前略。2011シーズンが終了しました。
首位を走り続けた我がスワローズは…………
ガッツポーズスパート(!?)をかけてきた中日に差され見事に2位。
CSは初の神宮開催でしたが、名古屋では勝てず。不完全燃焼。
そして、近く「あなた」がチームを去ることになると聞き、筆を取りました。
あなたのことを知ったのは、稲葉さんがいなくなってからでした……
前年センター守っていた稲葉さんの代わりとして使うから、
ファーム首位打者になったあなたを使うと言い出したのです……。
最初は不安でした……、
2年目のあなたが稲葉さんの穴を埋めてくれるのか……。
どうしても稲葉さんと比較してしまうし、線の細かったあなたが
打線の一角を担えるなんて思えなかったから……。
その年のペナントレースが開幕しました。
私の不安は見事に的中しました。
あの頃のあなたはちっとも打てなくて…………
当時のパワプロでもあなたのミートはEですよ。
今の私たちが見たら笑ってしまうくらいですよ……。
でも、首脳陣は我慢してあなたを使い続けた、
まるで、今のあなたを知っていたかのように……。
そんな首脳陣の期待に応え始めたのは、
その年の交流戦くらいでしたっけ。
あなたは打席に立てばヒットを打つくらいにまでなりました。
自慢の脚力を活かして三遊間に転がせば確実に内野安打でしたね。
その頃になって、やっと私はあなたをレギュラーとして認めるようになりました。
ひどい手のひら返しですね。怒ってもいいんですよ。
でも、私はこれで【飯田さん→真中さん(稲葉さん)→あなた】による
1番センターの綺麗な系譜ができた。スムーズな世代交代ができた。
そんな些細なことを喜んでいたのです。
3割打たなくてもいい、ベテランになった真中の代わりに
長い間センターを守ってくれればいい。
そして、あなたはいつか来る若手のためにセンターを空けて、あなたは惜しまれつつ……。
そんなことを考えていました。
200本だって全然期待してなかったですよ。
だって、飯田さんだって、真中さんだって達成していなかったものを
その穴を埋めてくれることだけを期待していたあなたに
どうして期待するというのですか。
そんな注文はしませんよ。求めるレベルが違う過ぎるでしょ
でも、あなたの猛打は止まりませんでした。
打って、打って、打ちまくって……、
暑い夏になっても、ペナント終盤の秋になっても……。
そして、その年いつの間にか言われるようになった
あなたの「シーズン200本安打」
え、開幕直後はあんなに打てなかったあなたが、嘘でしょ
とか思ったのを今でも思い出します。
そして、最終戦の初打席であっさり記録達成。
もう、あなたは「誰かの代わり」ではありませんでした。
あなたは「あなた」でした。
まさに彗星のごとく出現し、首位打者、新人王まで獲得したあなたは
とんとん拍子にキャリアを積み重ねていきました。
翌年は盗塁王、翌々年の07年に2度目の首位打者を獲得すると
五輪の代表、WBCの代表にも選出されました。
日の丸ユニフォームで活躍するあなたはヤクルトファンとしても
誇らしかったです。
そして、09年には球団初のCS進出に貢献。
ま、この年のあなたは見たことも無いくらい絶不調でしたが
なんだかんだで3割には達しましたし、そういう苦しみがあったからこそ、
CS進出したときのあなたの姿には感動できました。
2010年には2度目の200安打と首位打者の獲得。
そして、今年のシーズン終了後…………。
あなたは更なるステージに行くと言いました。
私は悩んでいます。
喜んで送り出すべきか、ぎゃーぎゃー騒いであなたの残留を願うべきか
でも、あなたは出ていくんですよね…………。
どうしてくれるんですか…………。
やっと来た若手にあなたの穴埋めをしろと言うんですか……。
その若手が失敗するたびに、「ああ、あなただったら」とか言わせるつもりですか……。
あなたの罪作りです。あなたがハードルを高くし過ぎたから……。
若手が立派なレギュラーになるまで、相当な期間にわたって我慢が続くことになる。
あなたでさえ、3カ月我慢したんですよ。
どうしてくれるんですか…………。
ま、我慢しましょうか。ファンですから。
その若手、意外とあなたより打つ選手かもしれませんよ。
あなたが帰って来ても外野空いてないかもしれませんよ。
あなたよりも「背番号1」の似合う選手が出てくるかもしれませんよ。
でも、あなた無しには見られない夢があったんですよ。
私はヤクルトが優勝して喜ぶあなたを見たかった!
