25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

「ユニホームがボロボロ」 令和4年石神井バスケ部OB会忘年会      25期 細田 浩

2022-11-29 18:40:14 | 日記
宴が佳境になった頃、恒例の出席者の個々のスピーチが始まり、着任して僅かの現女子顧問の先生の番になった。先ず女子チームの活動と部員の減少について話が始まった。次に「女子のユニホームがボロボロでどうにかしたい。OB会でも支援して頂けないか」

令和4年石神井バスケOBOG会忘年会は11月26日土曜日に荻窪で3年ぶりに開催された。コロナ規制の緩和と再拡大傾向という微妙な時期の開催で出席者数が心配されたが30名を越える仲間が集った。
上は24期岩村氏、25期細田、28期榎本氏、30期加藤氏、32期倉口現男子顧問、谷口氏、若林氏、浅野夫妻、大塩氏、現女子部OBコーチ柳本氏他下の世代は現役の大学生迄様々な年代の参加を得た。顧問は女子1名男子2名(倉口先生他1名)

年代が上の先輩方 には時節柄声掛けを控えたと幹事から話があった。例年は年代別に固まりがちな席も私の隣と向こう隣の2人が私と同じ中学の出身と判りビックリ。中学バスケ部35年後輩と暫し思い出話ができた。

そのような賑やかな流れの中の女子顧問の発言。
現役の部員数の減少は時折OBの間で話題になっていたが、顧問の先生の口からユニホームの換えもきかない具体的な厳しい現状の話を聞き呆然となった。

現在の現役の部員数は男女共減少傾向にある。特に女子は新人戦2回戦突破の実力はありながら人数は公式戦出場がかろうじて叶う状態だとのことであった。危機的状態である。

コロナ禍を経験して思うのは予想がつかないことがいつでも起こる社会構造になってしまったこと。学生生活にも大きく影響を与えてると思う。
石神井高校では男子バレー部の廃部の報が今年度の同窓会誌面に載っていた。我々と同じ25期世代が関東大会出場という輝ける実績を誇る有力部。
過去の歴史や栄光などに関わらず部の存続が危ぶまれる事態も起こりうる。
バスケット部の過去にも現在のような部員数減少の危機があり何度も乗り越えて来た。25期も正に同じ状況であった。顧問の先生方とOB会の物資両面の強力なサポートもあり乗り越える事ができたが、最後は現役部員の1人1人の頑張り。バスケ部に誇りを持てるかだ。
是非現役にも乗り越えて欲しいと願うばかりである。
誇りをもてるバス部。現役に誇りをもって貰う為にできるOBOG会の支援とは?

そこでユニホーム。
女子部の部員数減少はユニホームの劣化に遠因しているのでは?
日本代表チームのユニホームのブランドが話題になり色とりどりのユニホーム姿のチームがテレビ中継されショーアップ化が著しい年末の高校全国大会。バスケの注目度が大きくなっている現在、感性豊かな高校生がこのようなユニホーム姿に憧れるのは当然でありチームスポーツ参加へのモチベーションになる。それが冴えないユニホームではワクワク感はなく入部にもためらいが生まれるであろう。

現役生には誇れるユニホームを纏い思う存分プレーしてもらいたいと忘年会会場での声かけに多くの賛同が得られ更に援助が集まり、振込んでいただいたOB会援助費ストック分と合わせて顧問へ贈呈しが、
濃淡上下一組のうち劣化の激しいの淡色のユニホーム上がようやく賄える程度の金額。まだまだ不足。


現在、公式戦ユニホームは個人所有ではなく部からの貸与品と聞く。先輩から後輩へ受け継がれ、当然経年劣化は激しい。
男子も5年前に関東大会出場を機に新調したのが最後だと記憶する。

OB会の行事もコロナ禍で休眠状態。納会、忘年会、石神井・大泉定期戦等イベントの開催も叶わず合宿前にお願いする振込みの援助も思うようにならず現役のサポートも儘ならないのが現状。

