晴走雨読

図書館

仕事をリタイアしてからは、理想とする「晴走雨読」生活を満喫する今日この頃。

ただ、基本失業者ですから貧困生活を送っています。

文庫本ならなんとか買えますが、単行本となると簡単にポチっとはできない。

中古本があればよいが、ちょっとマニアックなものになるとなかなか見つからないか、あってもかえって高くなったりしてる。

そこで何十年ぶりかに図書館へ行く事にしました。



最近の図書館はネットで簡単に検索できて、場所もすぐわかるのでとても便利。貸出も自分で端末を操作してできます。

本棚をぐるっと見て回ると面白そうな本がいっぱいあって、まさにお宝の山。




現在借りて読んでいる本は明治時代の初めに東北から蝦夷(北海道)を旅行した、イギリス人女性、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」という本。

中国や朝鮮など世界中を旅していた旅行家というかほぼ探検家ですが、明治11年に初来日して女性ひとりで(通訳兼案内人はいたけど)日本の奥地を旅行するなんて、すごい人がいたもんだ。

幕末から明治にかけて来日した外国人が、当時の日本人を観察して書いたものは多少知っていましたが、総じて「日本人の群衆は世界一清潔」とか文盲率が低くて誰でも読み書きそろばんができる、という評価だったと思います。

ところがイザベラバードの紀行によると日本の農村の極貧、不潔さ、大人は男女ともほとんど裸、子どもは全身皮膚病。身長は低く痩せて猫背。
宿はノミと蚊とその他の虫の巣窟で夜は一睡もできず、等々悲惨な状況の描写のオンパレード。
明治期の田舎の農村なんて今のアフリカやアジアの避難民キャンプなみの生活だったんだ。

もちろん地方でも大きな町や城下町の武家屋敷などは伝統的で清潔だと彼女も絶賛してます。

宿も大名が泊まった本陣跡などは快適で連泊してますし、旅行中色々な料金をふっかけられたり盗難にあった事は一度もないと言っています。



要するに何事も一面だけを見て、それが全てだと思わないように注意しないといけないという事。

昔の日本も凄く豊かで進歩的な面もあったけど、田舎では極貧にあえいでいた庶民もたくさんいた事を認めないといけないですね。
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