あなたが代表のユニフォームではなく……、
ヤクルトの、背番号1の、ユニフォームを着ていて
嬉しそうにテレビの質問に答えて、仲間からビールをかけられて……。
もしかしたら、優勝が決まった瞬間とか
初のCS進出を決めたときみたいに
あなたの泣きそうになっていた姿を見ることができたかも。
そして、宮本さんがそれを茶化して……。
ああ、でも、それもわからないままなんですよね。
どうしてくれるんですか。
…………ま、それも我慢しましょう、ファンですから。
次の若手が優勝を導いてくれるでしょう。
他の選手が奮起して小川監督を胴上げしてくれるでしょう
そしたら、思い出したかのように、あなたの名前が出てきて
「ああ、あなたも残っていれば、ビールかけできたのに」って
言うかもしれません。
そして、心のない一言だって、
「青木、ざまあw」って…………。
でも、あなた以上の選手なんて滅多に出て来ないのに
青木さん抜きでヤクルトが優勝なんて夢のまた夢なのに…………。
メジャーへ旅立つ青木さんへ。
あおきーーーーーーーーーー
あおきーーーーーーーーーーーーーーー
頑張れ頑張れ青木! 頑張れ頑張れ青木!
打て打て青木! 打て打て青木!
頑張れ頑張れ青木! 頑張れ頑張れ青木!
打て打て青木! 打て打て青木!
頑張れ頑張れ青木! 頑張れ頑張れ青木!
打て打て青木! 打て打て……。

首位を走り続けた我がスワローズは…………
ガッツポーズスパート(!?)をかけてきた中日に差され見事に2位。
CSは初の神宮開催でしたが、名古屋では勝てず。不完全燃焼。
そして、近く「あなた」がチームを去ることになると聞き、筆を取りました。
あなたのことを知ったのは、稲葉さんがいなくなってからでした……
前年センター守っていた稲葉さんの代わりとして使うから、
ファーム首位打者になったあなたを使うと言い出したのです……。
最初は不安でした……、
2年目のあなたが稲葉さんの穴を埋めてくれるのか……。
どうしても稲葉さんと比較してしまうし、線の細かったあなたが
打線の一角を担えるなんて思えなかったから……。
その年のペナントレースが開幕しました。
私の不安は見事に的中しました。
あの頃のあなたはちっとも打てなくて…………
当時のパワプロでもあなたのミートはEですよ。
今の私たちが見たら笑ってしまうくらいですよ……。
でも、首脳陣は我慢してあなたを使い続けた、
まるで、今のあなたを知っていたかのように……。
そんな首脳陣の期待に応え始めたのは、
その年の交流戦くらいでしたっけ。
あなたは打席に立てばヒットを打つくらいにまでなりました。
自慢の脚力を活かして三遊間に転がせば確実に内野安打でしたね。
その頃になって、やっと私はあなたをレギュラーとして認めるようになりました。
ひどい手のひら返しですね。怒ってもいいんですよ。
でも、私はこれで【飯田さん→真中さん(稲葉さん)→あなた】による
1番センターの綺麗な系譜ができた。スムーズな世代交代ができた。
そんな些細なことを喜んでいたのです。
3割打たなくてもいい、ベテランになった真中の代わりに
長い間センターを守ってくれればいい。
そして、あなたはいつか来る若手のためにセンターを空けて、あなたは惜しまれつつ……。
そんなことを考えていました。
200本だって全然期待してなかったですよ。
だって、飯田さんだって、真中さんだって達成していなかったものを
その穴を埋めてくれることだけを期待していたあなたに
どうして期待するというのですか。
そんな注文はしませんよ。求めるレベルが違う過ぎるでしょ
でも、あなたの猛打は止まりませんでした。
