「どっちについて答えればイイのかなぁ」…と、ちょっぴり悩んでしまいました。
  1.教員などの猥褻行為について、どう私は考えるか?
  2.この事件そのものについて、どう私は考えるか?

 文脈的には1を問われている様にも思いますが、私的には2の方が語りたい内容が多いのです。そこで、この記事では2について語ります。
 さて、では、この事件そのものについて、私が何か考えているか…
 「お前らの為に、私ら何の関係もない教員の仕事が増えるだろ!
  はっきり言って、お前ら迷惑なんだよ!! 」
…です。御免なさい。もう、メッチャ自分の事しか考えてない発言です。
 でも、実際に迷惑としか言い様のない事が発生してるんです。
 例えば7月4日のニュースでは、北海道の鈴木知事は道教委に対し、教室内にカメラが設置されてないか調べる様に指示を出しました。政令指定都市の札幌市教委は別扱いですが、道教委が実施すれば、札幌市教委も実施しない訳にはいかないでしょう。そして、そのカメラ設置について調べるのは誰か…私たち教員です。
 「働き方改革」とか言って、「残業するな~、残業するな~」と文句をつけているのに、余計な仕事を増やすって…何やねん! カメラ設置の調査を真面目にやっていたら、かなりの時間がかかります。その分、プリントやテストの丸付けしたり、教材研究したりする時間が削られます。余計な仕事が増えて、必要な仕事をする時間が削られる…どう考えても、これは「迷惑」でしょう。
 或いは、ネットニュースなどによると、授業している時、私物のスマホを持つ事を禁止する県が出たとか。これも現実的じゃありません。学校で契約しているスマホなんて、札幌市の小学校には1台も無いですよ。だから、校外学習の際には私物のスマホを持ち歩く事が必要です。もし、誰もスマホを持っていなかったら、緊急事態が発生した時、どうやって連絡を行うんでしょう。
 でも、この流れは広がる可能性があります。北海道や札幌市でも行われる事になったら…かなり「迷惑」です。
 他にも、細かい事を言えば色々と「迷惑」な事があります(キリがないから、書きませんけどね)。あの連中が行った馬鹿げた行為により、私たち何の関係もない教員に実害が発生している(発生しつつある)んです。
 「お前ら迷惑なんだよ!! 」と言いたくなる気持ち…御理解いただけますか?
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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細部の詰めは自分で

2025-07-01 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、1年生のタブレット端末指導の話です。
 今の勤務校、1年生がタブレット端末を使う時、6年生が教えに来てくれます。令和7年度も教えに来てくれました。
 これが本当に助かります。何せ、ほぼマンツーマンで指導してくれるのです。1年生が困りそうになると、直ぐに手助けしてくれます。困り感…「0」です。
 その為、1年生の出来る事柄が、物凄いスピードで増えていきました。こちらの予定では、

  1.タブレット端末のアカウント設定
  2.タブレット端末の起動(パスワード入力を含む)&終了
  3.クラスルームへの招待および簡単なアンケートへの回答
  4.ドリルのアプリの訪問と試用
  5.新聞関連アプリの訪問と試用(可能なら「お気に入り」登録も)

…くらいまで達成出来たらOKと思っていました。それが、余りにも進み方が早かったので、

  6.タイピングのアプリの訪問と試用(可能なら「お気に入り」登録も)
  7.学習アプリ「オクリンクプラス」の訪問と「お絵描き」機能の試用

…まで到達してしまいました。驚異的なスピードです。
 だから、6年生が教えた後、「折角だから、あんまり間を開けないでタイピング練習をさせたいな」と考えました。タイピング練習を早期に開始して、どの子もローマ字入力出来る様になれば、「オクリンクプラス」を使って可能な学習の幅が、一気に広がってくるからです。
 そこで、6年生から教わった翌日くらいに、タイピングの練習をさせてみました…が、これが大変でした。大変だった要因は幾つかありますが、大きな理由の1つが「細部が詰められていなかった」事です。
 これは、ちょっと考えれば当然です。6年生は習熟させる活動を行ったのではなく、広く浅く出来る事を増やす活動を行ったのですから。ざっとピックアップしただけでも、以下の様な部分が詰められていませんでした。

