美唄市にかつて、短期大学がありました

2013(平成25)年3月をもって在籍ゼロに、同年6月8日に閉学式を行いました。それからの活動の記録です。

タングロンという飲料とは

2020年03月30日 03時43分01秒 | 美唄など地域のこと
2020年3月末に製造終了となる「タングロン」を飲んでみた /
北海道民が喪失を嘆く唯一無二の味
2/2(日) 6:00配信
ロケットニュース24

2020年1月22日付けの北海道新聞にて
製造終了のニュースが報じられると、
多数の北海道民からの嘆きの声が。
ネットにてニュースがバズり、
たちまち日本全国にその名が広まった「タングロン」。

ネット民の反応を見るに、
北海道ではかなりの知名度のようす。
しかしほとんどの他県の人にとっては完全に謎の存在。
これはとても気になる……ということで、
通販にて購入。実際に飲んでみたぞ!

・昆布エキス
北海道新聞によると、
製造が終了になるのは2020年3月末。
製造終了の理由は「製造機械の老朽化など」。
ということで、今でもまだ出荷はされているはずだが、
この記事を執筆している1月31日時点では
公式HPにて「只今欠品中」の文字が出ている。

購入したのは「タングロン 健康保険飲料 90ml × 4本入り」。
値段は346円だったが、
北海道外だとそこそこ送料がかかる点に注意が必要だ。
ちなみに筆者のところまでの送料は1,170円だった。

容器はよくある紙パックで、ストローを挿して飲むタイプ。

成分を見てみると、「昆布酵素エキス」や「リンゴ果汁」など。
昆布が入っているということは、
磯っぽい塩気があるのだろうか? 
なんとなくイソジン的なイメージがわく。
リンゴ果汁も入っているようだが、。

今回は中身の色や匂いを確認するためにも、
ストローは使わずグラスに注いでみることに。

色はウーロン茶やウィスキーの様な、
やや濃いめの琥珀色。
匂いもかいでみたが、ほとんどしない感じ。
微妙にリンゴジュース的な香りがする気が
しなくもないが、ぶっちゃけ気のせいかもしれない。

それではいよいよ飲んでみよう。
正直見た目からも匂いからも味の想像は全くできていない。
製造終了で北海道民が
大きなショックを受けるほどのタングロン。
どんな味なのか……

おや?

これは……

_人人人人人人人_
> 分らない! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄

・唯一無二
いやはや申し訳ない。
マジでよくわからない味。
そういえばネットで、
タングロンはタングロンとしか
言いようがない的なコメントを見た気がしたが、
確かにこれは唯一無二だ。

今回が初めてのはずだが、
なんとなく懐かしい味である。
記憶にある中から強いて最も近いものを上げるなら、
子供の時に飲んだ美味しい風邪薬シロップの味……? 
いや、なんかそれも違う気がする。

リンゴ果汁が入っているようだが、
味は言うほどリンゴではない。
昆布のせいなのだろうか。
ではリンゴジュースに
昆布エキスを入れたら似たような感じに
なったりするのだろうか? 
いやしかし昆布感もない。

ただし、物凄く微かにイソジン的な感じがする。
イソジン、リンゴ、そして甘いシロップ
というかなんというか。
やはりタングロンはタングロンの味としか
言えない気がする。ちなみに結構うまい。

北海道新聞によると、
道内では学校の給食に出ていたこともあるようだ。
もしもこの独特すぎる
タングロンの味が記憶に刷り込まれている場合、
製造中止による喪失感は大きいだろう。

まるでガラパゴス諸島の独特の生物群のように、
北海道にはカツゲンやらガラナやら、
他の地域にはない独特の飲料が多く存在する。
今回製造終了によって名前が
広く広まったタングロンもまた
その手のガラパゴス的な北海道系飲料。

変わった飲み物はこれまでにも
それなりに飲んできたつもりであったが、
タングロンはそのどれとも似ていない、
唯一無二の存在だった。
未知の味を求める好奇心旺盛な方は、
もし3月末までに欠品が解消されたら
飲んでみることをお勧めする。
たぶん同じものは他のどこからも出ないだろう。

