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「京都太秦物語」 山田洋次・阿部勉監督

2010年06月02日 01時06分43秒 | 鑑賞記録(2011・2012年中断)

流石は山田洋次監督が携わっているだけあって、期待以上の出来だった。

海老瀬はな、田中壮太郎がなかなか良かった。
ちょっと有り得ない鈍くささと激しさを持った榎を、上手く演じている。
講演の時に、しっかりイイ男に見えてしまう辺りもいい。
それに戸惑いながらも惹かれてしまう、そんな自分に動揺している京子の様子もよく出ていた。
物語展開としては、ちょっと無理があるじゃってところも、なんか納得してしまった。

惜しむらくは出町のシーン。なぜわざわざ出町まで行くのか。
そして、なぜか入った喫茶店は立命の所だし・・・。
知らない人間が見れば気
にならないんだろうけど、知っているだけについ。

USAの演技がちょっと浮いているのが残念だった。
ダンスシーンは素晴らしかったけれど、なんで芸人を目指してることにしたんだろう。
ダンサーを目指しているって方が納得できたのに。
あ、でもそれだと上手すぎて挫折する設定にはならないか。

商店街の人々が自然に映っているのが良かった。
変に演技をさせるのではなく、日常の姿そのままが、物語の一こまになっている。
確かに、新しい試みだ。
たぬき堂さんが出てたのは、びっくりしたよ。



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