  ①「半角英数」入力と「ローマ字変換の日本語」入力の切り替え方
  ②入力した文字の削除の仕方
  ③必要のないアプリの閉じ方
  ④画面上で表示される大きさの変更の仕方
  ⑤アルファベットの大文字と小文字の見分け方

 タイピングを行うとなると、これらは詰めておく必要があります。そこに気付いたので、この日の指導では上記①と⑤のみ指導し、予定よりは気持ち早めにタイピングを切り上げました。
 翌日(6年生から教わった翌々日)、事前に教え方を考えておき、上記①~⑤までを一気に指導しました。⑤についてはローマ字表なども用意し、万全の体制だったので、そんなに悲惨な事にはならずに、細部を詰める事が出来ました(まぁ、正確に言えば、まだ道半ばですが…)。
 そんな訳で、今回の教訓。「細部の詰めは自分で行う覚悟をしておく」です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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1年生はテストの答え方も分からない

2025-06-30 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、1年生の国語のテスト指導について。
 私たち大人は、もう何度も国語のテストを受けています。だから、国語のテストの答え方なんて、教えられなくても分かります。
 小学校の読解のテストであれば、概ねテスト上部に教材文が載っていて、テストの答えは教材文に書かれています。ですから、それを抜き書きするか、要約して書くかすれば、まぁ、8割以上は正解するでしょう。低学年なら、ほぼ満点になるはずです。
 ところが、令和7年度に担任していた1年生…必ずしも、そうなりませんでした。1年生で初めて行った国語のテストを丸付けすると、学級全体の3割ほどの子が答え方を間違えていたのです。
 もちろん、その中には単純な文字の書き間違いなども入っています。
 しかし、教材文を参考にして書く…と言う事が、明らかに分かっていない間違いもありました。例えば、「しかくのはな」「まるいはな」「ほしがたのはな」から1つ選んで「○」を書く問題。何故か、各選択肢の上に「□」「○」「☆」が書かれていました。完全に、自分の思い込みで書いています。
 この他にも、自分の思い込みや自分の記憶で書いている答えがありました。
 大失敗! 国語のテストは、どうやって答えるのが正しいか…きちんと事前に指導しておくべきでした。
 でも、まだ1回目のテストが終わっただけです。ここでガッチリ指導しておけば、次回のテストでは、今回の様な間違いは減るはずです。
 そんな訳で、1回目のテストを返却した際、指導を行いました。指導した事は、大きく3点です。

  1.まず、しっかり問題文を読み、何を答えるのか確認する。
  2.しっかり教材文を読んで、問われている事の答えを選ぶ。
  3.回答欄がマス目の時は文字数を合わせ、文章で答える時は「。」を必ず書く。

 まぁ、上記1は、1年生じゃなくても指導の必要な部分です。何年生になっても、ろくすっぽ問題文を読まず、思い込みで答えちゃう子は多いですから。先程の例だって、問題文には、「1つえらんで○をつけましょう」と書いてあるんです。ちゃんと読んでいれば、□だの☆だのは書かないはずでしょう。
 上記2も、細かく言えば、どの学年にも通じる内容です。
 例えば、教材文には「太郎は花子に袋の中を見せようとしました」と書かれていたとします。問題文で、「誰が見せようとしましたか」と問われていたら「太郎」ですし、「誰に見せようとしましたか」なら「花子」です。「何を見せようとしましたか」なら、「袋の中」となるでしょう。案外、こう言う事を適当に考える子もいるので、1年生限定の指導内容とばかりも言えません。
 そして、上記3ですが、前半のマス目は重要です。先程の問題、回答欄が1マスなら「袋」が正解となります(私的には納得出来ませんが…)。もし3マスなら「袋の中」が正解でしょう。回答欄がマス目なら、きちんと合わせる必要がありますが、何故かココを適当にする子は多いので、1年生できちんと指導しておきたいです。
 後半の「。」は作文指導も兼ねています。テストで徹底しておくと、作文の時にも意識して書く様になるからです。ここを疎かにしておくと、普段の作文でも「。」を書かない事が多くなります。
 とにかく、こんな感じの指導を行いました。さて、次の国語のテスト…良い結果が出ると良いのですが…。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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鍵盤ハーモニカと歌のミックス

