生活保護問題対策全国会議blog

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三郷生活保護裁判をご支援ください!

2010-09-27 13:30:00 | 生活保護裁判
<転載大歓迎>

夫が白血病で緊急入院した後、
たびたび電気やガスを止められる厳しい生活をよぎなくされた
一家の女性を1年半に渡って追い返し続け、
弁護士が同行してようやく生活保護を開始するも、
すぐに市外への転居を強要し、
しかも転居先での保護申請を禁止するという
許しがたい違法行為を行った
埼玉県の三郷市に対する国家賠償訴訟が闘われています。

全国の市民が、福祉事務所の水際作戦の違法性を問う
三郷訴訟に注目し、正義に叶った判決を求めていることを、
裁判所に理解させたいと思っています。
署名は、10万筆を目標にしています。
よろしくお願いします。

署名用紙

また、運動を大きくしていくために、多くのみなさんに
三郷生活保護裁判を支援する会の会員になっていただければと思います。
支援する会は今はまだ必ずしも十分な財政基盤が確立されていないので、
経済的余裕のある方はカンパも積極的にお願いします。

支援する会入会申込書

■署名送付先
○埼玉県社会保障推進協議会
〒330-0064
埼玉県さいたま市浦和区岸町7-12-8 自治労連会館内

○三郷市社会保障推進協議会
〒341-0032
埼玉県三郷市谷中397 埼玉土建三郷支部気付

■カンパ振込先
中央労働金庫さいたま支店 普通6042887
「三郷市生活保護裁判を支援する会」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
三郷生活保護裁判へのご支援のお願い

三 郷 生 活 保 護 裁 判 弁 護 団

連絡先 浦和シティ法律事務所(中山)

TEL:048-839-7129 

1 貧しいながらも仲睦まじく暮らしていた4人家族の生活は、2004(平成16)年末、大黒柱のAさんが
白血病で倒れたことによって急変しました。緊急入院したAさんの介護のため毎日のように病院に通う中、Aさ
んの妻は、夫を失う恐怖と不安で精神を病み、精神科に通院するようになりました。一家の生活は、派遣労働者
である長男の両肩にのしかかりましたが、フルタイムで稼働しても約10万円という収入では、家族の生活を維
持していけるはずもなく、2005(平成17)年1月には、一家は家賃と入院費を払えなくなりました。

こうした中、妻は度々、三郷市役所の生活保護の窓口に足を運びましたが、その度に職員から「働きなさい」、
「自分でどうにかするしかない」「親族に助けてもらいなさい」等と言われ、生活保護の申請を拒否されました
。光熱費が払えず、電気、ガスを止められたことは数知れず、水道を止められたことも1度ならずありました。
次女は、給食費や集金を払えないことが恥ずかしく、登校拒否になりました。

2006(平成18)年6月、弁護士が同行してようやく一家の生活保護が開始されましたが、保護課はその直
後から、一家に市外への転出を強力に勧めるようになりました。そして、転出先が決まった8月末、「転居後は
保護を受けないように」と念押しした上で母子を保護の対象から外し、Aさんが一時的に退院した9月11日、
保護を全面的に廃止したのです。

2 妻が少なくとも6回は保護課窓口に行った事実は、提訴前の証拠保全手続きで獲得した一家の生活保護記録
にも明記されています。この面接記録票からは、Aさんの白血病罹患と長期入院の必要性、妻に稼働能力ないと
いった医師の診断等の事情を、三郷市が保護開始前から認識していたことが判明しています。

三郷市が生活保護の申請書を交付しなかったことや、強引な転居指導で一家を市外に追い出し、保護の対象外に
したことに合理的理由を見いだすことはできません。

3 Aさん夫婦は、2007年7月11日、三郷市を相手取り、受給できなかった16ヶ月 分の保護費相当額と慰謝
料の支払いを求め、さいたま地方裁判所に提訴しました。

  この裁判を通じ、Aさん夫婦が求めているのは、お金ではありません。自分たちが受けた、救いの見いだせ
ない絶望感と苦痛を他の人に味わせたくない、生活保護を担当する行政が本来の姿に立ち返り、苦しみの中にい
る市民の声に耳を傾け、救いの手をさしのべる暖かさを取り戻して欲しい、これがAさん達の願いです。

この思いは、私たち代理人弁護士にも共通です。この裁判が、憲法25条の保障する「健康で文化的な最低限度
の生活」に真に見合った生活保護行政を全ての自治体に実現させ、また国の定める生活保護の水準を抜本的に底
上げする契機になればと考えています。この目的を達成するべく、私たち弁護団員は、勝訴に向けて一丸となっ
て進んでいくことを決意しています。

そのためには皆さんのご協力が不可欠です。是非ともご支援下さるようお願い申し上げます。

 次回証人尋問  日時 2010年11月29日午後1時30分(1時10分より傍聴券配付予定)

             場所 さいたま地方裁判所 101号法廷

弁護士中山福二 弁護士吉広慶子 弁護士池本誠司 弁護士小山香 弁護士猪股正

弁護士小林哲彦 弁護士長田淳 弁護士松苗弘幸 弁護士久保田和志 弁護士平原興

弁護士川井理砂子 弁護士満尾直樹 弁護士川崎慎一 弁護士斉藤耕平

弁護士高松佳子 弁護士近藤宏一 弁護士土屋文博 弁護士森川清

弁護士佐々木新一 弁護士岡本卓大 弁護士渡邉恭子 弁護士林大悟 弁護士北川浩司