仙台POSSE(NPO法人POSSE仙台支部)活動報告

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東北医療器械事件の第二回弁論の傍聴のお願いについて

2014-02-26 23:51:02 | 活動報告(裁判)

  昨年末に始まった、全国初のブラック企業に対する集団提訴である東北医療器械事件の第二回弁論を仙台地方裁判所で行いますので、ぜひ傍聴にお越しいただけたらと思います。

 

(日時)2014311日(火) 13時半~

(場所)仙台地方裁判所307法廷

 

 この裁判は仙台や松島などのホテルや旅館にセラピスト(エステ・マッサージ)を派遣する東北医療器械(現:REジャパン)に勤務していた20代の男女6人が、同社と取締役15人を相手取り、未払い残業代と精神的苦痛に対する損害賠償など計約3658万円を求めて仙台地裁に提訴したというものです(詳しくは先日掲載のブログをご覧ください。http://blog.goo.ne.jp/sendai-posse/e/36f3ebc86531984482f3ed723231c614)。

 

 この裁判の訴状においては、被告をブラック企業の典型とし、長時間労働を初めとした使い捨てを前提とする労務管理によって、原告らが「新規学卒者としての雇用機会を台無しにされ、専門学校で身につけたスキルやそのためのコストを無為にした」ことの責任を法的に追及する、という構成となっています。若者を使いつぶすことを前提にした労務管理の是非を問うという意味において、全国初の裁判であり、この裁判で企業や経営者に対して責任を取らせる判決が出れば、現在社会問題となっているブラック企業に対して「NO」をつきつける法的な根拠になります。このような大きな社会的意義がある裁判なのです。

 

 今回の裁判を勝利に導くためにも、ぜひ多くの方に裁判傍聴にお越しいただき、ブラック企業問題への社会的な関心の高さを裁判官にも伝えていきたいと考えております。当日は、原告の一人が、ブラック企業での苦しかった経験や裁判にかける思いなどを法廷で話しますので、多くの方に応援にお越しいただけると心強いです。

 

 また、ブラック企業で働いている方々にとって、こうした裁判はブラック企業の被害に対して責任を取らせるための一つの選択肢といえます。「自分もブラック企業で働いているが使いつぶされそう」「家族や友人がブラック企業に勤めていて大変そうだ」などと感じてらっしゃる方も、ぜひ一度見に来てみてはいかがでしょうか。実際にブラック企業に対して行動を起こした原告の方々と話してみることで、自分の問題の解決の糸口になるかもしれません。

 

 以下は、原告からのメッセージになります。

 

いつも皆様に支えていただき大変感謝しております。

私たち原告は、この裁判を私たちだけの問題にしたくないという気持ちがあります。

たしかに裁判で勝利を勝ち取るという意味では私たちの問題であり、戦いであります。

しかしこの裁判の意味である労働者の大切さや、労働者の在り方を改めさせたい思いがあります。

この裁判を通し、私たちと同じ様に悩んでいる方や、戦おうとしている方々の力になり、励みになりたいと思っております。

そこでまた皆様に頼ってしまうのですが、皆様のまわりで私たちと同じ様に悩んでいる方がいらっしゃいましたらぜひ傍聴に誘っていただけたらと思います。この輪が広がったら私たちだけの問題ではなく、本当に世の中の問題として捉えてもらえる大きな力になると思います。

次回は3月11日ということもあるので、第3回、第4回とたくさんの相談者の方に傍聴していただきたいと思います。

皆様のお力添え宜しくお願い致します。

 

 私たち仙台POSSEはこの裁判で勝利を得るため、原告の方々や弁護団の方々と共にこれからも頑張っていきたいと思います。この裁判に興味がある方は是非期日に裁判所へお越しください。

 

 

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