老中の市井日記

理想を失うことなく老いの中を楽しみながら、日々発見、日々刺激、日々出会いを大切にしていきたいと思っています

「呼ばれてこの世の客となり」対話講座 講話者宇野收氏 大阪府「なにわ塾」編

2010-03-02 06:12:06 | 勉強
一昨日の「京都マイツール会」では、「ITの利用技術と情報リテラシーを磨く」
とともに「心を高める」ことを目指します。

◎IT利用技術系→マイツール エクセル パワーポイント ワード アクセス
 ピボットテーブル
○学び系→マイドマップ マンダラ 戦略会計 MGゲーム 中江藤樹陽明学
 棚田・かばた見学 ファシリテーショングラフィックス ワールドカフェ OST 
 アイスブレーク 引き寄せの法則
★楽しみ系→グルメとお酒 古典落語 嵐鵜飼い ダッチオーブン ヨットクルーズ
 自作ビール

以上のことを楽しくやらせてもらいますが、本の紹介(みなさんおすすめ本あれば、
1冊ご持参ください)とのメールがあり、推薦本のコーナーもあります。

今回は遅れて行ったこともあり、推薦本はカウンターの上に並べてありました。
私もそっとこの本「呼ばれてこの世の客となり」対話講座 講話者宇野收氏 
大阪府「なにわ塾」編を置きました。

大阪府開催による「なにわ塾」の貴重な対話講座を編纂。大阪を土壌として、
全国規模で通用する文化再生と創造のシリーズの新書版です。

なにわ塾:多彩な人材を生み出した「適塾」「懐徳堂」の伝統と精神を今に生かし、
自由と進取の気風に満ちた文化創造の場。(1980年開講)その編纂の68番
(1997年の講義)です。

なにわ塾には入れませんでしたので、この本を読みました。この本に書かれている
エッセンスは、私が第3セクターの関西文化学術研究都市推進機構に社外出向した
ときに、幸運にも直接お話を拝聴しています。

私が出向した時に、その関西学研都市推進機構は日向会長、宇野理事長から宇野会長、
小林理事長に代わられました。

国立京都国際会館がある関係からか、お二人は時々京都駅前にあった関西学研都市推進機構
の事務所に立ち寄られました。それも急なことが多く、その時に事務所にいる職員が集められ、
気軽に対話されました。

それに加えて、年に1,2度「懇親会」もしていただきました。文化首都へのロマンや
地方分権への考え方、そしてサムエル・ウルマンの「青春の詩」を熱く語られました。
仕事の関係でトップの話を聞いて涙を流したのは、このときが初めてです。

私のブログのサブタイトルに引用させていただいた「青春の詩」です。

青春とは人生のある期間ではなく、
心の持ちかたを言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
青春とは臆病さを避ける勇気。
安きにつく気持ちを捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年より60歳の人に青春がある。
年を重ねただけでは人は老いない。
理想を失うとき初めて老いる。

歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
苦悩、恐怖、失望により気力は地に這い精神は芥になる。

60歳であろうと16歳であろうと人の胸には、
驚異に魅かれる心、おさな児のような未知への探究心、
人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美、希望、よろこび、勇気、力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、
悲歎の氷にとざされるとき、
20歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、
80歳であろうと人は青春にして已む。

「青春」 宇野收氏訳

この詩は、世の中の強者ないしは成功者が、自分を顕示するために書いたのではなく、
どちらか言えば人生の厳しさを味わいながらも、なおかつ前を向いて生きていこう
という、そういう生きざまをうたっています。

丁度、人生の折り返し点で宇野会長、小林理事長から仕事を教えてもらえる機会に恵まれ、
そしてこの「青春の詩」を知りました。「まだこれから青春があるんだ。だって目の前に
見本がおられる」。希望が広がり明るくなっていく自分を見つけました。

最後になりましたが、本のタイトルは一休禅師の「父母に 呼ばれてこの世の 客となり
用がすんだら はいさようなら」の歌から来ています。

宇野会長(もう少し呼ばしてください)から教えて頂いたこと、
「人生にさようならを言うとき、何をしたかを言える人生であれ」


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