月・火曜は学校教育話。今回は前回(R7.3.31)の続きで、令和6年度に担任した1年生で、最後に行った体育の授業から紹介します。
「手を繋いで歩く」運動で、渦巻き歩きに挑戦させようと決めた私。残り全4回中3回の授業では、毎回、授業の最後に手を繋いで歩く練習を行う事にしました。使う音楽はtimeleszの「RUN」。ノリノリで歩きます。
そして、実施した1回目の練習…まぁ、ひどいものでした。手を繋いで、単に大きく円を描く様に歩くだけなのですが、手を繋いで歩いていると、何か盛り上がってしまうらしく、ふざけてフラフラする子がいたり、わざと手を離す子がいたり…。「これは道のりが遠そうだ」と感じましたが、この程度は予想の範囲内です。練習をした後、「ふざけないで挑戦したら、きっと、思いもかけない素敵な体験が出来るよ」と予告して授業を終えました。
2回目の練習は、少し良くなりました。ふざける子は何人かいましたが、真剣に挑戦する子が増えたのです。更に、手を離した子が、直ぐに手を繋ぎ直そうとしていました。そのため、切れたままの時間が短くなったのです。「これなら、成功するかも…」と感じて、試しに途中で曲がる動きを入れてみました。何とかなりましたが、目印があると更に良さそうです。
そのまま調子が良くなる…訳じゃないのが、人間の面白さ。3回目の練習は、1回目と同じくらいひどいものでした。おだっていて、全然、落ち着いていないのです。目印にコーンを置いてみましたが、中には、コーンを蹴っ飛ばす子がいた程です。まぁ、土日の連休明けで、しかも1年生の残り日数も僅かですから、気持ちがふわふわしてしまったのでしょう。
これまでの私なら、ここで、「明日の授業で実行しようか。しないか」と迷うところです…が、今回の私は迷いません。「成功しようが、失敗しようが、とにかくやってみるしかない!」の一択です。
最後の体育の授業、1組と2組の子が混ざる様に並べさせました。もう4回目ですから子供たちも、「あ、あれ、やるんだね」、「あ~、あの歩くヤツね」などと喋っています。それを聞きながら「RUN」を流し、先頭の子と手を繋いで歩き始めました。
予め、コーンを並べておいたのは3回目の練習と同じです。体育館の内側向きに歩きながら、「今回はコーンを蹴らないでね」と声をかけると、今回は蹴らない様に歩く子が増えました。そして、手を切らない様に、気を付けて歩こうとする子が増えた印象です。これは、学年の相方も、「今回は、手を離さない様に気を付けていたよね」と言ってましたから、私の思い込みではなさそうです。
そのまま、コーンの外側を通って渦巻き状に歩いていくのですが、子供たちの中にコーンの内側を通る子がいました。そのため、想定したより早く、渦巻きが小さくなっていきます。音楽の3分の1くらいの段階で、もう限界まで渦が小さくなってしまいました。子供たちの中には、「どうするの?」とか「ぶつかっちゃう」とか言ってる子もいます。
もう少し後にしたかったですが、仕方ありません。思い切って180度体を回転させ、体を体育館の外側向きにしました。後ろの子と向かい合う形になります。限界まで渦が小さかったので、本当に目の前に子供の顔があります。そのまま進んで行くと、次々に子供たちの顔が通り過ぎていきます。「え?!」と言う表情の子、「これか~!」みたいな表情の子…学年全員の子供たちの顔が、全て通り過ぎていきました。
そして、渦は外に広がっていき、やがて体育館いっぱいの大きな円の完成です。どの子の手も離れていませんでした。大成功! 手を繋いで歩いている子供たちの姿を見ていたら、何だか、涙がこぼれそうになりました。
や~ね~、年寄りは涙もろくて。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
「手を繋いで歩く」運動で、渦巻き歩きに挑戦させようと決めた私。残り全4回中3回の授業では、毎回、授業の最後に手を繋いで歩く練習を行う事にしました。使う音楽はtimeleszの「RUN」。ノリノリで歩きます。
そして、実施した1回目の練習…まぁ、ひどいものでした。手を繋いで、単に大きく円を描く様に歩くだけなのですが、手を繋いで歩いていると、何か盛り上がってしまうらしく、ふざけてフラフラする子がいたり、わざと手を離す子がいたり…。「これは道のりが遠そうだ」と感じましたが、この程度は予想の範囲内です。練習をした後、「ふざけないで挑戦したら、きっと、思いもかけない素敵な体験が出来るよ」と予告して授業を終えました。
2回目の練習は、少し良くなりました。ふざける子は何人かいましたが、真剣に挑戦する子が増えたのです。更に、手を離した子が、直ぐに手を繋ぎ直そうとしていました。そのため、切れたままの時間が短くなったのです。「これなら、成功するかも…」と感じて、試しに途中で曲がる動きを入れてみました。何とかなりましたが、目印があると更に良さそうです。
そのまま調子が良くなる…訳じゃないのが、人間の面白さ。3回目の練習は、1回目と同じくらいひどいものでした。おだっていて、全然、落ち着いていないのです。目印にコーンを置いてみましたが、中には、コーンを蹴っ飛ばす子がいた程です。まぁ、土日の連休明けで、しかも1年生の残り日数も僅かですから、気持ちがふわふわしてしまったのでしょう。
これまでの私なら、ここで、「明日の授業で実行しようか。しないか」と迷うところです…が、今回の私は迷いません。「成功しようが、失敗しようが、とにかくやってみるしかない!」の一択です。
最後の体育の授業、1組と2組の子が混ざる様に並べさせました。もう4回目ですから子供たちも、「あ、あれ、やるんだね」、「あ~、あの歩くヤツね」などと喋っています。それを聞きながら「RUN」を流し、先頭の子と手を繋いで歩き始めました。
予め、コーンを並べておいたのは3回目の練習と同じです。体育館の内側向きに歩きながら、「今回はコーンを蹴らないでね」と声をかけると、今回は蹴らない様に歩く子が増えました。そして、手を切らない様に、気を付けて歩こうとする子が増えた印象です。これは、学年の相方も、「今回は、手を離さない様に気を付けていたよね」と言ってましたから、私の思い込みではなさそうです。
そのまま、コーンの外側を通って渦巻き状に歩いていくのですが、子供たちの中にコーンの内側を通る子がいました。そのため、想定したより早く、渦巻きが小さくなっていきます。音楽の3分の1くらいの段階で、もう限界まで渦が小さくなってしまいました。子供たちの中には、「どうするの?」とか「ぶつかっちゃう」とか言ってる子もいます。
もう少し後にしたかったですが、仕方ありません。思い切って180度体を回転させ、体を体育館の外側向きにしました。後ろの子と向かい合う形になります。限界まで渦が小さかったので、本当に目の前に子供の顔があります。そのまま進んで行くと、次々に子供たちの顔が通り過ぎていきます。「え?!」と言う表情の子、「これか~!」みたいな表情の子…学年全員の子供たちの顔が、全て通り過ぎていきました。
そして、渦は外に広がっていき、やがて体育館いっぱいの大きな円の完成です。どの子の手も離れていませんでした。大成功! 手を繋いで歩いている子供たちの姿を見ていたら、何だか、涙がこぼれそうになりました。
や~ね~、年寄りは涙もろくて。
…と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。