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「【河瀬直美のNARAtiveワールド】孤独な魂の行く末を見届けたい」:イザ!

2013-05-05 04:23:14 | 日記

□映画「嘆きのピエタ」
キム・ギドク監督(52)といえば、不幸な人たちがこれでもかというくらい出てくる映画を創る人とイメージしている人も多いだろう。
まさに、今回の映画「嘆きのピエタ」も不幸な人しか登場しない映画だ。
主人公の借金取りの男イ・ガンド(イ・ジョンジン)は孤児として生きてきて、親の愛情を知らない。
天涯孤独な日常を自暴自棄に過ごす。
眠りながら自慰行為をしている姿が印象的だ。
誰にも愛されず、誰も愛さず、ただ否(いや)応もなくもたげてくる動物的な欲求にだけ対応する、それ。
なんてもの悲しく、救いがないのだろう。
借金取りで日銭を稼ぎ、生きたままの鳥やどじょうを買ってきては、自宅の洗面所でそれらを絞めて、料理をする。
その生き物を(とさつ)した血のついたナイフは、本当の行き場をどこに求めているのだろう。
■不幸な人間ばかり登場
ガンドのゆるぎない孤独が蔓延する部屋。
そこへ、彼の母だと名乗る女(チョ・ミンス)が突然訪ねてくる。
もちろんガンドは受け入れない。
ただ頭のおかしい女がそこにいるとしか思わない。
それなのに、いつしかその女が気になり始める。
このあたりの展開は、いつものギドク監督らしく、あまりリアリティーがない。
リアリティーがないというか、現実にはありえないシチュエーションがてんこ盛りだ。


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