仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

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過労死防止基本法制定講演会に参加しました!

2012-06-10 09:21:12 | 活動報告(その他)


 僕たちPOSSEは5月19日、全国「過労死を考える家族の会」代表の寺西笑子さんによる過労死防止基本法制定講演会に参加してきました。寺西さんは1996年に寺西彰(夫・49歳)さんを過労自殺で亡くされてから、遺族として労災認定を得るために闘ってきた方です。認定後も「過労死を考える家族の会」として、今回のような講演会や署名活動などを行なっています。

 僕はPOSSEでの活動を通して、過労死や労働基準法、労働環境の問題についてその実態や現況を学んできました。しかし、遺族という当事者の視点から過労死に対する見方や苦しみ、制度についての話を聴くことは今回が初めてだったので、労働問題に対して再認識させられたことがいくつもあります。

 日本での精神障害などの労災補償はH22年において、請求件数1181件に対し認定件数が308件と全体の3割にも満たない状況です。それだけ労災認定が難しいということも考えられますが、それ以上に遺族の方を支える団体、社会的な取り組みが脆弱であることの裏返しであるとも考えられます。寺西さんは講演の中で、個別の労災認定闘争・裁判闘争は人生の区切りをつけるための通過点であり、その後が本当の闘いであると仰っていました。その闘いことが自分との闘いであり、社会を変えるたたかいです。今の日本で、このような活動は遺族のような当事者が主体となって推し進められているものが多いです。
 
 しかし、本当にその当事者だけに任せてしまったままでいいのでしょうか。寺西さんのような方たちだけで活動を行なっても社会は変わりません。だからこそ僕たちも社会に対して働きかけをしていかなければならない、そう感じました。僕たちが同じ社会で生きているのであれば、まったくの無関係であるはずがないからです。寺西さんたちが切望する過労死のない社会を築くために、僕もできることから少しずつ始めています。それは署名活動であったり、過労死についての勉強であったり様々です。難しいことではありません。それらの活動はすべて僕たちやその周囲の大切な人を守ることへつながります。僕はそこに社会に対して問題意識を持ち、活動していく意義があると思います。

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