日本キリスト教団 聖峰教会

苦しい心が少し楽になるために、聖書、詩、名言を紹介します。

6月 復活節

2013年06月08日 | 今月の御言葉・いのり・メッセージ
聖書の御言葉


新約聖書 フィリピの信徒への手紙 2章14~16節


何事も、不平や理屈を言わずに行いなさい。

そうすれば、とがめられるところのない清い者となり、

よこしまな曲がった時代の中で、非の打ち所のない神の子として、

世にあって星のように輝き、

命の言葉をしっかり保つでしょう。

こうしてわたしは、自分が走った事が無駄ではなく、

労苦した事も無駄ではなかったと、

キリストの日に誇る事ができるでしょう。



宮沢賢治の詩より


雨ニモマケズ 風ニモマケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ 丈夫ナカラダヲモチ

欲ハナク 決シテ怒ラズ イツモ静カニワラッテヰル

一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルコトヲ 自分ヲカンジョウニ入レズニ

ヨク見聞キシワカリ ソシテ忘レズ

野原ノ松ノ林ノカゲノ 小サナ萓ブキノ小屋ニヰテ

東ニ病気ノ子ドモアレバ 行ッテ看病シテヤリ

西ニツカレタ母アレバ 行ッテソノ稲ノ朿ヲ負ヒ

南ニ死ニサウナ人アレバ 行ッテ怖ガラナクテモイヽトイヒ

北ニケンクヮヤ訴訟ガアレバ ツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒドリノトキハ涙ヲナガシ

寒サノ夏ハオロオロアルキ

ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ ワタシハナリタイ




 80歳になられた三浦雄一郎さんがエベレストに登頂されたというニュースが大きく報じられました。すごい快挙です。人間の体の限界を超えるような挑戦です。普通の生活をしていては、絶対にできないことです。また、単独でエベレスト登頂をする栗城史多さんは、酸素ボンベもつけずに、一般的に上るルートではないルートを一人で登るという驚異的な登山家であり、冒険家です。テレビでゲストとして出演していた時に、「苦しいから登るのです。苦しくなかったら、ぼくは行かないです。苦しいから、その先に喜びがあります」というようなことをおっしゃっていました。彼のサイトにはこんな言葉もありました。「人は誰もが見えない山を登っている~自分のエベレストに一歩踏み出す人を増やしたい。」

 エベレストには誰もが登る事はできませんが、ひとそれそれの目にはみえない山があり、それに毎日、頂を目指して登っているはずです。ただそのことを宮沢賢治の詩のように「ほめられもせず、くにもされず」という思いにはなかなかなれず、私はこんなにがんばってるのよと人に見てもらいたい、認めてもらいたいと思ってしまうのもです。そう思いながらでも、毎日をしっかりと足を踏ん張って、自分の山に一生懸命登り続けているのならば、それはきっと、自分の気づかないところで、星のような輝きをはなっているのかもしれません。そして、自分のしてきたことは無駄ではなかったといつかきっと思う日がくるのかもしれません。それは自分の山の頂きに着いたときに分かることなのかもしれません。サウイフモノニ ワタシハナリタイ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