晴嵐改の生存確認ブログ

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

ガンヘッド

2007年12月29日 | 映画・DVD

GUNHED
ガンヘッド [DVD]

たまたま出先でDVDを売っているのを見かけるまで、DVDがリリースされたことを知りませんでした。
DVDを購入するかどうかは、正直言って結構悩みました。
ネット上で映画の評判を何度か見たことがあったのですが、どれも決してよい評価ではなかったですからね。
でも、麻宮騎亜氏によるコミカライズ版を読んでいたので、いつかは映画も…という気持ちはずっとありました。
それで、最終的には好奇心が打ち勝った格好になりました(もっとも、その時に持ち合わせがあったという点も大きいですけど)。

で、感想なんですけど、辛口評価の理由がわかった気がしましたね(笑
ガンヘッドって、要するに、SFロボットものの特撮映画なわけですが、その一番の肝である特撮の部分が、何というか『惜しい』のですよ。ロボットものというよりは怪獣映画的な印象を受けるシーンが多かったような気がしていて、そこがよくなかったのかなと。
勿論、ロボットならではのアクションシーンもありはするし、見るべきシーンもあるんですけどね。
ただ何と言ったらいいんでしょうか。ロボットアクションという観点で見ると、もう少し違う見せ方、演出のやり方というものがあったような気はするんです。あと、全体的に、そこはかとなくショボかったり……。
でも、予算的な制約とか、技術的な問題とか、色々あったのかもしれず、あまり一方的に文句を言うのもフェアじゃないように思います。それに、2007年から見れば、1989年の映像作品というのは、どうしても見劣りするところが出てきてしまいますしね。
ここはやっぱり、リメイク希望、ですかね。

特撮のことばかり書いても仕方ないので、それ以外の点にも触れておきましょう。
まずはストーリー。これは割とシンプルです。ネタバレになってしまうので、細々と解説しませんけど(気になる人はググってね)、ちゃんと見ていれば、主人公たちが何を目的に行動しているのかわからなくなることはないはずです。まぁ、いささか場当たり的な感じはしますけど、そこに突っ込んでも仕方ないんで。
音楽とメカデザインも良いです。それぞれ定評ある方が担当されているだけのことはあるなぁと。でも、個人的には「SOMEWHERE BEFORE」が流れると気が抜けるんで、ちょっと止めて欲しかったというのが正直なところ。
あと、主役メカのガンヘッド507がとても良い味出してるんですよね。兵器のくせして、妙に茶目っ気があって、憎めないヤツです。

そんなこんなで、万人向けの映画ではないので、軽々しくお薦めすることもできないわけですが(笑
でも、メカとか特撮とかが好きで、ガンヘッドってタイトルだけは知ってるんだけど、まだ観たことなくて、あまり良い評判は聞かないけど、記念碑的作品だし、やっぱり観ておきたいな……って人(つまり、私みたいな人)は、一度騙されたと思って観てみるのもありでしょう。
それで、騙されたっ!って言われても、責任取れませんけれどね。

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『ガンヘッド』 1989年度作品
監督:原田眞人
特技監督:川北紘一
脚本:原田眞人/ジェームズ・バノン
音楽:本多俊之
メカニカルデザイン:河森正治
主演:高嶋政宏/ブレンダ・バーキ



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