25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

2024年度東京高校男子バスケ関東大会予選(2回戦) 観戦記 25期 細田 浩

2024-05-31 20:22:24 | 日記
準全国大会 関東大会
東京都の代表枠が関東大会は8校と多い。
インターハイの代表枠2校、ウィンターカップの代表枠3校。
全国大会ではないが、全国区クラスの強豪私立高校、予選出場校約200余校がひしめく東京都の高校バスケット環境では、東京都の代表チームになるチャンスが広がる大会。

すべてと言えるほどの都内の高校バスケットボール部、バスケットボーラーが代表になることを夢に見て、部活動の目標に『ベスト8』を掲げる。その目標の源泉である大会が始まる。

2023(令和5年)年度新人戦支部大会4回戦敗北で新人戦本大会進出を逃した石神井男子チームにとっては5か月振りの公式戦となる。新3年生にとって初めての公式戦。2024(令和6)年度関東大会予選。

新チームの試合を3月のバスケットボール部納会の卒業生送別試合で観たが、卒業生チームを大差で破っていた。イベント要素の強い試合であったが各選手の成長が見えていた。

■令和6年4月21日  会場:石神井高校

 関東大会予選 2回戦  対:日本体育大荏原

公式戦初戦ということ。1回戦、対戦校が同じく古豪中大附属に勝利した日体荏原であることからちょっと不安があった。結果は以下の通り。所用で観戦が叶わなかったがスコアーを見る限り順調な滑り出しに思えた。

 石神井 101:65 日本体育大荏原
     23:17 
     17:15 
     22:17
     39:16

■令和6年4月29日  会場:石神井高校

 関東大会予選 3回戦  対:新宿高校

都立の伝統校新宿高校。サイズは無いもののガッツある粘り強さがある好チーム。石神井サイズの優位性を生かしフォローアップ、インサイドから得点を順調に重ねる。リバウンド力に差があり大差で勝利。新人戦時は戦力として目途がつかなかったベンチメンバーが多数出場しで安定した試合運びをしていた。
Best64進出。次回勝利でBest32。

 石神井 95:58 新宿高校
     22:12 
     18:13 
     31:15
     24:18

■令和6年4月28日  会場:日大豊山高校

 関東大会予選 4回戦  対:紅葉川高校

紅葉川高校は近年力をつけてきた高校でどの大会でも安定した結果を出し、上位まで勝ち上がってくる。地道な練習を日々行っている成果が顕れているように思える。紅葉川戦、リバウンド力で優位に立ち大差がついた。石神井は今日はダブルヘッダー。第3試合勝利の後、第5試合で日大豊山とのBest16決めの試合が控えている。その為、3P途中からスタメンメンバー温存の策に出た。接戦にならずベンチメンバーを使えたことが次戦に有利に働くことを願うばかり。

 石神井 78:54 紅葉川高校   
     24:19
     23:6
     18:16
     13:22

石神井チーム、これまで順調に勝ち上がってきた。
昨年より成長を遂げてきた。
個人的には、キャプテン№4の変貌には驚かせされる。
そして2年生大型センター#10。彼の成長はチーム全体の成長に繋がる。
チームとしては、ディフェンス面の強化がなされてきた。
まだ、進化の余地は十分残すが、マンツーマン、オールコートゾーンプレス。歴代のチームの中でサイズでは負けない今チーム、リバウンド奪取力が増してチームに安定感をもたらしている。
これから対戦する私立シード校、勝ち上がってきたBest16、8を争うチームもサイズある選手を揃えており、ディフェンス力、オフェンステクニックも別次元になる。

次戦、関東大会出場常連校日大豊山高校との対戦が楽しみである。
勝利すればBest16。関東大会出場Best8決定戦の相手校は、早稲田実業高校が予想される。今年の早稲田実業は能力の高いガード陣を抱く総合力のチーム。サイズは無い。「もしかして!」の期待を抱かせてくれる。

