幕末、清国と冊封体制にありなが薩摩の支配を受けつつ、それでも巧みな外交政策によって栄えてきた琉球王国。龍の化身でありながら女性に生まれた真鶴は、父の望みを叶えるため、自身の有り余る知性の赴くまま、孫寧温と名を変え男性として王府のエリート官僚・評定所筆者になる。欧米列強が襲い来る中、ただ琉球を守るため、数奇な人生を生きる。 . . . 本文を読む
念願だった桂離宮は、本当に美しい世界だった。至る所の全てに手を入れた、もてなしの心を感じる。それでいて不自然さのない、自然世界の美しさを愛でる日本美。日本人が生み出した美しさの一つの究極だと思った。ここで、天皇、親王がいた様を思い描くだけで、至福の時間が過ごせた。風雅の世界。正直もっとゆっくり、じっくり自由に過ごしたいけれど、そうもいかないのが残念。ああ、また何度でも見に行きたいと思う。その後、桂 . . . 本文を読む