約2ヵ月ぶりとなるTOM200でお出かけしてきました。
行先は静岡の秘境、奥大井の寸又峡温泉。県内で比較的近いのでこれまで何度か行こうと思いましたが、道路が悪いという印象が強く躊躇しておりました。
寸又峡温泉といえば、我々の年代では「金嬉老事件」の印象が強いですが、若い人は知らんだろうなあ。
道路は千頭の先あたりまでは全く問題なく快適でしたが、寸又峡の10km前あたりから急に狭くなり予想どうりの悪路となりました。軽自動車でもすれ違い不可能な所があり、でかいキャンピングカーではかなりストレスです。
とは言え路線バスも走っていて、要所要所に待避所があり2~3回対向車に待ってもらったり、こちらがバックしたりしてなんとか到着しました。
駐車場の入り口にはおじさんがいて駐車料金500円取られました。
そのおじさんに「今晩停めておいていい?」と聞くと、「いいよ!」と快い返事。
「大きいクルマだから、コーンの置いてあるバス用の所に駐車して」と案内される。
ただこの駐車場、全体が坂になっていて、どこにも水平な場所がない。少し下がった所に舗装されてない駐車場があり、そこはかなり平だったので、後でそこに移動した。
ちなみにもう少し手前に第2駐車場があり、非常に広くいくらでも車中泊できそうでした。
寸又峡温泉は小さなひなびた温泉街で、宿は10軒ほどでしょうか。そのうち半分は営業しているいるのかいないのか分からない状態。昭和時代は南アルプスの森林資源やダムの開発などで、随分賑わっていたようですが今ではその面影もありません。秘境の温泉としていつまで存在できるか。
最初に訪れたのは温泉街の一番奥にある町営の「美女作りの湯」。
外観は掘っ建て小屋みたいですが、野趣あふれるというか、まあそんな感じです。お風呂は露天風呂のみ。10人も入ればいっぱいです。
お湯はぬるぬる感が凄いです。足元を気を付けないと転倒します。硫黄臭もかなりあると思います。鼻の悪い私でも感じたので。湯温はかなりぬるめ、38℃前後でしょうか。いくら入っていてものぼせないですが、冬場はさすがにこれでは暖まりません。加温してるようでしたが、ボイラーが不調だったようです。
もう少し暖まりたかったのでもう一軒温泉のハシゴ。翠紅苑という寸又峡で唯一の高級旅館というか普通の宿。入浴料700円。
お風呂は一般的な内湯と露天がひとつずつ。泉質は源泉が同じなのでお肌ぬるぬる。湯温はやはりぬるめでしたが40℃前後で、私としては一番適温でした。
温泉街には食事できるような所もなさそうなので、車に戻ってコンビニで買ってきた総菜で夕食です。最近のコンビニ総菜、侮れません。鯖の塩焼きとか鯖味噌、普通においしい。
食後はTverとNHKプラスをパソコンで見る。こんな山奥でも携帯の電波さえあればテレビを見れるなんて凄い世の中になったもんだ。
翌朝はサトウのごはんと目玉焼きと納豆とフリーズドライの味噌汁の朝食。コーヒーを淹れて飲む。鼻が悪いのであまりおいしくないが、毎日の習慣だから。
その後寸又峡の散策に出かける。平地では桜が開花したばかりだが、山桜はすでに満開に近くきれいでした。
ミヤマツツジも満開です。
30分ほど歩くと夢のつり橋に到着。なにが夢なのか分かりませんが。
数日前に大雨が降ったので水が濁っていて残念でした。
その後更に奥にある飛龍橋まで行って戻ってきました。約90分の散歩でした。
10時前に寸又峡を後にして帰路に付きました。
途中「音戯の里」という不思議な道の駅に寄り、その後道の駅「かどで大井川」に寄って買い物と昼食を摂り自宅に帰りました。