月曜日、食の知の拠点形成懇談会の主催で日本生活文化史の原田信男氏の
講演会「食の学問体系と食文化」があり、大阪四ツ橋の大阪外食産業協会へ
行きました。
原田先生は、国士舘大学21世紀アジア学部教授で、内閣府の「食文化研究
推進懇談会」や東京財団の「食の学問体系化プロジェクト」のメンバーとして
ご活躍されています。
気になるメモ:
・食は文化です。
→海外では、日本で食文化のシンポジウムが成り立つことにビックリ。
1.内閣府の食文化研究推進懇談会
・「知的財産推進計画」の日本ブランド戦略の一環として日本食文化振興
のため発足、継続中。→日本ブランド:アニメ、ファッション、食
・「日本食文化の推進-日本ブランドの担い手」2005年7月提言(以下)
①料理技術の向上に向けた国内外での取り組む
②日本料理の体系化を図る
③日本の食文化研究を世界的視野で推進
④大学における食文化を担う人材育成
・現在検討中
①日本の食文化の体系(食文化研究の体系的整理や、食と文化の関連性)
②日本食海外展開促進(外国人への日本食文化の普及と日本料理・食材
などの海外販路拡大)
③日本の食の発展促進(料理人の育成・評価と、食育・地方食材の推進)
・食文化の大学教育も議論→栄養士・調理師にも食文化の教育の必要性あり
2.東京財団の食の学問体系化プロジェクト
・背景:食と農への関心(食の安全性・食糧確保・スローフード)と
地方再生から食産業のあるべき姿を考えてこれを担う人材育成
が重要→その体系化と発信のための機関が必要
・現状:食と農の産業:92兆円(2005年)国内生産額の9.7%
関係従事者(農業、食品加工、流通、外食):1300万人
食品加工業は35.4兆円で自動車、電機産業に次ぐ規模
食品製造業が地方の基幹産業になっている
・人材教育機関:専門学校から短大・大学・大学院まで500校
高等レベルほど少ない
食文化に関する研究教育機関はない
・食と農の今後:日本各地で10~50億円規模のビジネスが起こっている
将来的には100億円規模が起こってくる
日本経済と社会を支える大きな基幹産業となる
そのためには、研究・広報・教育機関が必要となる
・教育目標:①日本の食文化の研究者として世界に発信し教育できる人材
②地元密着型で食産業を担う人材
③食を総合的に理解し政策を作り食産業の付加価値向上に
貢献できる人材
修士課程と博士課程を同時に開催する
・食のサイクル:環境-生産-加工・製造-流通-調理-販売-消費者
・食のシステム:生理・技術・経済・政策・文化・自然環境
3.食文化研究の現状と「食の大学院」の意義
・風俗史としての食物史研究は、即物的で食の文化や社会システムなど
の理解が弱い
・食の現場における食文化理解は、認識が不十分な場合が多い
・海外においても、総合的な食の大学院は存在しない
・優秀な食の人材を育成し、広く実業界などとの共同研究と推進しつつ、
食に関する正しい認識を社会的に浸透させていきことに、その大きな
意義がある
初めての分野で勉強することばかりですが、先週の石毛先生はじめ
東に西に真面目に「食」を研究されている方が居られるのですね。
食い倒れの大阪に生まれ、伊勢志摩の料理屋「一福」で育った私ですから
「食」は運命かもしれません。
講演会「食の学問体系と食文化」があり、大阪四ツ橋の大阪外食産業協会へ
行きました。
原田先生は、国士舘大学21世紀アジア学部教授で、内閣府の「食文化研究
推進懇談会」や東京財団の「食の学問体系化プロジェクト」のメンバーとして
ご活躍されています。
気になるメモ:
・食は文化です。
→海外では、日本で食文化のシンポジウムが成り立つことにビックリ。
1.内閣府の食文化研究推進懇談会
・「知的財産推進計画」の日本ブランド戦略の一環として日本食文化振興
のため発足、継続中。→日本ブランド:アニメ、ファッション、食
・「日本食文化の推進-日本ブランドの担い手」2005年7月提言(以下)
①料理技術の向上に向けた国内外での取り組む
②日本料理の体系化を図る
③日本の食文化研究を世界的視野で推進
④大学における食文化を担う人材育成
・現在検討中
①日本の食文化の体系(食文化研究の体系的整理や、食と文化の関連性)
②日本食海外展開促進(外国人への日本食文化の普及と日本料理・食材
などの海外販路拡大)
③日本の食の発展促進(料理人の育成・評価と、食育・地方食材の推進)
・食文化の大学教育も議論→栄養士・調理師にも食文化の教育の必要性あり
2.東京財団の食の学問体系化プロジェクト
・背景:食と農への関心(食の安全性・食糧確保・スローフード)と
地方再生から食産業のあるべき姿を考えてこれを担う人材育成
が重要→その体系化と発信のための機関が必要
・現状:食と農の産業:92兆円(2005年)国内生産額の9.7%
関係従事者(農業、食品加工、流通、外食):1300万人
食品加工業は35.4兆円で自動車、電機産業に次ぐ規模
食品製造業が地方の基幹産業になっている
・人材教育機関:専門学校から短大・大学・大学院まで500校
高等レベルほど少ない
食文化に関する研究教育機関はない
・食と農の今後:日本各地で10~50億円規模のビジネスが起こっている
将来的には100億円規模が起こってくる
日本経済と社会を支える大きな基幹産業となる
そのためには、研究・広報・教育機関が必要となる
・教育目標:①日本の食文化の研究者として世界に発信し教育できる人材
②地元密着型で食産業を担う人材
③食を総合的に理解し政策を作り食産業の付加価値向上に
貢献できる人材
修士課程と博士課程を同時に開催する
・食のサイクル:環境-生産-加工・製造-流通-調理-販売-消費者
・食のシステム:生理・技術・経済・政策・文化・自然環境
3.食文化研究の現状と「食の大学院」の意義
・風俗史としての食物史研究は、即物的で食の文化や社会システムなど
の理解が弱い
・食の現場における食文化理解は、認識が不十分な場合が多い
・海外においても、総合的な食の大学院は存在しない
・優秀な食の人材を育成し、広く実業界などとの共同研究と推進しつつ、
食に関する正しい認識を社会的に浸透させていきことに、その大きな
意義がある
初めての分野で勉強することばかりですが、先週の石毛先生はじめ
東に西に真面目に「食」を研究されている方が居られるのですね。
食い倒れの大阪に生まれ、伊勢志摩の料理屋「一福」で育った私ですから
「食」は運命かもしれません。