今日、厚岸方面に釣りに行きましたが、朝は雨が降っていたため、時間つぶしも兼ねて、厚岸町にある「国泰寺」(コクタイジ)を訪れました。
国泰寺は、江戸時代後期、文化元年(1804年)に、箱館奉行の願い出により設置が決定された、蝦夷三官寺の一つです。現存する建物は、ほとんどが後代に改修されていますが、境内は江戸時代のたたずまいを伝えており、蝦夷地における特異な歴史的役割を果たした重要な寺として、国の史跡に指定されています。(厚岸町HPより抜粋)
道内でもほぼ最古の歴史を誇る寺が厚岸にあるというのも不思議な感じがしますが、江戸時代後期には、根室を含めて、この地域が漁業や安全保障面で重要な拠点だったということでしょう。
桜(エゾヤマザクラ)の名所としても知られています。早朝だったため人影はありませんでしたが、雨に煙る桜を愛でることができました。北海道では珍しい「お寺と桜」の組み合わせです。
霧多布岬から釧路に帰る海岸沿いの道路端で、ちょっと変わった組み合わせを見かけました。
太平洋を見降ろす海岸の上に、繋がれた馬と神社。
ちなみに、本州(北海道では内地と呼びます)では、神社といえば、街中であっても、「鎮守の森」と言われるように、その一帯だけは木々に囲まれていることが多いと思いますが、道東では、このような小さく質素な神社が無数にあります。
おそらく、開拓に入ってきた人たちが、想像を超える厳しい自然と闘い、必死に生きる中で、文字通り神にもすがる思いで建立したのではないかと思います。あちこちにある小さな神社を見ていると、そんな先駆者の方々の気持ちが伝わってきます。
こちらは、白糠町の山間部、国道沿いで見かけた神社です。