アルベールヴィルから南へ向かい、
いよいよ旅の目的地 『トロワ・ヴァレ（３つの谷）』へ。
ヴァノワーズ山塊北部に広がる三つの谷からなるスキーリゾート地です。
谷はそれぞれ通称「クールシェヴェル」「メリベル」「ヴァル・トランス」と呼ばれています。
クールシェヴェルは、標高が上がるごとにリゾート地が現れ、
クールシェヴェル1300、クールシェヴェル1550、クールシェヴェル1650と
高度の数字を付けた地名で表記されます。
宿泊したのは最も高い地点・クールシェヴェル1850。
ここまで来るとドロミテを想わせるような岩針峰が現れます。
ヴァカンス客や登山客で町はかなりの賑わいでした。
ホテルから眺める、朝焼けのラ・ソーリール山。
クールシェヴェル1850からは、ヴェルドンでゴンドラを乗り継ぎ、
ラ・ソーリール山頂（2738m）まで一気に登ります。
山頂とされているのは左奥の方で、一番高く見えるところには
「クロワ・ド・ヴェルドン（ヴェルドンの十字架）」と呼ばれる十字架が立っています（2739m）。
ヴェルドン（2100m）から見たラ・ソーリール。
ヴェルドンからクールシェヴェルを見下ろす。
写真ではわかりませんが、肉眼では山の向こうにモンブランが見えます。
下の湖の湖畔のホテルが宿泊したメルキュール。
ラ・ソーリール山頂からは360度のパノラマがご覧いただけます。
頂上にはカフェテラスがあり軽食も取れます。
奥に見える氷河がある山は、エギュイ・ド・シャンロッサ（3045m）。
このラ・スーリール山頂の裏側は、もう一つの谷「メリベルの谷」です。
スキーシーズンにはメリベルの町にもゴンドラが動きますので（夏期は週数日のみ）、
ここからメリベルへ滑降し、いくつかのゲレンデを楽しんだのち、ゴンドラで戻り、
クールシェヴェルへ滑降することが可能です。２つの谷が楽しめます。
エギュイ・ド・ペクレ（3561m）（ラ・ソーリールから）
3500m級のヴァノワーズ氷河群。（ラ・ソーリールから）
ここでも氷河が減少しているようです。
右下に見えるクルー湖経由で、ヴェルドンまで２時間半のハイキング開始。
エギュイ・ド・シャンロッサ（右）が近づいてきます。
左の山はロシュ・ニュ。
なだらかな丘を越えると・・
お花畑が広がります。（私には似合いませんが・・）
お花畑の中をたくさんのマーモットたちが「キーキー」鳴きながら走り回ります。
遠くをじっと見つめるマーモット。人間よりも鳥を気にしています。
ホテルへ戻り、テラスから眺めるエギュイ・ド・フリュ峰（3051m）。
ラ・ソーリール山もホテルの前の湖面にその姿を写していました。
クールシェヴェルの観光局。シャレー風の洒落た建物です。
翌日はここで得た情報を元に３つ目の谷「ヴァル・トランス」へ向かいました。
[つづく]
（照沼 一人）
続く写真の山の色、草の色、空気の色。
なんて綺麗なんでしょう。
好きな本を数冊持って、一週間くらいここでゴロゴロして。
その後でやおら観光に出かけようかな。
（なんていうのがいい）
欧米式のバカンスの過ごし方は・・・、
日本で働くものにとっては夢のまた夢。
６月後半にシャモニーにいました。モンブランに登る登山家のサポートをしていました。高度になれるためにエギュ・ド・ミディに３回行きましたが高いところで長時間いると疲れますね。
山は花盛りで癒されました。今回は行けなかったのですが、のんびりするならコンブルーがいいですよ。
長いバカンス、うらやましいですね。
テレビやパソコンのないところで、本だけ持って
というのが理想です。
今回感じたのはフランス人パパも家族サービスが
たいへんだということ。
親子関係が希薄な国のイメージですが、そうでもないですね。
あと、バカンスに来ていたフランス人もイギリス人も
子供の躾の良さには、やはり感心です。
両国ともに体罰肯定派が多数派ですが、
どうなんでしょうか。
そう、コンブルーに行きたかったのです。
ムジェブからシャモニーへの途中で行くつもりだったのですが、
雨や他の事情で日程大幅変更・・・
残念です。
モンブランを背にした教会の塔・・・
次は６月上旬に行きたいと思います。
そうですか。やはり高い所はきついですよね。
登山する方々には本当に感心です。
私はエギュ・ド・ミディ（3842m）は問題外です。
複数回あがるだなんて想像できません。
シャモニーではグランモンテ(3275m)あたりでも
すぐに気分が悪くなります。
添乗員には向いていませんね・・