2025-06-24 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、1年生の音楽について書きます。
 札幌の1年生の音楽では、鍵盤ハーモニカを主要な楽器として使います。おそらく、他の地域でも鍵盤ハーモニカを使っているのではないでしょうか。因みに、3年生以上だと、ここにリコーダーが入ってきます。
 その鍵盤ハーモニカの練習曲として、札幌で使っている教育芸術社の『小学生のおんがく』には「なかよし」と言う曲が載っています。次の様な曲です(太字カタカナが鍵盤ハーモニカ演奏部分、平仮名が歌となります)。
   ドレミ   ふいてみよう
   レミファ  あそぼうよ
   ミファソ  なかよくね
   ソファミレ ドミド
 演奏と歌が混ざっている曲ですが、そんなに難しい曲ではありません。どこかノリの良い部分があって、慣れると子供たちはノリノリで演奏して歌います。
 とは言え、最初から演奏と歌の両方をさせるのは難しいです。そこで、最初は演奏に絞って指導しました。
 まず、ドレミの鍵盤を確認しながら「ドレミ」と演奏する事を教えます。階名唱で歌わせてから演奏させた方が確実ですが、令和7年度は、いきなり演奏させました。子供たちが「ドレミ」と演奏すると、それに続けて「ふいてみよう」と私が歌います。2~3回繰り返すと、ほぼスムーズに演奏出来る様になりました。後は、その指導を繰り返して、「レミファ」「ミファソ」「ソファミレドミド」を覚えさせていきます。
 一通り演奏出来る様になったら、歌入りの「なかよし」を流して、それに合わせて演奏させます。少し早くなるので、2~3回繰り返す必要はありますが、直ぐに慣れて演奏出来る様になります。
 そうしたら、次は歌を教えます。最初に、歌入りの「なかよし」に合わせて何回か歌わせます。この歌は簡単な旋律なので、直ぐに覚えてしまいます。それが出来たら、いよいよカラピアノを流して演奏と歌を両方させます。ここまで、きちんと順番に指導してきたので、ほぼスムーズに演奏と歌が出来るはずです。
 ここまでくれば、もう大丈夫。後はノリノリです。
 ただ、単純に演奏と歌をさせているだけだと、直ぐに子供たちは飽きてしまいます。そこで、「変化のある繰り返し」です。
 例えば、令和7年度に行った指導の1つが、「自分の演奏したい部分を選ぶ」です。これは、次の様な手順で進めました。
  ①「ドレミ」「レミファ」「ミファソ」の中から、
   自分が演奏したい部分を選ぶ。
  ②教室の三ヶ所に分かれて、「ドレミ」「レミファ」
   「ミファソ」で集まって座る。
  ③歌部分と「ソファミレドミド」は全員で演奏したり
   歌ったりし、それ以外は選んだ部分のみ演奏する。
 わざわざ場所を移動するのは、自分が選んだ部分を意識させる事や、他の音に引っ張られない様にする事、通常とは違う雰囲気を味わう事…などの効果を考えての事です。もっとも、これだけ考えて行っても、間違える子や引っ張られる子はいましたが…。
 この様な活動を取り入れると、気持ちが切り替わって、飽きずに活動へ取り組めます。今回は演奏したい部分を選びましたが、歌いたい部分を選ばせても面白いでしょう。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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基礎的な作文力を高める「おたよりノート」

