詩絵里(★シェリー★)の星の囁き達

尾崎詩絵里(★シェリー★)の自作恋愛小説及びポエム、写真専用部屋です。掲載文の引用、転載は固くお断りいたします。

☆青春恋愛小説「恋花~KOIBANA~」第七十三話「想い」

2015年03月25日 | 恋愛小説「恋花~KOIBANA~」
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第七十三話「想い」

ジュースでほどよく冷やされた、紫苑の唇が、俺の唇に触れる瞬間
俺は我に返って、紫苑を優しく離した。

「馬鹿・・・
好きでもない奴と、たとえそいつを慰めるためだといってもKISSなんか
するなよ・・・」

「好きだったらいいの?」
紫苑が、少し上目使いで俺のことを見つめる。
「ば・・馬鹿・・・」

「私が、健人のことを好きだって言えば、健人は私とKISSするの?」

「お前な・・・わが大葉宮高等学校きっての美女
男子生徒みんなのあこがれの藤崎紫苑が、こんなことしちゃだめだよ。
俺だって男だから・・・・」

「男だから?」
紫苑が上目使いで訊く。

「・・・・」
俺は無言のまま、ゆっくりと視線をそらす。

「ごめん、ごめん。大丈夫よ。
星波と健人がこうなったからって言い出したことじゃないから・・・」

紫苑の笑顔が痛々しい。
まさか・・・
そんな・・・
紫苑は、俺の星波への気持ちをわかっているはずだと思っていた。
いや
わかっている。

「気にしないで・・健人が男だから、この絶世の美女の麗しき唇で
慰めてあげようかな~親友のよしみで
って思っただけだから・・・」
「あぁ・・ありがとう。でも、お前のファーストキスは、きちんと大事な男のためにとっとけよ。」

ふっと紫苑の顔に赤みがさす。
まったく、俺たち3人は、似た者同士っていうか
3人そろってウブなんだな・・・・

さっきの紫苑のまなざし
まさか・・な・・・

第七十四話「絶縁状態」
へつづく





※恋愛小説「恋花」は、作者のオリジナルフィクション物語であり、登場する人物、団体名は実在するものとは全く関係ありません。

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