腰痛と上手に付き合おう

腰痛は、日本人の８０％が生涯に一度は経験すると言われています。かく言う
私も２５年ほど前にやらかしまして、２週間入院した経験があります。

その当時事業部の研修も担当していまして、金土の１泊２日の研修を終えて
日曜日に家の２階で寛いでいました。研修では立ちっぱなし、帰りの新幹線
では座りっぱなしで、いささか腰が重たい感じがしていました。

胡坐をかきながらホビーコンピューターのＭＳＸを弄くっていて、カセットを
右から左へ持って行こうと腰をひねらせたその瞬間、激痛が走りました。

もう動けません。カエルがへちゃげた状態です。ピクリとも出来ません。
身体を少しでも動かすと激痛が走ります。小さな子供が不思議そうに
眺めています。１階のトイレに行くのに２時間かかりました。それこそ
身体を１ｍｍづづ動かしながら下りていったのですから。

翌朝病院へ何とか行きますと、速入院。翌年、社外出向で京都の事務所に
片道２時間かけて通うことになりました。立ったまま、座ったままで
２０分以上同じ状態で過ごせません。大変な目に遭いました。

腰痛の原因は様々ありますが、主な原因は「骨格の歪」「筋力の低下」
「血行不良」で、多くは日常生活での習慣や仕事、環境などからの影響と
言われています。腰痛は昨日、今日始まるものではなく、何年も前から
時間をかけて発症に至る生活習慣病です。

それでは、腰痛の芽がないかチェックしてみましょう。
・ふとんは柔らかい方が快適だ
・姿勢が悪いとよく言われる
・歯並びが悪く、顎がはずれそうになることがある
・体がだるい
・休日は家でゴロゴロしていることが多い
・慢性的睡眠不足だ
・野菜や果物がキライだ
・仕事はデスクワークだ
・移動手段は車が多い
・いつもキツイ下着をつけている
・小さな事を気に病む

思い当たるものがいくつありましたか？　
６つ以上：腰痛です　３～５つ：予備軍　３つ未満：今のところ大丈夫

腰痛の病状を悪化・発祥させないためには日々の生活習慣と早い目のケア
が大切です。

腰痛の予防対策、普段の心がけ
・姿勢が悪くならないように、机、イスの高さ、パソコンの配置を見直す
・半身浴をして体を温める
・足・腰、体を冷やさないようにする
・体が沈み込む柔らかい寝具は避ける
・重い物を持ち上げる時は、物を体に近づけて中腰にならないようにする
・肥満と運動不足の解消

最後に、いくら良い姿勢でも、同じ姿勢を続けていますと血行の悪化や
筋肉のこわばりにつながります。1時間以上同じ姿勢を続けたら、姿勢を
時々変え、簡単なストレッチや体操で体をほぐしましょう。