晴嵐改の生存確認ブログ

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0

2008年07月21日 | 映画・DVD

久々に映画館に足を運んで、「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0」を観てきました。
これは、1995年に公開されて、後にハリウッドでも話題になった「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」のアップグレード版であり、新作映画ではありません。
「GHOST IN THE SHELL」はVHSのソフトを買って何度も観ました。フィルムコミックも持っていますし、後にDVDソフトを買い直したりもしてもいるので、ストーリーの流れはかなり把握できているつもりです。勿論、原作の漫画も読んでます。
だから、シナリオ的には何も目新しいところはない。けれども、観に行こうと思ったのは、この作品を劇場で観たことがなかったので、映画館のでかいスクリーンで観たら、どんな感じがするのだろう…と思ったから。そして、十年以上の時を経てリニューアルされた映像に興味が湧いたからでした。

実際に観た感想としては、まず映像の情報量が上がっているということ。そして、サウンドがとてもリッチになっているということ。この点を強く感じました。
また、スクリーンの色合いが、「アヴァロン」や「イノセンス」に見られたようなオレンジ系へ振られていることで、画面から受ける印象がかなり変わりました。
ストーリーは同じなのですが、今回の「2.0」では人形使いを榊原良子さんが演じられたことで、草薙素子と人形使いの関係がかなり違ったニュアンスを伴ったものになったと思います。人形使いの素性を考えると性別も何もあったものではないのかもしれませんけど、同性のカップリングということで、劇中の「融合」という台詞の持つ意味が強まったような、純化されたような、そんな感覚がありました。家弓さんの声で聞いたときには結婚の比喩として捉まえていたものが、榊原さんの声で聞くとより直接的な意味合いを持って響くのが面白いな、と。
スカイウォーカーサウンドが音響制作しているだけあって、サウンドも迫力ありました。銃撃音、ヘリコプターのローターが風を切る音や自動車のエンジン音といった部分は違いがわかりやすいんじゃないかと思います。この音の迫力というのは、やはり映画館ならではの体験だと思うので、可能なら劇場で見るのをお薦めしたいですね。

今回はストーリーが既に頭に入っていたので、映像やサウンドのリニューアルされた部分に意識を集中して楽しむことができ、普通に映画を観るのとは違った体験になりました。そして、「GHOST IN THE SHELL」の良さも再確認できました。13年前の作品とはいえ、そのクオリティは決して最近の作品に劣るものではないな、と。
「GHOST IN THE SHELL」は、続編にあたる「イノセンス」に比べれば、よほど取っ付きやすい作品なので、まだ観たことない人にも是非観て欲しいなと思いますね。

GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0 [Blu-ray]
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■公式サイト
http://sky.crawlers.jp/news/koukaku-ver2.html



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