仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

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3・11イベントと復興支援のこれまで・これから

2012-04-06 23:59:50 | 活動報告(イベント)


 3月11日、扇町一丁目仮設住宅(仙台市宮城野区)で「3・11を独りにさせない」という主旨でイベントを行いました。仮設住宅の世話人(住民の代表)が発起人となって、この仮設に関わる各支援団体が賛同するという形での開催となりました。



 たこ焼の提供、喫茶コーナー、豚汁の提供、キャンドル作り、キャンドルナイトと豊富な催しがおこなわれ、集会所は活気に満ちあふれていました。14時46分の黙とうや、18時からのキャンドルナイトでは普段は顔を見せない仮設の仲間の参加もありました。そういった初めてイベントに参加した人たちに対しても、住民やボランティアが傍に寄っていって、独りにさせないようにしようという温かい気配りがあちこちで見られました。



 このような光景は昨年の夏頃からすれば信じられないことでした。出身地域もバラバラで顔見知りもいないこの仮設では、集会所に立ち寄らない、必要が無ければ部屋から出ないという方がほとんどで、孤独死や住民間のいさかいが本当に心配された仮設住宅でした。

 そういった仮設住宅で今日のような3月11日を迎えられたのは感慨深いものでした。住民一人一人の意志と、自分自身が被災者でありながら住民の世話役として頑張ってきた世話人の力が作ってきたものの大きさを改めて思い知りました。本当に素晴らしい一日でした。



 来年の3月11日はどうなるのでしょうか。このまま住民はさらに絆を深めて、コミュニティとしてさらに成熟するのでしょうか。そんなことをふと考えました。

 仮設住宅はあくまで「仮設」です。世帯の復興が遂げられれば多くの人は仮設住宅から去っていきます。冬が去って、もうすぐ春が訪れ、やがては夏が来ます。多くの住民は被災者を卒業して通常の生活に戻ります。
 一方で卒業できない人たちもいるでしょう。自分で家を探して、家賃を支払って生活することが困難な世帯は多く存在します。仮設住宅に取り残される人は自ずと高齢者・障害者・生活困難者の割合が多くなるでしょう。そうすると、今のコミュニティを発展させるどころか、維持できなくなるかもしれません。
 これまでせっかく支援して作ってきたものが失われるのは支援者にとっても辛いことです。これから支援を続けていくのは並大抵のことではありません。目に見える成果が減り、支援のモチベーションを保つことが難しくなりかねません。
 何のために被災者を支援しているのかという自問自答無しに、これからの復興支援はできないでしょう。

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仙台POSSEでは、この度の東日本大震災における被災者支援・復興支援ボランティアを募集しています。ボランティアに参加したいという方は、下記までお問い合わせください。

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法人代表:今野晴貴
所在地:宮城県仙台市青葉区一番町4-1-3 仙台市市民活動サポートセンター気付
TEL:022-266-7630
Email:sendai@npoposse.jp
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