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25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

~危険な鳴動/石神井男子バスケ~ 2025年度男子関東大会東京都予選 3回戦観戦記  25期 細田 浩

2025-04-28 21:24:32 | 日記





静かに試合終了のブザーが響いた。寸前までの大声援が嘘のようなあっけない試合の終わりだった。石神井の選手が残り8秒でドリブルをついている、保善に選手は足を止めてたたずんでいた。やがて石神井のキャプテンがレフリーの手にボールを渡そうとした時、ブザーが鳴った。石神井がが勝ったんだなあと気が付いた。
様々な感情が重なり湧き上がり疲労感が肩にのしかかった。

第3クオーターまでの20余点の差が6点差まで追撃された嵐のような第4クオーターが終了した。

両チームの応援席は父母や関係者で満杯。更に上部デッキでは今日の試合をすでに終了し、次戦の対戦相手の偵察をする日大三高や他校選手、そして石神井サッカー部が整然と応援の先頭になって多彩な応援を繰りだしている。一方保善高校は部員や石神井応援団に引けを取らない大人数のオレンジTシャツの集団がやはりデッキに陣取る保善高校OBとおぼしき一団の先導のもと応援合戦に応じていた。
迫り来るタイムアップに向かい、選手たちの一挙手一投足を固唾をのんで見守り、瞬時で展開が変わる流れに両軍の応援観衆や関係者が巻き込まれ、結末が読めなく熱狂度は更に上がった。

こんなにも急激に劇的に展開が変わった試合も少ないだろう。

石神井が第3クオーターで点差を更に離したが。本日、攻守にMVP級の働きをしていたパワーフォワードが残り2分ファイブファール退場。そこから保善高校の追撃が始まった。

第4クオーター、攻勢は試合時間経過とともに加速してゆく。差が一気に縮み始め館内はため息と、激励の言葉と、応援歌が交差し響き渡る。

石神井もセンターが核となり必死の応戦。残り41秒石神井タイムアウト。フロントコートよりスローイン。タイムクロック14秒、パスカットから石神井ボールのスローインそして終了のブザー石神井勝利。

都石神井vs保善高校
1Q 19:10
2Q 33:22(14:12)
3Q 48:26(15: 4)
4Q 59:53(11:27)

試合内容は技術的には見るべきところは多くはないが、今さらでであるが勝負はガラス細工のような脆弱さの上に成り立っており小さな揺らぎが伝播しやがて増幅される。技術だけではないメンタルの部分も勝敗の一方を支えているとを再認識させられるゲームであった。

今回は最悪の結果は免れた。
そしてパワーフォワードの覚醒と無双ぶりは鳴動の響きを聞いたように思えた。諸刃の剣にならぬよう。

今日の反省点を整理し対策を立ててポジチィブな思考で次戦を迎えて欲しい。

次戦4回戦は 日大三高戦。 勝てばBest32。
ダブルヘッダーで光が丘高校と八王子実践との勝者 
勝てばBest16

4回戦
日時4月29日(火・祝)
12:00~
会場:石神井高校

5回戦
日時4月29日(火・祝)
16:30~
会場:石神井高校


~鳴動感じず・・静かな初戦/石神井男女バスケ~ 2025年度関東大会東京都予選2回戦 観戦記。 25期 細田 浩

2025-04-22 18:10:38 | 日記
一時の天候不順も緩和され気持ちの良い季節を迎えた。各会場へ向かう道沿いには新緑が溢れ清々しい。男女ともシード権を勝ち取り本日4月20日(日)2回戦が初戦。今日は男子、女子の初戦観戦を掛け持ち。

男子は保善高校会場で芝浦工業大学付属高校と対戦。
石神井アップ中制服姿の新入部員がシュート練習を見守っている。
試合前の円陣にも参加。不揃いの声だしに初々しさを感じる。初円陣に何を感じているのか。喜びか、覚悟か、決意か。
1Q
開始と同時にプレスディフェンスを仕掛ける。パスカットやターンオーバーを誘発させスコアーを重ねてゆくも公式戦初戦とあり少し動きが硬くフリースローやジャンパーの精度が悪い。
石神井32:6芝浦工大付
2Q
点差が離れて次々とベンチメンバーを投入。新2年生中心チームは意欲と勢いはあるが攻守にイージーミスが散見される。
石神井52(20):21(15)芝浦工大付
3Q
石神井89(37):26(5)芝浦工大付
4Q
石神井109(20):33(7)芝浦工大付 
 
大差のつく展開のため、集中力に欠ける場面が多く見られた。

次戦3回戦は4月27日(日)。勝ち進めば中一日で4月29日(火・祝)は4回戦、5回戦とダブルヘッダー。いずれも石神井高校会場。
6回戦Best8決めは中三日、5月3日(土・祝)。武蔵の森スポーツプラザ会場
余裕を持って調整できるのは今週のみ。更に集中力を高める有効な期間にして欲しい。
次戦男子3回戦
対保善高校 4月27日(日)  13:30 会場:石神井高校





