4月21日のニュースでは、日本でコメの価格の高騰が続く中、韓国からコメを輸入する動きも出ていて、韓国から日本へのコメの輸出は、1990年に統計を取り始めて以来、最大の量になる見通しだとか・・・。
自家消費米を生産する小規模農業でもJAの指導で、今年も生産調整を行っています。休耕する年の場合は自家消費米でも不足することがあり、先日もコメ屋さんで買おうとしたところ「本日分は売り切れました」とのことでした。
事情を聞けば「毎日、予定数量分を朝8時半からおコメ券をお渡しするので来てください」とのこと。コメの販売が不足していながら、今年は休耕田となる小規模農業の私は、スーパーなどで購入しなければならず、何だか矛盾してはいないかと思うこの頃です。
さて4月21日、贈答用にとコメ5キロ4,298円で購入しましたが、全国のスーパー価格は15週の間、連続で値上がりし、2025年3月の平均価格は4,378円だったようです。過去に最も安かったのは2015年8月の1,799円で、昨年から今年のにかけて急な値上りで、当時の2.43倍の価格上昇となりました。
コメが不足していると言いますが、昨年の国内産コメの収穫量は前年産より18万トン多く、コメの絶対量が不足しているのは考えにくいと先日のblogに書きました。新型コロナ禍でマスクの 不足と共通するものでしょう。
せっかく増えてきたコメの需要が、この調子で報道されれば、再びパン食や麺類の食事に変わる心配をしなければなりません。
写真:コメ収穫時の花(押し花作品) 作者 Y.S 提供