清流を見ながら

川面に映る自然を見ながら時々に思うこと

報道の萎縮

2014年12月17日 | 報道
 萎縮、広辞苑には「相手の勢いに圧倒されてちぢこまること」とある。

 菅原文太さんは総選挙直前になくなった。その追悼番組で晩年の政治的発言には触れず、俳優としての功績だけを報じたものが目だった。無農薬農業を広める、再び戦争しない、という二つの種を世に撒いた、という妻文子さんのコメントの農業と不戦に触れる部分はカットしたテレビもあった、と毎日新聞が報道。

 例えば、高名な作家がなくなられた時の追悼で、作品だけにつて番組を構成するだろうか。作品については当然であるが、そこにおり込まれた諸々を取り入れるのが普通だろう。そこには思想信条も入る。

 菅原文太さんの追悼番組でそれを外したことは総選挙に臨むある一方への配慮と思われても仕方ない。文太さんはさぞ嘆いておられるのではなかろうか。

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