夢は夢として、先ずは、難関日大豊山戦である。

「軸」の安定 25期 中川 越

2024-05-13 19:34:41 | 日記
シュートが面白かった。ボールをもらうと、すぐにシュートがしたくなった。
そんなバスケット生活を送る中で、見本としたシューターは、24期の沢氏だった。得点力は爆発的だった。ボールを手にすると、私以上に、すぐにシュートを放った印象がある。シュートが好きで面白くてたまらなかったに違いない。シューターに一番必要な条件かもしれない。入る入らないは二の次だ。
沢氏のシュートがすばらしいのは、「軸」が安定しているためだった。脚力が強く、そして、背筋力が強かったに違いない。確か沢氏の兄さんは、高校柔道チャンピオンだったと思う。そんな兄さんのような柔道家にもなれただろう天性の背筋力が、シュートというロケット発射台を安定させた。
「軸」がブレると、そのブレ方が一定しない場合、左右方向のコントロールの調整が難しくなる。その都度、微妙に、ブレ方に応じて、調整する必要が生まれる。そんなことは、なかなかできるものではない。ただし、幼い頃からブレに応じた調整感覚な身についていると、軸が多少ブレても、安定したシュートが打てるのかもしれない。
しかし、多くのプレイヤーは、そうはいかない。日本の最近のプロのゲームを見ていても、そのプレーヤーが、シュート上手か否かは、すぐに見抜ける。シュートが下手なプレーヤーは、シュートを放つ瞬間、プロでも「軸」が必ずブレブレだ。失礼ながら、教えてあげたいほどだ。
発射台がブレていたら、ロケットも正しい軌道に上がらないだろう。
バスケットのシュートも同じだ、と思う。
「軸」が安定しさえすれば、シュートが簡単になる。
タイガーウッズも、遼君も、いいときは、見事に軸が安定していた。芯がまったくブレない独楽のように、綺麗に回転した。
バスケットは回転競技ではないが、やはり「軸」だ。わずか数センチブレただけでも、リングに到達した際には、十数センチの誤差に拡大し、リングに嫌われるだろう。
「軸」がブレると、シュートは難しくなる。
そして、人生も難しくなるようだ。
「軸」のない歳月を過ごした者の後悔も、つでに付け加えておく。
25期 中川 越




思い出すことなど

2024-05-09 10:32:44 | 日記
ふと、23期の先輩方のことを思い出しました。
私25期中川と25期細田は、石神井への入学が決まり、まだ入学式が行われる前の春休みのことでした。今から55年前の昔話です。
今の体育館の三代前の木造の体育館の扉を二人で叩きました。ちょっと道場破りみたいな勇ましい気持ちと、不安が相半ばしていました。
「保谷中から今度入学することになりました、中川と細田です。バスケット部に入りたいと思いますので、練習に参加させてください」
恐らくキャプテンの23期の飯田さんが対応してくださったはずです。
私たち二人は練習参加を許されて、練習に通うことになりました。
私たち二人は怖いもの知らずで、一年に入学してすぐに、レギュラーの座を狙う気持ちで臨みました。
今にして思えば、在学生たち先輩らは、「ちょこざいな新一年坊め、目にものを見せてやる」と、さぞかし張り切ったことでしょう。
私たち二人は、そのスピードと力感に圧倒されました。
キャプテン飯田先輩の粘り強いゴール下のプレーは、同じリパウンダーの細田をうならせました。また、飯田先輩のこまめな厳しいダメ出しの声が、始終古い木造体育館になり響き、練習を引き締める清潔感が、私には心地よく感じられました。肥後さんの素早さは圧巻でした。ポオ―ッとしてボールを保持していると、ディフェンスの肥後さんに、すぐにチェックされ、ボールをはたき落させる、のではなく、その見た事も無い素早さで、保持しているボールを両手で奪われてしまうのです。驚天動地のディフェンスでした。肥後さんは、ドリブルもドリブルチェンジも俊敏だったなあ。そして、誰よりもパワフルなのは橋本さんでした。風貌もちょっとコワモテで、体躯もがっしりしていて、ヘタに接触すれば、5メートルも跳ね飛ばされそうでした。そんな近寄りがたい先輩たちの中にあって、石けんと呼ばれていた石川先輩は、とても優し気な印象の方でした。笑顔がチャーミングだったのを思い出します。
こんなことを思い出すのが、何のためになるのかわかりません。
ただ、どこかに書き留めることで、どなたかの心のほんの片隅でもいいから、一隅を占め、誰かに伝わることがあれば、と思いました。
そうでなければ、この記憶は風に流され、流されたまま、独り彷徨うことにしかならないからです。
美化された個人の記憶を人様に押し付ける気はありません。
石神井バスケットボール部の歴史が、こうした身近な、なんとはない記憶の発表により、他の個々の記憶と共振し、蘇る青春が、生き生きと具体的なエピソードの積み重ねにより、継承されていくことがあればと、ふと思いました。
24期の先輩、大江さん、岩村さん、沢さん、足立さんの思い出は、またいずれかの日に。そして、26期、27期の方々の記憶もまた、他日に譲ることにします。本日はここまで。                  25期 中川 越