参照元:北海道新聞、タングロン
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

羊肉について

2020年03月14日 14時41分40秒 | 美唄など地域のこと
アスパラの屑をたべる羊の肉

美唄のアスパラひつじ、名産食べて肉汁たっぷり
北海道・食の王国

2020/1/31 19:05
日本経済新聞 電子版

かつて炭鉱で栄えた北海道美唄市に
グルメな羊がいる。
食べているのは特産のアスパラガス。
出荷時に長さ調整のため切り落とし、
捨てられていたアスパラの根の部分だ。
飼育規模が計150頭ほどという希少性も認知され、
北海道内外から指名買いが舞い込む
ブランド羊に育ちつつある。

ジンギスカン用に提供する
「北海道産 羊・野菜 ふくすけ」(札幌市)の
おすすめはシンプルな塩味。
少し焼き色がつく程度に焼いた肉から、
うまみの詰まった肉汁がじゅわっとあふれる。

2018年の開業当時から
看板メニューとしてアスパラひつじを出してきた
同店(ふくすけ)の小原礼奈マネージャーは
「肉質がきめ細かで臭みがなく、甘みがあるのが魅力。
羊肉が苦手な人でも食べやすい」と話す。
西川農場の西川崇徳社長が手がける
カフェレストラン「ストウブ」の
キーマカレーも地元産の材料で作る
パンとの相性が抜群だ。

育てるのは同市の西川農場。
土木・建築業を営んでいた西川社長の父親が
ペットとして飼っていた3頭の羊が元祖だ。
特産のアスパラは市内の選果場で長さをそろえるため、
年間30トンも切り落として捨てられている。
この根の部分を知り合いの農家が
「羊の餌に」と持ってきた偶然の出合いがきっかけだった。

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半信半疑でしばらく食べさせていたが、
1頭解体して皆で食べてみると
「うまみが強くおいしかった」(西川社長)。
北海道道立総合研究機構の食品加工研究センターとの調査によると、
アスパラひつじはうまみ成分のグルタミン酸、
甘み成分のセリンとアラニンなどが輸入肉より多い。
加熱時に肉汁が出にくく、
うまみを凝縮させる。

餌や飼育方法にこだわった牛肉や豚肉は
国産にも多いが、羊肉ではそれほどない。
西川社長は2008年、農業法人を設立して
飼育に本腰を入れた。
羊を飼育する北海道内の生産者を回り、
数頭ずつ地道に買い付けていった。
35頭ほどになったところで自家繁殖を始め、
独学と知人に教えを請いながら身につけた。

インターネットでの情報発信に加え、
知り合いのつてをたどって直接営業をかけた。
国産羊を使ったことがない店に照準を絞って
新規開拓したところ、
現在は北海道で10件、
本州で3~4件の店に卸すまでになった。

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1番人気は脂で
より肉の甘みを感じられるロースだ

生後8カ月から出荷を始め、
24カ月までには売り切るのが
くさみの少ない肉を提供する秘訣だという。
「リピートしてくれる店が多く、
おいしさが伝わっているのでは」と西川さん。
飲食店は和食居酒屋からジンギスカン店、
イタリアン、フレンチなど幅が広がる。

出荷量をあえて大きく増やさず、
地道にブランド化に取り組んできた。
自治体からの依頼でふるさと納税の返礼品として提供したり、
物産展などイベントにも声がかかったりするようになった。
副産物の羊乳も市内の高校が授業の一環として
乳製品に加工している。
今後は商品として定期的に販売できるように
したい思いがあるという。

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アスパラひつじは
臭みがなくうまみが強いのが特徴だ(美唄市)

17年冬からは帯広畜産大学(帯広市)の協力を受け、
サイレージで発酵させたアスパラも与え始めた。
酸味があり最初は食べなかったが、
すっかり慣れた羊たちは生と同じくらい食べるように。
「羊にとってサプリのような位置づけです」と西川社長は笑う。

捨てられるはずの食材が生き、
滋味とブランドを再生産する好循環が美唄に息づき始めた。

(光井友理)

■自給率1%足らず、市場価値ならラム

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西川農場では冬の間も
アスパラを食べさせられるよう試行錯誤中だ
(北海道美唄市)

羊肉には主に生後1年未満の「ラム」と
1年超の「マトン」があり、
アスパラひつじのようにラムの方が
くせがなく市場価値が高いとされる。
日本の羊肉の消費量は年間2万トン弱で、
大半が豪州とニュージーランドから。
北海道によると羊肉の自給率は1%を切る。
「松尾ジンギスカン」を手がけるマツオ(北海道滝川市)は
自社で牧場を手がける。
国産羊の飼育に取り組む事業者も増えている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO55102360R30C20A1L41000/より