打って、打って、打ちまくって……、
暑い夏になっても、ペナント終盤の秋になっても……。
そして、その年いつの間にか言われるようになった
あなたの「シーズン200本安打」
え、開幕直後はあんなに打てなかったあなたが、嘘でしょ
とか思ったのを今でも思い出します。
そして、最終戦の初打席であっさり記録達成。
もう、あなたは「誰かの代わり」ではありませんでした。
あなたは「あなた」でした。
まさに彗星のごとく出現し、首位打者、新人王まで獲得したあなたは
とんとん拍子にキャリアを積み重ねていきました。
翌年は盗塁王、翌々年の07年に2度目の首位打者を獲得すると
五輪の代表、WBCの代表にも選出されました。
日の丸ユニフォームで活躍するあなたはヤクルトファンとしても
誇らしかったです。
そして、09年には球団初のCS進出に貢献。
ま、この年のあなたは見たことも無いくらい絶不調でしたが
なんだかんだで3割には達しましたし、そういう苦しみがあったからこそ、
CS進出したときのあなたの姿には感動できました。
2010年には2度目の200安打と首位打者の獲得。
そして、今年のシーズン終了後…………。
あなたは更なるステージに行くと言いました。
私は悩んでいます。
喜んで送り出すべきか、ぎゃーぎゃー騒いであなたの残留を願うべきか
でも、あなたは出ていくんですよね…………。
どうしてくれるんですか…………。
やっと来た若手にあなたの穴埋めをしろと言うんですか……。
その若手が失敗するたびに、「ああ、あなただったら」とか言わせるつもりですか……。
あなたの罪作りです。あなたがハードルを高くし過ぎたから……。
若手が立派なレギュラーになるまで、相当な期間にわたって我慢が続くことになる。
あなたでさえ、3カ月我慢したんですよ。
どうしてくれるんですか…………。
ま、我慢しましょうか。ファンですから。
その若手、意外とあなたより打つ選手かもしれませんよ。
あなたが帰って来ても外野空いてないかもしれませんよ。
あなたよりも「背番号1」の似合う選手が出てくるかもしれませんよ。
でも、あなた無しには見られない夢があったんですよ。
私はヤクルトが優勝して喜ぶあなたを見たかった!
あなたが代表のユニフォームではなく……、
ヤクルトの、背番号1の、ユニフォームを着ていて
嬉しそうにテレビの質問に答えて、仲間からビールをかけられて……。
もしかしたら、優勝が決まった瞬間とか
初のCS進出を決めたときみたいに
あなたの泣きそうになっていた姿を見ることができたかも。
そして、宮本さんがそれを茶化して……。
ああ、でも、それもわからないままなんですよね。
どうしてくれるんですか。
…………ま、それも我慢しましょう、ファンですから。
次の若手が優勝を導いてくれるでしょう。
他の選手が奮起して小川監督を胴上げしてくれるでしょう
そしたら、思い出したかのように、あなたの名前が出てきて
「ああ、あなたも残っていれば、ビールかけできたのに」って
言うかもしれません。
そして、心のない一言だって、
「青木、ざまあw」って…………。
でも、あなた以上の選手なんて滅多に出て来ないのに
青木さん抜きでヤクルトが優勝なんて夢のまた夢なのに…………。
メジャーへ旅立つ青木さんへ。
あおきーーーーーーーーーー
あおきーーーーーーーーーーーーーーー
頑張れ頑張れ青木! 頑張れ頑張れ青木!
打て打て青木! 打て打て青木!
頑張れ頑張れ青木! 頑張れ頑張れ青木!
打て打て青木! 打て打て青木!
頑張れ頑張れ青木! 頑張れ頑張れ青木!
打て打て青木! 打て打て……。