コロナも落ち着きを見せる今、OB会の活動、そして石神井バスケ部の活動の再活性の一助を多くのOBOGの皆様にお願いしたい思いを強くした。

楽しさの中、ほろ苦い忘年会でもあった。

OB会援助費に関するお問い合わせは
OB会会長 ヤマモト氏迄

バスケットボールと学業の両立 とても恥ずかしい思い出   25期 中川 越

2022-11-28 17:23:51 | 日記
あれは私のが高校三年の夏休みのことだったと思います。
練習の合間に、二年生の部員S君が私のところに来て言いました。
「すみません。来週から練習を休みたいんですけど」
「どうして?」
「予備校の夏期講習があるんで」
私の100%バスケットで埋め尽くされている脳みそには、「夏期講習」という語彙は存在しなかったので、最初何を言っているのかわかりませんでしたが、S君の言葉を頭の中でもう一度繰り返し、ようやく理解し、即座に憤然として答えました。
「お前、何いってるんだよ。バスケと勉強と、どっちが大事だと思っているんだよ。ふざけるなっ!」
言ったあとで、「自分はなんてことを言っているんだ」と少しだけ思いましたが、振り上げたコブシの下ろしどころがわかりません。
すると、その様子を見ていた同期の安本氏だったと思います。こう言って、私と後輩のS君に助け船を出してくれました。
「エツ、それはないぜ。勉強はしないと。行かせてやれよ」
私は渋々安本氏の言うこと聞くフリをして、理不尽なコブシを下すことができほっとし、S君も予備校の夏期講習に出ることができました。
S君はその後国立大学に入り、日本有数の世界企業に就職することになります。方や私は、大学卒業後、就職もままならず、いわゆるフリーターとなり今に至ります。68になった今も、日夜仕事に明け暮れ、文字通りの貧乏暇なしで、高校時代、大学時代にちゃんと勉強しなかった罰を受け続けています。ツケを払い続けているのであります。
都立石神井高校の現役の皆さんに、もしこの文章が届くことがあれば、申し上げます。「バスケットと勉強では、勉強のが大切です」。勉強よりバスケットを大切にした私は、少しも後悔はしていませんが、私のやり方を勧めるわけにはまいりません。そんなことはいわずもがな、だとは思いますが。

さて、S君が誰かというと、26期の佐野くんです。と思い、数十年ぶりに再会し、その後年に数回、飲み会で出会うようになった佐野くんに、このエピソードを話すと、「いえ、それは僕じゃありませんよ」とのこと。背の高い勉強のできる後輩だったから、てっきり佐野くんだと思っていたのですが、誰だったのでしょう。本当に申し訳ないことを言ってしまいました。佐野くん以外のどなたかだとしたら、改めてお詫びを申し上げます。

★佐野くんや後輩たちとトレーニングに励んだ武蔵関公園の今 2022-11-26撮影

キャプテンナンバー4番 25期 細田 浩

2022-11-27 15:12:28 | 日記
練習がユル過ぎます‼️
と確かに聞いたのは新入部員が初めて顔合わせをした体育館練習後の円陣の中であった。
練習後には必ず円陣を組んでその日の練習の反省を短くする事がバスケ部の決まりであった。
3年生が中心であったが石神井の美風で2年生1年生も自由に発言することは許されていた。当時の石神井のバスケの練習には現役生はもとより多数の大学生OBも参加していた。
新人参加の初練習ということでOBも何人かその輪に入っていた。ひと通り発言が終わりキャプテンの飯田氏が初めての高校の練習はどうだったか?と優しい微笑みと共に輪の隅でひと塊になっていた新入部員に問いかけた。

その時ハイッと手を挙げたのが佐々木氏であった。「練習がユル過ぎます」「もっと厳しくして下さい」と言い放ったのであった。緊張と圧倒的フィジカルの差を感じ疲労困憊の我々1年生は一瞬で体は固まり思考は止まった。その後のキャプテンの返答も、その場がどの様に収まったか全く覚えていない。

我らの代は2年生の4月から1年余り体育館の新築工事に伴い自体育館での練習ができなくなってしまった。顧問の川島先生と故元顧問の清水先生配慮で清水先生の新赴任校である東大和高校での合同練習、OB会で借りて頂いた練馬区春日町の体育館でのスポット的な体育館練習以外は武蔵関公園でのフィジカルトレーニングと石神井高校の正門付近のスペースで存在しないリングに向かいひたすらツーメン、スリーメン、フオーメーション練習を繰り返す日々。正にエアーバスケット練習が日常であった。日を追って練習参加者は減り部員の退部が続いた。夏合宿の頃には同期は5名になっていた。