2025-06-23 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、「おたよりノート」について書きます。
 前回の記事で、「おたよりノート」については過去記事を読んでほしい…と書きました。その後、過去記事を読み直してみたのですが、その記事は「学級便り」としての「おたよりノート」に関する記事で、作文力の面から書いた記事ではありません。これは片手落ちだと感じたので、その面からの記事を書きます。
 念の為に書きますが、「おたよりノート」は私のオリジナル実践ではありません。鬼籍に入られている、社会科の授業名人・有田和正先生の実践です。オリジナル実践を知りたい方は、有田和正先生の著作を調べてください。
 令和6・7年度、私は担任している1年生で実践しています。この記事を書いている6月段階では、以下の様な感じです。

1.マス目の書かれたプリントを配る。
2.書画カメラでプリントを映し出し、そこへ声に出しながら文を書いていく。
3.子供たちは、私が書いている内容を視聴写する。
4.全部書き終わったら、お手紙入れに入れて持ち帰り家族に見せる。

 この活動、どこが作文力の向上に繋がるかと言うと、上記2と3の、私が書いた文を子供たちが視聴写する部分です。
 マス目のプリントに文を書いていく際、当たり前ですが、私は作文の基本的なルールに則って書いていきます。例えば、次の様な事を…です。

①各行の最初のマスに、句点(。)や読点(、)、閉じカギ括弧(」)は書かない。
②各行の最後のマスに、開きカギ括弧(「)は書かない。
③段落の書き出しは1マス空ける。

 「おたよりノート」をさせている時、基本的なルールについて、私が解説しながら書かせている訳ではありません。ですから、「何故、その様なルールがあるのか」などについては理解出来ないでしょう。理解に基づいて知識を蓄積する方法に比べ、やや効率は悪くなると考えられます。
 しかし、「おたよりノート」は週に何回か、多い時は毎日の様に行っています。年間で100日前後繰り返されるのですから、少しずつではあっても間違いなく、作文の基本的なルールが身に付いていきます。
 私の学級の場合、これに加えて日直作文も行っていますから、効果は相当に大きくなります。結果として、年度末に作文を書かせると、学級の8~9割の子が、8割くらいの出来映えの作文を書ける様になります。しっかり詰めてないので、8割くらいって感じなのは残念ですが、費用対効果で考えたら上出来でしょう。
 以上の点から「おたよりノート」は、かなりオススメの実践と考えています。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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日直作文で効率的に指導

2025-06-17 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は前回(R6.6.16)の続きで、私が考える効果的な作文指導について述べます。
 作文指導の費用対効果が低い訳を、前回の記事で述べました。小学校教員としては、少しでも費用対効果を上げたいところです。
 そこで今、私が行っている作文指導は、国語の授業名人・野口芳宏先生が提唱していた「日直作文」です。これは、その日の日直が書いた作文を発表させ、発表後に再度私が読みながら赤ペンしていく…と言う指導方法です。
 これだけだと分かりにくいですね。そこで、私の学級での実際の進め方を紹介します。
 私の場合、日直は座席順に日替わりで担当させています。隣or前後の席の子ペアで担当させるのですが、その際、通常の仕事の他に日直作文も担当させています。
 担当になったペアの子供たちは、予め配られた作文用紙に決められたテーマで作文を書き(書くのは、いつでも良いとしています)、自分が日直となった日の国語の授業までに提出します。その国語の授業では、書いてきた日直作文を書画カメラ(「実物投影機」と呼んでる方もいます)でテレビに映し出し、日直の子に読ませます。発表が終わると、改めて私が読み直しながら、赤ペンで手直しをしていきます。
 以前、この実践を紹介した時、note仲間から、ちょっと「公開処刑」的な雰囲気が気になる…と御指摘を受けました。コンプラ重視の社会的な風潮から考えると、今後、その様なクレームが来る可能性は低くない…と私も考えています。もっとも、今のところクレームを受けた事はないので、まぁ、何だかんだで札幌は田舎の空気感が残っているのかもしれません。
 この指導、どの様に書くと間違いで、どの様に書くと良いのかを、一斉指導の中で確認していく事が出来ます。自分の間違いだけでなく、友達の間違いからも学ぶ事が出来る訳で、通常の赤ペン指導と比べると、費用対効果はかなり良いと言えます。
 実際、この「日直作文」と「おたよりノート」の組み合わせにより、これまで担任した学級では、かなりの数の子の作文力がアップしました。もちろん、全員が完璧な作文を書ける様になった訳ではありませんが、大半の子がそれなりの作文を書ける様になりましたから、作文力アップと言って良いのでは…と思っています。
 なお、「おたよりノート」については以前の記事で書いています。御手数ですが、そちらを御覧いただければ幸いです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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作文指導は何故効果が低いか

