晴嵐改の生存確認ブログ

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず

最近読んだ本

2007年08月08日 | 読書

無防備列島/志方俊之
無防備列島

発売直後くらいに本屋で見かけて、すぐに購入していたのですが、それからずっと積ん読状態で……。
結局、買って一年が過ぎてから、ようやく読み終えました(^_^;
この手のタイムリーなテーマを扱った本は、寝かせておいても良いことは何もないので、どうしてもっと早く読まなかったのかと少し後悔。
でもまぁ、読まないよりは、遅くても読んだ方がいいわけでして。
この間の選挙では殆ど、というか、むしろ全く争点になっていなかった感のある外交とか安全保障の重要性について再考させられてしまいました。

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メディア進化社会/小寺信良
メディア進化社会 (Yosensha Paperbacks 28)

ITmedia +D LifeStyle で連載されているコラムを書籍化したもので、今でもITmediaのサイトでコラムのバックナンバーを読むことができます。
だったら、本を買う意味なんてあるのか?ってことになるわけですが、私としては「ある」と答えたいです。
理由としては、テーマ毎にまとめられ、新たに注釈が付けられているので、ウェブ上のテキストと全く同一ではないというのが、ひとつ。もうひとつは、パソコンの電源を入れなくても読むことができるということ。
それに、まとまった分量のテキストを長時間、集中して読む場合、パソコンのモニターより、書籍というスタイルの方が疲れにくい気がしますし。
取り敢えずはネットで読めるバックナンバーを読んでみて、面白いなと思ったら本を買ってみる…というのも有りなんじゃないかと思います。

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はだかの脳/リチャード・レスタック
はだかの脳

脳についての理解が進むにつれて、その最新知識を実社会へ応用しようという試みが広がりつつあるのだとか。
私たちは、脳についてどれだけ理解しているのか。そして、脳に関する知識が、私たちの日常生活にどのような影響を及ぼしうるのか。
研究によって明らかになった脳の姿は、私たちの常識と食い違う部分もあり、とても刺激的でした。
もしかしたら、脳について無関心であることで不利益を被る時代というのは、意外と近くまでやって来ているのかもしれませんね。

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精霊の守り人/上橋菜穂子
精霊の守り人 (新潮文庫)

アニメ化されるというニュースを聞くまで、寡聞にして知らなかったのですが、結構評判がよかったので、一度は読んでおかなくてはと思っていた作品でした。
実際に読んでみた感想としては、非常に上質のファンタジーだなというのが率直なところです。
個々のキャラクターも魅力的ですが、物語のバックボーンたる世界観がしっかりと構築されていて、児童文学として発表されながら、大人の読者も多い、というのが頷けます。
ファンタジー好きならば必読の一冊だと思いました。

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ヴェイスの盲点/野尻抱介
ヴェイスの盲点―クレギオン〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

早川書房より再版された野尻抱介氏の初期作品…というか、デビュー作ですね。
何年か前に書店で見かけたときから気になっていたのですが、今になってようやく読めました。
元々は、富士見ファンタジア文庫から出ていただけあって、ガチガチのSFというよりはライトノベル寄りな感じで、とても読みやすいです。
その一方で、要所ではきっちりSFしていて、作者の志の高さを感じます。



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