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福島出身2人 望郷の新作

2012-08-07 01:23:07 | 日記

サンボマスターの(左から)近藤洋一、山口隆、木内泰史
 東日本大震災後、福島県出身者のバンド・猪苗代湖ズのメンバーとして活躍した2人のミュージシャンが、それぞれ新作アルバムを出した。
 震災や故郷への思いが詰まった作品だ。
サンボ・山口 亡き人しか頭に浮かばず
 ロックバンド・サンボマスターは、ボーカル兼ギターの山口隆が、猪苗代湖ズとして被災者支援に奔走した。バンドの2年ぶりの新作「ロックンロール イズ ノットデッド」(ビクター)には、悲しみを抱えながらも、聴く者に勇気を与える13曲が並んだ。
 「震災アルバムといわれるのはどうかと思う」と山口。「未曽有の出来事に対して、歌で勇気づけるというのはおこがましい。よくやったと言われることにも、申し訳なさを感じる」
 歌詞に震災の文字は入れなかった。が、制作には震災後の経験が力になった。「悲しい出来事があったのにライブに来る人は力強かったし、周りのバンドマンはすぐに行動した。みんなからもらった力に、名前を付けたかった」と、アルバムタイトルを考えた。
 悲しみを直接的に伝えた曲もある。「あなたのことしか考えられない」は「神様 僕にあの人を返しておくれ」と歌う。「数値とか政治のことより、とにかく亡くなった人のことしか、頭に浮かばなかった」
 山口にとって、ロックは「命の放射」。ドラムスの木内泰史が「3人で音を出すだけで楽しい。共感してもらうと、さらなる喜びになる」と話すと、ベースの近藤洋一は、「ロックバンドがステージに立って音を鳴らし言葉を発したら、人に何らかのメッセージを伝える宿命がある」と結んだ。Yaff.showAffTag({'disp':'li','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B007WVZ4PG'});
渡辺俊美 希望の種をまきたかった
 1990年代初頭からTOKYO No.1 SOUL SETなどで活躍する渡辺俊美=写真=も、猪苗代湖ズのメンバー。福島第一原発にほど近い、川内村で生まれ、富岡町で育った。「原発の仕事が多いし、飲食店をやっても、お客さんが東電の人とか、何かしらかかわるんですよ」。「正直に、自分を全部ぶつけていきたい」との思いを込めた初のソロアルバム「としみはとしみ」(フェリシティ)には、震災が大きく影響している。
 収録曲の「夜の森」は、富岡の桜の名所を歌った、望郷の思いがあふれる優しい楽曲。「昔の話は 少しだけにして 新しい日々の 話をしましょう」とつづっている。「絶望ではなくて、希望の種をまきたかった。生きているから、希望がないと」
 「僕はここにいる」では、「誰のせいでもないよ 誰もわからない」と、静かに訴える。「震災もそうですし、生き方として、誰かのせいにしたら、戦争が起きてしまうので、それがいやです。なすりあいが多すぎますね」
 アコースティック色の強いサウンドは、スタイル・カウンシルやベン・ワットらの80年代の名盤のように「一生聴けるやつにしたかった」。28日には、川内村でライブを行う。Yaff.showAffTag({'disp':'li','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B007OWSE4Q'});
(2012年7月26日
読売新聞)


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