聖書のみことば
「主の山に登り、ヤコブの神の家に行こう。
主はわたしたちに道を示される。
私たちはその道を歩もう」と。
主は多くの民の争いを裁き
はるか遠くまでも、強い国々を戒められる。
かれらは剣を打ち直して鋤とし
槍を打ち直して鎌とする。
国は国に向かって剣を上げず
もはや戦うことを学ばない。
旧約聖書 ミカ書4章2、3節
祈りのことば
みだれしむねにも
平和をあたえて
むさぼる心を
主よ、きよめたまえ。
いくさを投げ打ち
みわざにいそしみ
御神のみやこを
きずかしめたまえ。
W M ヴォーリス作詞の讃美歌236番2節、4節より
8月6日、8月9日は日本にとって決して忘れてはならない日。ヒロシマに、ナガサキに原子爆弾が落とされた日。世界で初めて使われた原子爆弾によって、被爆を経験したヒロシマとナガサキ。そして、太平洋戦争の終わりを迎えた8月15日。この8月は戦争を忘れないために思い起こす特別なときです。
わたしは戦争など全く知らずに生きていますが、親達は戦争中を生きてきた世代で、子どもの頃、戦争中の話しを聞かされました。特に父はヒロシマで被爆をしました。学徒動員で働いていた中で体験しました。原爆で焼け野原となった街を家族を捜し歩いたという話しを聞きました。父は運がよかったのでしょう。当時、怪我もせず、そして今も元気でいます。また、偶然にも私の夫の父もまたヒロシマで被爆しました。
被爆した方々が次第に亡くなっていかれる中で、直接、体験をした人たちがいずれいなくなるでしょうが、それでもなお私たちは戦争で被爆を体験した国として、そこに生きるものとして、この経験をかたりつながなければなりません。この国に生きるものの責任です。
ヴォーリス建築で有名なヴォーリスが讃美歌を残していますが、その歌詞にあるように、「いくさを投げ打ち、神の御業にいそしむ」道を神から示された道として日本の地で歩み、平和の種まきをされました。教会はまさに、いくさを投げ打ち、神の業にいそしむ」歩みが神から示されている道として歩まなければなりません。戦争を放棄し、そして、神の御心の実現のために働くことをこの夏再び、心新たにしなければなりません。