2025-06-16 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、作文指導についての私見を述べます。私見ですから、反対の考えもあると思いますので、良かったら御意見ください。
 さて、一般的な小学校教員の場合、作文を書かせると細かく赤ペンを入れるのではないでしょうか。
 まず句読点。読点はともかく、句点が抜けていたら赤ペンで直すと思います。何せ、「わたしは、かおをあらいましたつぎに、はをみがきましたそして、あさごはんをたべました」みたいな作文、低学年の子は書いてしまいがちですから。
 次が「は・を・へ」でしょうか。低学年だと、「きのう、わたしわこうえんえいきました」みたいな作文はありがちです。これも赤ペンしたくなります。
 そして、主述のねじれや常体と敬体の混ざりもあります。これらは高学年でも沢山見られます。「私は、弟が公園へ行ったと聞きました」を「私は、弟が公園へ行きました」と書いてしまったり、「妹は、ぼくのアイスを食べてしまいました。ぼくはおこった」と書いてしまったり…。
 こうやって考えると、指導しなくてはならない事が多々あります。
 しかし、これらに赤ペン指導をしても、費用対効果は極めて低いです。noteで御世話になっている方の様に、「徹底的にやる」と覚悟を決めて取り組む必要があります。1回の指導で成長するのは極僅か。薄い紙を重ねるがごとく、毎日毎日少しずつ積み重ねていく…そんな覚悟が必要なのです。
 では、何故、費用対効果が極めて低くなるのか。
 私の感じる1番大きい要因は、作文を書き終わった段階で子供たちは「終わった」と感じるから…です。つまり、赤ペン指導は「終わった」事に対してゴチャゴチャ言ってきたって印象になり、子供たちからすると、「え~、もう終わった事じゃん」とか、「終わった事をほじくり返さないでよ~」って気持ちになる…そう、私は考えています。
 そう言う気持ちになってますから、手直しする意欲も高くはなりにくいでしょう。当然、「自分が何を間違えたのか」や「次から何を気を付けたら良いのか」も身に付きにくいと考えられます。しつこく、何度も何度も繰り返し指導する必要があるのも…まぁ、分かるってもんです。
 でも、小学校の教員だと、国語ばかりに時間をかけられない…これも正直な気持ちです。だから、できれば費用対効果の高い指導をしたい。そこで、最近の私が行っているのが「日直作文」です。
 これ、以前、紹介した実践です…が、私的にはオススメの実践なので、再度、紹介したいと思います。長くなったので、それは次回に。
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「いくつといくつ」で暗号探し

