羅臼にはお世話になりました。鯨やオオワシ・オジロワシを観に行ったり、熊の湯をはじめとした秘湯を目指したり、何度通ったかわかりません。
港近くの道の駅にも何度も行きました。ここでの食事が密かな楽しみでした。ホッケの開きや海鮮丼など地元の食材を廉価で味わえます。中でも羅臼のホッケは絶品です。
先日、TV番組で羅臼の「鮭節」が取り上げられていましたが、これは知らなかったですね。一度食してみたいし、羅臼の新名産として定着してくれると知床フリークとしても嬉しい限りです。
港の灯台から国後島を望みます。春先でこれだけ綺麗に見えるのも結構珍しい。
港に停泊中の海上保安庁の船と羅臼岳。2011年4月29日の写真ですが、まだ山には残雪多く、知床横断道路は冬季期間の閉鎖が続いていました。連休というのに、ウトロ方面からの観光客が来れないので、観光面ではマイナスです。
港の水揚げの様子。羅臼港はその漁業資源の豊かさでは道内でも屈指の存在。流氷がもたらす恩恵は、最近知られ始めたところですが、羅臼港は流氷が漂着するにも関わらず、出港できる時も多いため、その恩恵を多く享受できるという訳です。
橋の欄干の上に佇むカモメ。何を考えているのか。
町中を流れる羅臼川に架かる「熊越橋」。「熊が越える橋」とは、さすが知床。羅臼は町中でも頻繁にヒグマが現れます。そういえば、ヒグマだけは、お目にかかる事はありませんでした。ちょっと残念なような。欄干の上には、シマフクロウ。これは本物ではありません。
尖閣諸島や竹島問題では、領土というものに対して、これまで普通の日本人は鈍感でいたんだなと、今更ながら痛感します。
根室や羅臼に来ると、北方領土の存在を肌で感じることができます。
羅臼港から船に乗り、国後島までの中間地点まで行くと、島が驚く程近くに見えます。(中間地点から先に行くと、いつロシアの警備艇に拿捕されるかわかりませんので、船長も神経を使います)
とても厳しいですが、実効支配している方が強いのが現実と言えるかもしれません。根室や羅臼に住む人たち、特に漁師の人たちは、常にこの現実と戦っている訳です。
2011年4月撮影。真ん中にそびえるのは「羅臼山」。こんなに近く見えます。建物があれば見えそうなぐらいです。
こちらは、2012年2月、オオワシを見に行った日のこと。国後島から昇る朝日です。手前には流氷の上に佇むオオワシの姿。日本離れした風景です。
同じ日、港近くの展望台からの眺めです。手前に羅臼港、遠く国後島を望みます。冬に、これだけ天気の良い日は稀でしょう。ラッキーでした。
明日で、あの日から1年経ちます。早いものです。まだまだ復興には程遠い現状を知るにつけ、やるせなさを感じます。(岩手県や宮城県といった原発近くの物でなくても)がれきの受け入れに拒否姿勢を示す自治体や住民の声などを聞くと、震災直後の助け合いの精神が薄れてしまったのではないか、などとも考えてしまいます。
さて、釧路に来て以来の2年間で、知床・羅臼には何回行ったでしょう。
地元の人には「半分、道産子です」などと自己紹介しながら、知床と言えばウトロ側しか知らなかった私にとっては、羅臼の魅力は衝撃的ですらありました。
一般人が、クジラやシャチ、オオワシ、オジロワシ、シマフクロウといった野生生物や野鳥に、こんなに簡単に接することができる場所は、日本では此処しかないと思います。しかも、春夏秋冬、それぞれ違う楽しみ方ができます。温泉も、熊の湯をはじめ、周辺を含めれば、秘湯ムード溢れる温泉も多数あります。
ウトロのように団体客があまり来ないのも、個人的には嬉しいものです。(羅臼の人にとっては、残念でしょうが)
逆に、オオワシやオジロワシ、シマフクロウは、国内の一般の人より、海外のバードウォチャーの間で非常に有名らしく、その意味でも、とても特徴的です。もっと有名になれば、という願いと、メジャーになることで良さを失っては困るな、という思いとが綯い交ぜになります。
今日は、おそらく最後のオオワシ・オジロワシクルージング。3月中旬になり、成鳥が北方への「渡り」を始めており幼鳥が目立ちます。やはり、幼鳥では成鳥とは迫力が違います。羽もまだら模様だったり、色合いが薄めなので、ちょっと見劣りがします。
成鳥もオジロワシの方が多かったのですが、今回はオジロワシを多く撮影したかったので、その点は気にならず。顔つきはオジロワシの方が精悍で好きですね。
天気は良かったものの、流氷が港の中まで入り込んでいた為に、外海には出られず、で全体としては今一つでした。
また、羅臼に来たら必ず寄る「熊の湯」に向かったところ、アクシデント発生。何と、下流の工事の影響らしく、お湯がぬるくて入れませんでした。これは本当に残念でした。一番好きな温泉だったのになあ。
羅臼よ、さらば。また、いつの日か、訪れたいものです。