コロナ規制緩和によりようや限定的観戦が許され、OB枠で2年ぶりに公式戦を観戦した。
現チームは8月、代々木第2体育館に於いて3年ぶりに開催された石神井大泉高校交流戦山下カップで初見していたが2ヶ月の間に逞しく成長していた。
10月30日2回戦
於 : 石神井高校
対戦相手 大東文化大付属第一高
◯石神井 109 : 77 ●大東大一
観戦者
30期加藤(石水)氏
25期安本氏、細田
父兄多数
試合前のウォームアップ時、洗練されお洒落なウォームアップスーツを身に纏い整然とアップをする大東第一。一方、我が石神井は少々くたびれお揃いのTシャツ姿。石神井高校が会場のためか緩めのアットホーム感が漂う。対戦相手の方が戦闘能力が高そうに見える。
結果は石神井の圧勝。ディフェンス力と個人スキルの高さの勝利。
ウォームアップ時に醸し出すひ弱感は相手の気勢を削ぐ心理作戦か?そう言えば我らの時代のウォームアップ時の姿はかなりイケてなかった事を思い出した。
11月13日5回戦
於 : 巣鴨高校
対戦相手 海城高校
◯石神井 73 : 53 ●海城
観戦者
25期細田
父兄多数
石神井は前週、早稲田高等学院に勝利し支部ベスト8入りを決め年明けから始まる新人戦本大会進出を決めていた。
これからの勝利は本大会で有利な組合せを獲得する戦い。
対戦相手は海城高校。各大会で常時ベスト32から16に勝ち上がっていた実力校。昨年度の支部エリア改編で新宿区が第4支部に編入され、同じく実力校の保善高校をはじめ新宿区の諸高校が新メンバーに加わった。
昨年度の新人戦支部大会では石神井が勝利したが初見の実力校に興味があった。
第1Pは接戦であったが第2P、大事な場面で海城エースがトラベリングの判定を繰り返し受けチームのペースが乱れる。そのまま地力に勝った石神井が完勝。
ゼロステップの導入でペネトレートスキルは飛躍的に向上したがいまだに選手の解釈とレフリーの判断に齟齬があるのか。ネットなどでは試合で自分のステップがトラベリングを取られた場合は、その試合ではステップは使わないほうが良いという指導がアップされているのを見た。微妙な技術なのは確か。
11月20日6回戦(準決勝)
於 : 立教大学付属高校
対戦相手 専修大学付属高校
●石神井 53 : 73 ◯専大付属
支部第3位
観戦者
38期OB会会長山本氏
71期若手君
25期細田
父兄多数
東京都BEST8の常連校専大付属高校が新人戦予選から出場ということで勝利のチャンスがあるかと期待の一戦であったが健闘及ばず残念な結果に終わった。
体格、テクニックでは大きな差は無いがデュフェス、オフェンス共にボール争奪接点での強度の差がスコアーの差になった。
しかし可能性を感じるゲームであった。
来年の本大会では、個人、チーム共更なる強度を身に付け、多才な個性を生かすチームプレーを確立した勝ち進む石神井が観たい。
第4支部の結果
優勝 保善高校
準優勝 専修大付属
3位 石神井高校
高島高校(顧問は34期 長尾氏)
ベスト8
文京高校
小平西高
海城高校
豊島学院高校
先日角上の寿司弁当を細田氏に御馳走になりながら、細田氏と語り合いました。「何のために部活って、バスケット部ってあるのだろう」「それは、バスケで強くなるためだよ」「強くなってどうするんだろ」「強くなって勝つためだよ」「勝ってどうするんだろ」「…、そりゃ、勝てば楽しいだろう」「楽しいけど、それだけかな」「ほかに何がある?」「それじゃ、僕らバスケのOB・OG会って、なんのためにあるのかな」「ひとつには、昔話をして楽しんで親睦するためかな」「それだけじゃ、やがて話は尽きるよね」「うん、現役のサポートもあるな」「現役のサポートって」「まあ、応援にいったり、いろいろあるよ」「ぼくは、高校を出て半世紀が過ぎたけれど、思い出は必要以上に美化されがちだけれど、高校時代は、ま、とってもよかったな。未来への不安でいっぱいだったはずなのに、実に楽しかったな。試合に勝ったことももちろんすごくいい思い出だけれど、真夏の練習が終わって、部室の前で長椅子に座って、体育館と校舎の間を吹き抜ける気持ちのいい風で夕涼みをしながら、みんなでぐにもつかない馬鹿話で大笑いしてたこと、今でも楽しく思い出すな」「そうだな、そうか、部活っていうのは、青春賛歌なんだ。OB・OG会は、青春賛歌を伝える会なんだ。清水先生の追悼集の各代の先輩たちの思い出を読んでも、つくづくそう思った(細田氏)」「そうだよ、それだよ、バケットをやる意味、バスケ部の意義、OB・OG会の意義は、結局は青春賛歌、人間賛歌を歌うことであり、伝え続けることなのかもしれないね」――その日私たちが角上の寿司弁当を食べながら、少しお酒で喉を潤し辿り着いた、一つの結論でした。