2025-06-10 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、よく私が行っている嘘くさいノート活動を紹介します。
 1年生の算数に「いくつといくつ」と言う単元があります。幾つと幾つを合わせると幾つになるか…を考えたり、覚えたりする単元です。例えば「5」であれば、「1と4」「2と3」「3と2」「4と1」となる事を考えたり、覚えたりする訳です。
 この学習、今後の計算をする上で重要です。
 例えば「5+8」の計算をする場合、「5は3と2に分けられる。その2を、8と合わせると10になる。その10と、残った3を合わせると13になる」と考えさせます。その際、「3と2で5になる」や「2と8で10になる」など、ここで学んだ内容が必要になってくるからです。
 そのため、何度も反復練習したり、書く活動を繰り返したりして、出来るだけ覚えさせたいと考えています。
 でも、単純に反復練習するだけでは、子供たちは飽きてしまいます。そこで、色々とゲーム的な活動を入れたり、嘘くさいノート活動を行ったりして、子供たちを飽きさせない様に頑張っています。
 そんなある日、ふっと思い付きました。「暗号メッセージを解く活動が出来るんじゃないかな」と。
 早速、やってみました。
 まず、黒板に、1から9までの数字を書いていきます。その数字の横には等号(=)を書き、その横には習っている平仮名を1文字ずつ書いていきました。もちろん、子供たちは「?」って表情です。
 その後、黒板に眼鏡の女の子の絵を描き、下に「はかせちゃん」と書きました(某民法番組の丸パクリですね。笑)。そして、
 「新キャラ登場、はかせちゃんです。
  はかせちゃんから、みんなにメッセージが届きました。
  でも、暗号で書いてあります。
  暗号を解く為に、ノートに写してください」
…と言って、今度はノートにランダムな数字と、平仮名「と」と、マス目いっぱいの大きさの四角形を書かせました。
 「合わせると8になる様に、四角の中に数を書きましょう。
  その答えの数の横の文字が暗号の答えです」
 そう指示を出すと、子供たちは問題を解き始めました。直ぐにメッセージが分かった様ですが、答え合わせをするまでは内緒って事で、口に出す事は禁止です。
 全員が答えを書き終わったら、答え合わせをし、正解には赤鉛筆で丸を付けさせました。間違っていた子は、正しい答えに書き直したら、赤鉛筆で丸を付けさせます。その後、黒板を見ながら赤鉛筆で暗号の答えの文字を書かせました。
 因みに、メッセージは「もちはうまい」。「はかせちゃんは餅が好きなんだ~」と笑って授業を終えました。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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指導が間違ってなくてホッと一息

2025-06-09 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話です。今回は、若手への指導が間違ってないと分かり、少しホッとした話です。
 令和7年度、私は2人の若手Aさん・Bさんと学年を組んでいます。これまで時々記事にしてきた様に、まぁ、色々と指導をしてきました。それを2人とも真面目に実践してくれているので、今のところ学級は悪くない感じです。
 ところで、そんな5月某日、巡回相談員のY先生が来校しました。札幌市の多くの小学校では、巡回相談員の先生が年度始めに来校した時は、1年生の参観をしてもらう事が多いです。今の勤務校も同様で、Y先生は1年生の3学級を参観していました。
 このY先生、実は、私とは長い付き合いです。前任校のS小学校の時も担当の巡回相談員だったからです。しかも、前任校でも私は1年か2年の担任でしたから、毎回、参観してもらっていました。
 参観の後は大抵、Y先生の分析を聞きながら意見交流をする場が設定されます。3年連続で私の学級の児童の分析をしていますから、Y先生も私の手の内が段々分かってきた様子でした。だから、お互いに遠慮なく気付いた事を話したり、相談したり出来る関係を構築出来ていました。
 現任校のH小学校でも、私は2年連続の1年生担任です。Y先生とのお付き合いも5年目となります。
 そう言った気安さがあったからでしょう。その日、放課後、年休を取っていたので帰宅する為、教室の片付けをしているとY先生がドアをノックしました。そして、「折角ですから、短い時間でも今日気付いた事を話してイイですか」と言ってくださったのです。
 もう本当に有り難い話です。直ぐ、話を伺いました。内容としては、私の学級の気になる子についての意見交換ですが、概ね、私が考えていた内容と一致しました。座席の配置なども間違っていなかった様で、自分の学級については大きな問題は無さそうです。
 その後、Y先生にAさん・Bさんの学級についても聞いてみました。結果は…Aさんの学級は問題なし。Bさんの学級も、落ち着かない子はいるもののBさんがコントロール出来る範囲だろう…と言う話でした。強いて言うなら、Aさんの学級は教員と子供の関係性は良いのですが、Aさん自体の気持ちに余裕がないのか、コントロールが強すぎるかも…との事でした。
 ここから短期間に学級が崩れる心配はない…信頼するY先生の言葉を聞き、本当にホッとしました。取り敢えず、ここまでの指導は間違ってなかった様です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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