そのような活動の日常のなか3年生が引退した後のユニホームの番号を決めるミーティングがあった。
それぞれ希望を募りこだわりのある者、全く無い者それぞれでスムースに決まりかけ最後に当時キャプテンが付けるのが通例であった4番はとなった時、手を挙げたのが佐々木氏であった。「4番は俺につけさせてくれ」
キャプテンと背番号4は、厳しい状況下の練習の牽引者でエースの中川氏のものと全部員が一致した意思と思っていた。我々は佐々木氏を説得したが2人の話し合いでということになったと思う。
その後どのような経過が2人にあったか定かでないし2人も語らないが、新人戦での4番は佐々木氏の背に付いていた。
11月の新人戦でBEST16入りができて希望が持てた時、佐々木氏が退部するという衝撃が走った。学業に専念したいという理由であった。

しかし彼は戻ってきた。3年生になり関東大会前。復帰初日の練習の動きには目を見張った。新人の時言い放った言葉を体現するようなブランクを感じさせない猛烈な動きで練習をひっぱった。
すごい頑張りであった。皆、再入部の覚悟を彼にみた。ところが、その日の帰宅時同期の吉岡氏は彼を武蔵関駅前喫茶店「白鳥」へ緊急避難させた。急激な過度の運動が歩行も困難な状態にしてしまった。

3年時の我らのチームの成績はせいぜいBEST32止まり、頑張りは実らなかった。

25期バスケ部の卒業写真を眺めいると佐々木氏のユニホームには番号が付いていない。番号が付いていないユニホームを着用している。
都大会中学校上位チームのポイントガード
短髪の角刈り、新入生時年長のOBから挨拶されたという伝説を残す鋭い目つき、低い声、老成感のある風貌。一方、人懐っこく、思ったことは直ぐ口にする、一生懸命で真っ直ぐ、熱しやすく冷めやすい、大胆で繊細。
愛すべき憎めないキャラ。

リタイヤして老年期の真っ只中の今、高校時代のクラブ活動とは何だったろうと思う。そしてOB会とは?
学生、社会人の初期の頃はOB会を通して現役の練習や合宿で石神井バスケット部と関わりがあったが歳を重ねるつれ生活環境の変化で関係性が薄くなり世代の変化と共に断絶状態になる。特にバスケ競技に興味を持つもの以外は新しい人生の意義を他に見出だし高校生活、部活動の日々はほろ苦くあったとしても次第に良い思い出として忘却の彼方ヘ押しやられるのがほとんどではないかと思う。
しかし、幾つのもの山坂を過ごした後、定年、親との別れ、私的事情による分岐点や、転機を迎えた時、ふと若かった一時期日常を共にした人々と共に、語りあいたい時期が来ることがあるのではと思う。
その時、部活動の顧問の先生、大先輩、同期、後輩が常に活動しているOB会という存在が大切に思えるようになる。

何年も経ってからの再会でも昨日の事のように話が始まる。現在のそれぞれの状況、環境は二の次である。話したくなければ語らないし聞かない。グチりたければ愚痴るでもテキトーに流される。しかし高校生活に関しては辛辣に突っ込んで話す、大笑いの輪がひろがる。だいたい老年になると遠慮が無くなる。

我々の還暦の頃の7年前の写真を発見した。前回の同期男女合同会食から7年振りに男子全メンバーが顔を合わせた飲み会。中川氏の仕事場で痛飲した帰途。駅までの送りがてらの道中の両氏。

2人の背中には背番号4も5も見えない。


2022年度東京高校バスケ男子 新人戦第4支部大会(2~6回戦) 観戦記 25期 細田 浩

2022-11-21 22:51:18 | 日記

コロナ規制緩和によりようや限定的観戦が許され、OB枠で2年ぶりに公式戦を観戦した。

現チームは8月、代々木第2体育館に於いて3年ぶりに開催された石神井大泉高校交流戦山下カップで初見していたが2ヶ月の間に逞しく成長していた。

 

10月30日2回戦

 : 石神井高校

 

対戦相手 大東文化大付属第一高

◯石神井  109  :  77 大東大一

観戦者

30期加藤(石水)氏

25期安本氏、細田

父兄多数

試合前のウォームアップ時、洗練されお洒落なウォームアップスーツを身に纏い整然とアップをする大東第一。一方、我が石神井は少々くたびれお揃いのTシャツ姿。石神井高校が会場のためか緩めのアットホーム感が漂う。対戦相手の方が戦闘能力が高そうに見える。

