詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

☆青春恋愛小説「恋花~KOIBANA~」第六十七話「泣き出しそうな・・・」

2014年11月12日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第六十七話 泣き出しそうな



さっきまで晴れていた空は、今にも泣きだしそうな曇天へと変わっていた。
まるで私の心模様のように・・
言葉少なに、筆記用具を借りた私は、涙を見られないように
うつむいたまま、庄司君の家を後にした。

最悪だ
最悪の展開だ
塾の馬鹿野郎!
私は、今までに使ったことのない罵詈雑言を心の中で吐いていた。

でも一番悪いのは
私・・・・

きっと嘘をついたバチが当たったんだ。
泣きながら走り出した。
本当は、もう塾の全国模試なんてどっちでもよかった。

大学の本番のテストでもあるまいし・・・
でも
塾の模試をさぼって
親にも内緒にしている彼氏の部屋にいたなんて
両親にばれたら・・・・

親に怒られるのよりも
親を悲しませるのがいやだった・・・

塾につくと入り口で心配そうに、そして時間を気にしながら
健人が立っていた。
私は、健人が悪いわけでもないのに
健人に声もかけず、目もあわさずに試験会場の教室へ向かった

最低の私・・・・
誰が悪いわけでもなく
自業自得なのに
何かにあたらなければいられない気分だった。


模試が終わり、私は一刻でも早く、庄司君の家に向かいたかった。
だけど・・・
私が、席を立つよりも一瞬早く、健人に腕をつかまれた。
決して強くはなく
でも有無を言わせない意志が、掴んだ掌から伝わってきた。


第六十八話 模試が終わって
へつづく



※恋愛小説「恋花」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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