石神井女子関東大会2回戦
都石神井対都立鷺ノ宮 
会場:石神井高校

男子の観戦の為2Q開始後からの観戦。
石神井vs鷺ノ宮
2Q
石神井のプレスディフェンスが機能するも、拙攻を繰返し点差が開かない。
石神井オフェンスに展開が無く狭いエリアで終始し相手ディフェンスの術中にはまる。シュートは阻まれリバウンドポジションには入れず174㎝程の相手センターにインサイドを支配され効果的な攻撃ができない。プレスからのショートファストブレークと時折決まるサイドアウトへのパスからのスリーポイントシュートで辛うじて相手の追撃をかわす。
石神井29:20鷺ノ宮

3Q
オフェンスの改善を図る。パスをエンド付近まで展開し、攻撃を意識させることにより相手ディフェンスのギャップを広げ多彩な攻撃が可能になった。ディフェンスにもリズムが生まれプレスディフェンスが機能する。3Q 7分迄鷺ノ宮を無得点に押さえる
石神井43:26鷺ノ宮

4Q
鷺ノ宮、冒頭よりゾーンプレスディフェンスの仕掛けと渾身のスリーポイントシュートで追撃を図る。石神井一時劣勢に傾くもディフェンスの強度は落ちず最後は押しきった。石神井女子勝利。
石神井55:41鷺ノ宮

女子は対戦歴から見ても接戦が予測され心配したが最後まで鍛え上げた走力が落ちず勝利をものにした。
石神井高校会場のホームゲーム。大観衆の中、夏以来何度か対戦経験のあった相手で必ず勝つという気持ちが空回りしたように思える。
次戦以降、チームとしてやるべきことを整理して臨めば道は開けると思わせる初戦であった。次戦は3回戦。勝てばBest32決めの4回戦。ダブルヘッダー。

3回戦
対江東商業 4月27日(日) 9:00 会場:都文京高校

江東商業は伝統ある好チーム。現在のチームの戦歴やスタッツを見ると都鷺宮
と遜色ない実力と思われる。

4回戦
対共栄学園(私見による) 4月27日(日) 15:00 会場:都文京高校
  
前回投稿にも記したが常にBest32に入る実力校。
石神井、鍛えた走力を駆使して是非目標のBest32入りを達成して欲しい。

今日の試合は男女共初戦ということ、年度替わり等様々な要因で気持ちを高める事が難しかったのか。
男子は、次戦の対戦校のコートで対戦相手が2階席から見守る中でのプレーは難しいものがあった。
来週からの石神井高校会場シリーズは勝ち進めば中一日2日間で3試合の短期決戦である。全力集中でいかないと足元をすくわれる。

男女とも大願成就への鳴動を期待したが感じることができなかった。

石神井高校の体育館の外壁に多くの竹の骨組みが立て掛けてあった。石神井高校最大のイベント、恒例、伝統の体育祭の準備が既に始まっている。
あの学校全体を覆う高揚感というべき独特の空気に包まれる準備期間を経て、若さ・青春のエネルギーの爆発を目撃する日は1か月先。

その前に・・。バスケ部に蓄積したエネルギーのほとばしりを見せて欲しい。


~石神井女子関東大会予選いよいよ初戦~ 2025年度女子関東大会東京都予選組合せと展望     25期  細田  浩

2025-04-16 05:46:34 | 日記
石神井女子は昨年(令和6年度)の関東大会予選は3年生がいない新1年生と2年生のチーム編成で健闘したが3回戦敗退となった。
その後の競技力の向上は目を見張るものがあった。厳しい夏合宿を乗り切り夏季大会で成果を出し、新人戦では次大会でシード権を獲得する成績を残した。

チームの目標はBest32
都立高校では9校が入る。男女ともであるがBest32は実力校のステージにあがる事を意味する。

私見で対戦校と石神井の勝ち上がりを展望する。
1回戦はシード。
2回戦は都鷺ノ宮。
夏季大会で石神井は10点差で勝利している相手である。
しかし、石神井が新人戦で17点差で勝利した都狛江に都鷺宮は4月13日の1回戦で23点差で勝利。新人戦以降強化が進んだのか。
スタッツ上では接戦になることも予想さえるが、石神井高校が試合会場であり多くの応援を背に、新人戦以降の豊富な練習量で培った地力を普段通りに発揮すれば勝ち上がれる。 
日時:4月20日(日) 会場:石神井高校 時間:12:00~

3回戦は都江東商業vs都若葉総合の勝者。
都江東商業は1回戦を100点ゲームで勝ち抜いており勢いに注意。

4回戦は共栄学園。恒に東京都Best32に入る実力校。
新人戦では石神井は17点差で敗退した。2大会連続で公式戦で同チーム対戦は成長の証を示す絶好の機会。目標を達成するには最高のターゲットとなる。

