「ごはん」の意味

キミがいなくなった後、食べ物が喉を通らなかったんだけど、
ここ最近、ようやくお腹がすくようになってきた。



以前は自分の都合で、パパさん、私は、朝ご飯、夜ご飯を別々に食べることが多かったんだけど、
そんな時、キミはいつも不思議そうな顔をしていたよね。

「なんで家族なのに、バラバラにご飯食べてるの？」って。

キミがいなくなって、ようやく「ごはん」の意味がわかったんだ。
「ごはん」は体の栄養だけでなく、心の栄養でもあるんだって。

だから、

「忙しい時は、お惣菜を買ってきてもいいし、インスタント物でもいい。
だけど、できるだけ一緒にごはんを食べようね。」って決めたんだよ。

キミがいる時も、そうするべきだった。
気がつくのが遅くって、ごめん。

ちなみに、このオムライスは、パパさんが作ってくれたんだよ。
ちょっと不格好だけど、とっても美味しかったな…。

いつもの土曜日

土曜日はいつも3人でドライブしてたよね。
今日も、キミが大好きだったロコパークへ行ってきたよ。



雨上がりで、どんよりとした空だったけど、
北風ピューピューの冬の風から、生暖かい春の風に変わっていたよ。
春はもうすぐそこまで来ていて、
キミの8回目の誕生日も、もうすぐだったんだけどな…。



2週間前の土曜日も、ここで、
私たちはソフトクリーム、キミはボーロを食べていたんだよね。

いつもと同じ土曜日なのに、パパさんと私の間にキミがいないなんて、
今でも信じられないよ。

焼き芋、食べようね

キミが旅立ったのが先週の金曜日。
あれから、「もう1週間が経ってしまった。」
っていう感じもするし、
「まだ1週間しか経っていないんだ。」
っていう感じもする。複雑な気持ちだな…。

1週間前のこの時間、キミが旅立ってしまうなんて、
少しも思っていなかったよ。

だからパパさんと、「どこの病院に連れて行こうか…？」
って相談していたくらいなんだ。
病院に行ったら治るって信じていたんだけどな…。

今日は、キミが大好きだったお芋を焼いたよ。



キミが治ったら食べさせてあげようと思って、
お芋を買っておいたんだよ。
さぁ、一緒に焼き芋、食べようね。

大丈夫だよ

キミはきっと仏様だったんだよね。
危なっかしい私たちを助けるために、やってきてくれたのかな…。
でも、
「もう大丈夫みたいだね。あとは、2人で力を合わせてなんとか頑張っていきなさい。」
って安心したから、天に帰っていったのかな…。

なんていうふうにパパさんと2人で話していたんだけど、
昨日、手作り苺ソースを持って、励ましにきてくれた　たねさんも、
同じようなことを言ってくれた。



あの日、病院からの帰り道、フラフラだったキミは、
たねさん、ぴーちゃんさんの所によって、
「うちのリリィをヨロシクね！」
って頼んでいたのかな。

なんだかそんな気がするよ。

一緒に食べよう！

キミがいなくなってから、りんごのことスッカリ忘れちゃってたよ。
ダンボールの上でシワシワになっていたから、すりおろすことにしたんだ。



キミは本当にりんごが好きだったよね。
でも今思えば、りんごの味が好きっていうよりも、
私と一緒に一つのりんごを分けあって食べるのが好きだったのかな…。
一緒に食べると美味しいよね。

今朝のすりおろしりんごは、とっても美味しかったよ。
キミも一緒に食べてくれたのかな…。