村井説人の日記

パーソナライズ化の波~gooRSSリーダー(web版)の真意~

最近、雑誌などの取材を受けているとき、よく聞かれる内容がある。
それは、
「RSSリーダーなどに力を入れると、本家本元gooのポータルサイトへの集客が減るんじゃないか?事業戦略上それは正しいのか?」と。

確かにRSSリーダーの利用が増え、RSSリーダー上で全ての情報が得られるようになった場合、ポータルサイトと言う概念が必要なくなってしまうかも知れない。だからポータルサイト運営をはたから見ている人にとっては、事業戦略上それを促進するというのは、自分の尻尾を食べてるワニのように、大問題に映ってしまう。

しかしながら、村井はそうは思わない。
基本スタンスとして、まず共有したい概念として、「それ」は我々が決めることではなく、ユーザーが決めることだからだ。
今までのスキーム(ポータル)に固執しすぎるが為に、時代の流れに目を向けないと言う判断を下してしまうこと、それこそが企業の停滞を生む最も大きな原因となる。ユーザーニーズにあったサービスにいかに変革できるか?そして新たなスキームの中でそれをいかにビジネスにするか?を考え続けることが企業が生き残る重要なポイントとなる。
幸い、我々の会社はアグレッシブに動ける環境を提供してくれている(最近ちょっと締め付けがきついが・・・)と同時に、自分達の考えをダイレクトに反映させることができる技術力があると言う点は、他社に対してアドバンテージがあるといえる。
多様化するニーズを先取りして、ユーザーに提案し続ける姿勢こそが、gooがインターネット業界で生き残っていく為の重要なファクターであると確信している。
gooラボの取り組みなどはその端緒だといえる。

今回リリースしたgooRSSリーダー(web版)。
村井としては、本当のコンペティター(競合サービス)は

既存のRSSリーダーそのものでは無い」と考えている。


今後、WEBの利用方法は大きく分けて2つになる。

ひとつは既存の「ポータルサイト」、もうひとつは「パーソナライズ化されたサイト」。これは昔からずーっと議論されていたことだが、RSS等の技術が成熟してきた結果、この動きは加速されていく結果となっている。

冒頭の取材は、これを土台にした質問である。
村井の考えとしては、これら2面化するインターネットの利用方法は現存する「ブログ」と「SNS」のような関係で、ともに共存できる関係になりえると考えている。そして繰り返しになるが、どちらを利用するかは、サービス提供者が決めるのではなくユーザーが決めると考えている。

先に書いたgooRSSリーダー(web版)の本当のコンペティターは、

start.com」と言うサービスである。

これはアメリカMicrosoft社がディレクションしているサイトであり、「パーソナライズ」をキーとした先端サービスである。より使い勝手の良いインターフェースを提供するために、様々な先端技術(Ajax等)がふんだんに盛り込まれているサービスである。もちろんRSSリーダーの機能もあるが、

それはあくまでも一機能でしかすぎない

 

gooRSSリーダー(web版)は「made in Japan」の技術で「microsft」が出している先端技術(パーソナライズ化)に対抗した日本初のサービスなのである。
もちろん使い勝手を良くするためにAjax等の先端技術もふんだんに盛り込まれている。
更に、今後のモバイル市場を睨んだgoo側の戦略を体現した、「携帯電話とのシンクロ」等は、gooサービスのほうが一歩も二歩も進んでいるといえる。

gooRSSリーダー(web版)のリリースは、そのパーソナライズ化に先駆けてgooが出したひとつの結論であり、ユーザーへの提案である。
是非一度ご利用いただきたい。
ブログ検索結果にある「RSSブックマーク」などはとても便利な機能である。
gooブログをご利用の方は編集メニュー内の「RSSリーダーで読む」ボタンを押してもらえればそれですぐに起動します。(もちろんgooブロガー以外の人も使えます。)

常にバージョンアップし続ける為に、現在も新たなプログラムを書き続けていま
す。是非、今後のgooにご期待ください。

キーワードは「パーソナライズ化」です。

このブログをRSSリーダーに登録しよう

はてなRSSにフィードを追加する MyYahooにフィードを追加する Googleにフィードを追加する
村井説人の日記を購読


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

« 「webヤギの目... Web2.0の本質... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。