新人戦の共栄学園との試合を観戦して、大きくはないが歴然とした差を感じた。経験か自信か。
しかし、新人戦以降石神井女子は競技力だけだはなくバスケットボール競技全体に関する様々な活動を通して多様な経験をし、選手としても高校生としても長足の成長を実感しているのではないだろうか。どこのチームよりひたむきに多くの時間を割いてバスケットボールに取り組んだエネルギーを自信に変換して試合に臨み、是非目標を達成して欲しい。

~石神井男子バスケ関東大会東京都予選開幕~ 2025年度男子関東大会東京都予選組合せと展望    25期 細田 浩

2025-04-15 11:33:17 | 日記
令和5年度関東高等学校選手権大会東京都予選が男女とも4月13日から開催されている。
高校単独チームで参加できる全国大会はインターハイ(全国高等学校競技大会)とウインターカップ(全国高等校選手権大会)。
全国大会に次ぐ準全国大会が関東大会である。
国民スポーツ大会は2019年よりU-16東京都選抜チームへ移行。

関東大会は新人大会と選手権大会があり、東京の代表枠は新人大会2校に対し選手権大会の代表枠は8校となっており、準全国大会への出場のチャンスが広がる大会である。
その為、東京都300余のの高校バスケ部ばかりではなく、関東一都六県の高校チームが目標とする大会でもある。
記録(東京都高等学校体育連盟男子専門部HP)によると2004年から2024年の20大会(2020は中止)で出場した延べ160校の内訳は私立高校は16校146回、都立高校は7校14回。都立高校の内訳は駒場7回、城東2回、芦花、高島、小平南、石神井、東大和南が各1回。代表枠が8と多いが、都立高校にとっては超難関である。昨年度は都駒場高校が都立として4大会振りに代表権を獲得した。
東京都全体としても大会出場の300余校の上位1割弱のチームでほぼ争われている。過去20年の関東大会東京都予選の代表権獲得校の成績(出場回数、順位
)を下表に示した。

              
            
今年度の男子関東大会は東京開催。
武蔵野の森総合スポーツプラザで5月31日~6月1日の日程で行われる。
東京のチームにとって地元開催であり一層熱が入る。

石神井高校男子は新人戦Best16の成績が大きく寄与する組合せになった。
石神井高校はAブロック第4シード(Aブロック右山型、左山型は全体第1シード八王子学園)に配されに2回戦から出場。右山型で勝ち上がればBest8代表権獲得。

石神井が勝ち上がった場合を想定して、私見による対戦校の予想は以下の通り。

2回戦は芝浦工大付属高校。1回戦安定しスコアーを重ねて勝利している。
3回戦は保善高校(23、24年連続関東大会出場)。
4回戦は日大三高(18~23年5年連続関東大会出場。20年中止。昨年は不出場)。
5回戦は都光ケ丘vs桐朋高校の勝者。(共に新人戦Best40)
6回戦(出場権獲得決定戦)は都大﨑高校(新人戦Best8)

3回戦の保善高校は昨年関東大会連続出場、新チームで臨んだ新人戦2回戦で明星高校(新人戦Best16)に敗戦しBest32。意外な結果に終わった。実績のあるチームであり新人戦以降のチームの強化がどの程度進んだか。警戒すべき相手である事は間違いない。
4回戦の日大三高は新人戦Best16決めで石神井が支部大会で辛勝した帝京高校(新人戦Best16)に延長の末惜敗した。実力はBest16。
第2支部選抜にガード陣2人が選出されている。
近年、関東大会出場常連の強豪である。
5回戦の光ケ丘、桐朋は共に新人戦Best40。
光ケ丘はトリッキーなプレーが特徴のガード2枚を揃えるチーム。桐朋は支部代表に選抜された189cmのセンターを擁するチーム。どちらも侮れない。
6回戦Best8決めは都大﨑高校。
新人戦で創部初の東京都Best8に入り波にのっているチーム。サイズはないがオールコートで強度の高いディフェンスとツーガードが高確率でスリーポイントシュートを決めてくる。躍動感溢れるチーム。

どのチームも関東大会出場を狙い必死の争いになるだろう。
当然、関東大会出場を重ねているチームはメンバーに勝ち上りの経験則があり手強いであろう。石神井も関東大会出場経験はあるも7年前の1回。都大﨑は関東大会出場は未経験。
経験か勢いか。

組み合わせの発表で対戦校が明白になったことにより関東大会出場への道筋が見えてきた。
他のブロックと比較してチャンスが拡がるAブロック右山型の組合せ、絶対的チームは無く実力は伯仲。どのチームも3回戦で終わるかもしれないし関東大会出場もあり得る。
代表1枠を5校で争う。

石神井、昨年度チームから継続して培ってきた強みを如何に発揮させるか。

期待感は増す。