日本キリスト教団 聖峰教会

苦しい心が少し楽になるために、聖書、詩、名言を紹介します。

復活節 9月

2013年09月07日 | 今月の御言葉・いのり・メッセージ
聖書の御言葉


ヤコブはその場所にあった石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。すると、彼は夢を見た。
先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。
見よ、主が傍らに立って言われた。
「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっている土地を、あなたとあなたの子孫に与える。あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」


M.キング牧師のことば


わたしには夢がある。

それは、いつの日か、不正と抑圧の炎熱で焼けつかんばかりのミシシッピ州でさえ、

自由の正義のオアシスに変身するという夢である。

私には夢がある。

それは、いつの日か、私の4人の幼い子ども達が肌の色によってではなく、

人格そのものによって評価される国に住むという夢である。




 猛暑、酷暑と言われたこの夏が少しずつ秋の気配につつまれるようになりました。けれども、真夏の太陽のあとは、豪雨や竜巻が襲ってきました。日本の穏やかな季節はどこへいってしまったのでしょうか?気の休めない日々が続きます。
 キング牧師が黒人の自由と公民権を訴え、ワシントン大行進で演説をした8月28日から50年が経ちました。キング牧師が多くの壁が立ちはだかる中、「わたしには夢がある」と語った夢は、今、現実のものとなりました。実現しないと思える中で語る夢、見る夢がその後の進むべき道を決める重要なものであるということを私たちに示してくれます。夢は現実逃避のようでもあり、なにをバカなことを言っているのかと笑われるようなことかもしれないけれど、その夢が私たちの次の一歩を方向付けるものとなるということを忘れてはなりません。
 この夏、仙台、石巻、牡鹿、女川を旅しました。復興に向かっている街を見させていただきました。何もかも津波が持ち去ってしまった街の後を見ました。歩道のタイルもぐちゃぐちゃになったその間から、雑草が花をつけているのを見ました。石ころがゴロゴロしている歩道を女子学生たちがおしゃべりをしながら歩いているのを見ました。お母さん達がお弁当屋さんをはじめて、お弁当を作っているのを見ました。トラックが砂埃をあげて走っているのを見ました。復興にはほど遠い道のりかもしれません。でもそこに、新しい息づかいがあります。困難な中で語る夢、見る夢が実現への第一歩であると思います。50年後も、笑顔の女子学生がおしゃべりをしながら、家路に向かい、お母さん達がおしゃべりをしながら、お弁当をつくり、お父さん達が漁をしている、そんな姿がきっとそこにあると思います。
 私たちも今日、明日のために夢を語り、夢を見ましょう。神様はそんな私たちと共にいて、どこへいっても守ってくれるはずです。

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