なのでキャンピングカーに関する話題は全くありません。
皆さんのブログを読んで夢は枯野を駆け巡る状態です。
で、気になるのはキャブコンの乗り心地や操安性の悪さを指摘する記事。
走らない止まらない高速での不安定さ、ほとんど恐怖を感じる方もいて。そしてそこからくる足回りの大改造。
そんな影響もあって私もハイエースベースのTOM200を選んだわけです。
ただ、レンタルでカムロードのキャンカー(クレソンの古いモデル)を借りて運転した事があるのですが、さほど違和感は感じませんでした。
何故かと言うと昔トラックを運転していたから。トラックの乗り心地や操安性は当時の経験がベースになっているからだと思われます。
今から40年ほど前、某パンメーカーに就職した私はトータル5~6年間配送の仕事をしておりました。
私のいた工場だけでも2tから4tのパネルトラックが数百台ありました。
一番多かったのがいすゞのエルフ。エンジン性能など全ての面で当時2t車ではトップだったと思います。
エンジンパワーだけで言えば三菱のキャンターがダントツでしたが。
それ以外のメーカー、トヨタ・日産・マツダは・・・カスでした。
特に当時すでに古かった、多分1970年前後製だと思うけど、タイタンやクリッパーはひどかったなぁ。アクセルべた踏みしても全然加速しないいんだもん。
エンジンは多分2500ccノンターボのディーゼル。
最近のディーゼルエンジンはどうか知らないけど、エンジンが冷えている時の始動はグローランプが点灯してからですが、当時のディーゼルはランプではなくニクロム線があって、それが熱せられて赤くなるとセルを回すという方式でした。
なんかほのぼのした時代だったなあ。
軽トラの話ですが、ウォッシャー液が手動式のものもありました。ようするに水鉄砲式です。
ブレーキ性能も酷かった。荷物を満載にすると全然効かないのです。
パンって以外と重いのです。特に食パンは。満載にすると多分過積載になってたと思います。
一度バイパスのインターを下りて、下り切った所にある交差点で止まろうとしたら全然止まれずに肝を冷やした経験があります。
反対に空荷の時も怖い。
雨の高速道路でほぼ空荷の状態で走っていた時、突然エンジンの回転数だけがグワーンと上がったのです。でもスピードは全然上がっていない。
後輪が空転していたのです。いわゆるハイドロプレーニング現象。
当時はタイヤの性能も悪かったのでしょう。いずれにせよスピンしなくてよかった。
いすゞのエルフの4t車で、トラックとしては初めてセミオートマのミッションを搭載したモデルが発売されて、試験的に1台だけ導入されてましたが、これも酷かったなあ。
トルコンの性能も当時は良くなかったしロックアップ機構とかもなかったから、とにかくエンジンがガーガー唸ってばかりで全然加速しない。
で、エンジンブレーキが効かないからブレーキを強化してるんだけど、これがとんでもなくカックンブレーキ。
空荷の時に普通にブレーキペダルを踏むとガツン!ブレーキがかかりむち打ちになるかと思いました。
そのくせ満車だと大して効かない。ドラムブレーキの限界ですね。
トヨタのダイナはこの頃フルモデルチェンジしまして、4代目かな、劇的に良くなりました。エンジンは2.4のノンターボでしたが結構よく走る。
このW型はトヨタのディーゼルエンジンとしては初の傑作だったと思います。
なんと日野にも供給していたのです。現在のカムロードは日野からOEMですから昔から因縁があったのですね。
そんな訳で今から考えるととんでもないトラックに乗っていたために、キャブコンに乗っても全然違和感がないのです。
3Lターボのエンジンすげー加速いいし、全然止まるし高速も安定してるし。
でも乗用車しか乗った事がない人にはとんでもないクルマなんでしょうね。
自分も何年かして慣れてしまうと足回りいじってそうな気がしますが。

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