結果は石神井の圧勝。ディフェンス力と個人スキルの高さの勝利。

ウォームアップ時に醸し出すひ弱感は相手の気勢を削ぐ心理作戦か?そう言えば我らの時代のウォームアップ時の姿はかなりイケてなかった事を思い出した。

 

11月13日5回戦 

 : 巣鴨高校

 

対戦相手 海城高校

◯石神井 73 : 53 海城

観戦者 

25期細田

父兄多数

石神井は前週、早稲田高等学院に勝利し支部ベスト8入りを決め年明けから始まる新人戦本大会進出を決めていた。

これからの勝利は本大会で有利な組合せを獲得する戦い。

対戦相手は海城高校。各大会で常時ベスト32から16に勝ち上がっていた実力校。昨年度の支部エリア改編で新宿区が第4支部に編入され、同じく実力校の保善高校をはじめ新宿区の諸高校が新メンバーに加わった。

昨年度の新人戦支部大会では石神井が勝利したが初見の実力校に興味があった。

第1Pは接戦であったが第2P、大事な場面で海城エースがトラベリングの判定を繰り返し受けチームのペースが乱れる。そのまま地力に勝った石神井が完勝。

ゼロステップの導入でペネトレートスキルは飛躍的に向上したがいまだに選手の解釈とレフリーの判断に齟齬があるのか。ネットなどでは試合で自分のステップがトラベリングを取られた場合は、その試合ではステップは使わないほうが良いという指導がアップされているのを見た。微妙な技術なのは確か。

11月20日6回戦(準決勝)

 : 立教大学付属高校

 

対戦相手 専修大学付属高校

石神井 53 : 73 ◯専大付属

支部第3位

観戦者

38期OB会会長山本氏

71期若手君

25期細田

父兄多数

東京都BEST8の常連校専大付属高校が新人戦予選から出場ということで勝利のチャンスがあるかと期待の一戦であったが健闘及ばず残念な結果に終わった。

体格、テクニックでは大きな差は無いがデュフェス、オフェンス共にボール争奪接点での強度の差がスコアーの差になった。

しかし可能性を感じるゲームであった。

来年の本大会では、個人、チーム共更なる強度を身に付け、多才な個性を生かすチームプレーを確立した勝ち進む石神井が観たい。

 

第4支部の結果

優勝  保善高校

準優勝 専修大付属

3位  石神井高校 

    高島高校(顧問は34期 長尾氏)

ベスト8 

    文京高校

    小平西高                        

    海城高校

    豊島学院高校


バスケット部の意味、意義  25期 中川越

2022-11-20 16:10:28 | 日記

先日角上の寿司弁当を細田氏に御馳走になりながら、細田氏と語り合いました。「何のために部活って、バスケット部ってあるのだろう」「それは、バスケで強くなるためだよ」「強くなってどうするんだろ」「強くなって勝つためだよ」「勝ってどうするんだろ」「…、そりゃ、勝てば楽しいだろう」「楽しいけど、それだけかな」「ほかに何がある?」「それじゃ、僕らバスケのOB・OG会って、なんのためにあるのかな」「ひとつには、昔話をして楽しんで親睦するためかな」「それだけじゃ、やがて話は尽きるよね」「うん、現役のサポートもあるな」「現役のサポートって」「まあ、応援にいったり、いろいろあるよ」「ぼくは、高校を出て半世紀が過ぎたけれど、思い出は必要以上に美化されがちだけれど、高校時代は、ま、とってもよかったな。未来への不安でいっぱいだったはずなのに、実に楽しかったな。試合に勝ったことももちろんすごくいい思い出だけれど、真夏の練習が終わって、部室の前で長椅子に座って、体育館と校舎の間を吹き抜ける気持ちのいい風で夕涼みをしながら、みんなでぐにもつかない馬鹿話で大笑いしてたこと、今でも楽しく思い出すな」「そうだな、そうか、部活っていうのは、青春賛歌なんだ。OB・OG会は、青春賛歌を伝える会なんだ。清水先生の追悼集の各代の先輩たちの思い出を読んでも、つくづくそう思った(細田氏)」「そうだよ、それだよ、バケットをやる意味、バスケ部の意義、OB・OG会の意義は、結局は青春賛歌、人間賛歌を歌うことであり、伝え続けることなのかもしれないね」――その日私たちが角上の寿司弁当を食べながら、少しお酒で喉を潤し辿り着いた、一つの結論でした。