今年も新たに13件の世界遺産が登録され、その総数は890件に達しました。
あいかわらず、イタリア、ドイツ、中国、スペインの御四家が入っています。
今年の一番メジャーなところは、イタリアの「ドロミテ山群」です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/bc/3300d45266d7b83c0f4142514f660adc.jpg)
しかし、その趣旨と取り組みについては理解するものの、
こう多くちゃ、少なくともありがたみは失せてしまいます。
今回、新たな登録以外のニュースでは、ドイツの「ドレスデンのエルベ川渓谷の景観」が
登録を取り消されてしまいました。
オリックス(ユニコーンのモセル)を保護していなかった、
オマーンの「オリックス保護区」に次いで、2件目の不名誉となってしまいました。
しかし、オマーンのケースとは事情が違います。
登録取消の最終的な決断をしたのはドレスデン側です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/b7/ee287ffa26eaedfec87ee27dfe6e6143.jpg)
2004年に、その「文化的景観」が評価され、世界遺産に登録されました。
2006年に4車線の橋をエルベ川に掛ける計画がたつと
危機遺産(「潜在的な危機」)に指定され、ユネスコより警告を受けています。
(世界遺産登録基準はこちら)
今回、ユネスコの反対を押し切る形で、州政府は橋の建設に着手したわけですが、
日本的な感覚では、ものすごく勇気がいりますよね。
外部の市民団体やマスコミは反対するでしょうしねえ・・・
きっと知事なり市長なりは、悪の権化にされてしまうでしょう。
世界遺産であることよりも、住民の生活を優先させた決断なわけですが、
世界遺産の「希少性」が薄れたことも、行政判断の材料になった気がいたします。
まあドレスデンの場合は特殊な事例で、
肯定的な面では、世界遺産の冠がなくとも歴史的にその価値が落ちない、
否定的な面では、旧東ドイツ時代に町中に散々醜い建物を建てた経験がある、
といった事情がありますが。
人々が暮らしてこそ都市。
遺跡に住ませていただくわけではありません。
話し合いの経緯は存じませんが、今回のドレスデン市の勇気ある決定には賛成です。
後世に残るような橋にしていただきたいです。
どこかのかつてのハコモノ行政みたいなことでは困りますが・・・
今後、別の登録基準で再登録されることもあるとユネスコは言っています。
あくまで「別の登録基準」でです。
ユネスコもけっこうお役所ですね。
(照沼 一人)
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今回、新たな登録以外のニュースでは、ドイツの「ドレスデンのエルベ川渓谷の景観」が
登録を取り消されてしまいました。
オリックス(ユニコーンのモセル)を保護していなかった、
オマーンの「オリックス保護区」に次いで、2件目の不名誉となってしまいました。
しかし、オマーンのケースとは事情が違います。
登録取消の最終的な決断をしたのはドレスデン側です。
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2004年に、その「文化的景観」が評価され、世界遺産に登録されました。
2006年に4車線の橋をエルベ川に掛ける計画がたつと
危機遺産(「潜在的な危機」)に指定され、ユネスコより警告を受けています。
(世界遺産登録基準はこちら)
今回、ユネスコの反対を押し切る形で、州政府は橋の建設に着手したわけですが、
日本的な感覚では、ものすごく勇気がいりますよね。
外部の市民団体やマスコミは反対するでしょうしねえ・・・
きっと知事なり市長なりは、悪の権化にされてしまうでしょう。
世界遺産であることよりも、住民の生活を優先させた決断なわけですが、
世界遺産の「希少性」が薄れたことも、行政判断の材料になった気がいたします。
まあドレスデンの場合は特殊な事例で、
肯定的な面では、世界遺産の冠がなくとも歴史的にその価値が落ちない、
否定的な面では、旧東ドイツ時代に町中に散々醜い建物を建てた経験がある、
といった事情がありますが。
人々が暮らしてこそ都市。
遺跡に住ませていただくわけではありません。
話し合いの経緯は存じませんが、今回のドレスデン市の勇気ある決定には賛成です。
後世に残るような橋にしていただきたいです。
どこかのかつてのハコモノ行政みたいなことでは困りますが・・・
今後、別の登録基準で再登録されることもあるとユネスコは言っています。
あくまで「別の登録基準」でです。
ユネスコもけっこうお役所ですね。
(照沼 一人)
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そのうち、MOLA手芸も、、、、