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stellar locus

日々の出来事やアニメやゲームの感想を綴っております。

鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST  最終回 感想

2010年07月04日 18時59分18秒 | 鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST
第64話  旅路の涯   


本当にありがとう!!
いままで楽しかったです。


戦いの後。
マスタング大佐は視力を失いながらも、イシュバールについての勉強をしていた。
大総統になる前に、イシュバール戦のけじめをつけるために。

マルコーはイシュバールの為に大佐の目を直すことにする。
イシュバール人を使って作られた賢者の石で。

それを聞いた大佐は、先にそれが必要な者がいるとハボックをセントラルに呼ぶ。

ハボックが怪我した時に探していたのがマルコーさんですもんね。
ずっとハボックの怪我を治してあげたかった。
大事な部下で、仲間ですもんね。
大佐の目も治るみたいでよかったです。


スカーはオリヴィエのところで傷を癒していた。
大佐はイシュバールの為にマイルズを呼んでおり、オリヴィエはそこにスカーの同行を求めた。

「お前の手で民族を死から救え。」

スカーは生きる理由を求めて行くことを決めた。
そんなスカーにオリヴィエは名を尋ねる。

「オレは二度死んだ。この世にはいない人間だ。名は無くていい。好きに呼べ。」

「また会おう。イシュバール人。」

自分の生き様を貫く女と自分の生き方をこれから定めようとする男。
簡潔な会話ですが、やっぱり女王様はかっこいい。


「じゃあ。一緒に帰ろうか。」

エドとアルは故郷に戻っていた。
筋肉の弱っているアルは、
エドの一緒に家を出たのだから、帰るときも一緒だという言葉で、
休みながらも、杖をついて兄と共に歩く。

あの戦いから2ヶ月が経っていた。

「全部まとめて受け入れてやる。」

賢者の石を手に入れたリンは、メイに告げる。
メイの家のも、他の一族もヤオ家が守る。
強欲すぎる答えはグリードのがうつったのかもしれない。

エドとまた会う約束を交わして、シン国へ帰っていく。

リンもリンなりの国の姿を考えて、
すべてを受け入れるという答えを出した訳ですか。
淘汰するよりも共存を。みんなが共に歩める国を作る。
メイは賢者の石を手に入れることはできなかったけど、リンが皇帝になるなら安心ですね。


エドとアルはロックベル家の前でデンに歓迎される。
デンの声を聞いたウィンリィは家の扉を開けた。
そこには体を取り戻したアルの姿。
二人に泣いて抱きつくウィンリィ。

「バカッ!!おかえり!!」

一番取り戻したかったものを取り戻した。
幼い頃のような三人のぬくもり。


そして2年後。

グラマンが大総統となっていた。
後進に立場を譲る気はないのかと尋ねる元大総統夫人に対しても、

「まだまだ。若い者には譲れません。」

元大総統夫人はブラッドレイも同じことを言っていたと笑う。
そこに、怪我をした小鳥を抱えてセリムがやってくる。

「直る?小鳥さん、直る?」

小鳥の心配をするやさしい子供。
けれど、セリムを見るグラマンの眼は鋭い。

「あの子に異変が起きたときは・・・・分かっておりますな。」

「わたくしが起こさせませんわ。」

人とホムンクルスは心を通わせられるのか。
それは新たな試み。

セリム・・・まだ、2年しか経ってないんだよね?
あんなに大きくなってホムンクルスの成長速度は速いのか・・・
そして、母は強いって感じですね。


エドとアルは色んな人に幸せをもらってきた。
それを十だとするならば十を返すのが等価交換。
でも、自分たちは十に一を足して十一にして返すという法則を定めて
それをこれから証明していく。

アルはシンに行き、メイから本格的に錬丹術、さらには東の国の様々な学問を学ぶことを決めた。

「色んなものを見たい。色んなことを知りたい。色んな人に会いたいんだ!」

それにジェルソとザンパノは付いていく。

「って。本当に付いて来るの?」

「当たり前よ!おめぇに付いていきゃ良いことがあるってな。囁くんだよ。俺たちの野生の勘が!!」

カエルとイノシシの勘!!
それに、元の体に戻れるかもしれない。自分たちの手でそれを探すのだ。
野生の勘があてになるかはともかく。
心強い同行者ですね。(苦笑)

アルは東へ。エドは西へ。
そこで得た様々な知識で、かつて救えなかった少女―――ニーナのような不幸を起こさない為に。
それに・・・

「見てみたいんだ!世界の広さを!!」


一方、エドは駅でウィンリィからオートメイルの扱いについて、
説教をもらいながらも上の空だった。
そして、汽車に乗り・・・

「オレの人生半分やるから、お前の人生半分くれ!!!」
 
顔を真っ赤にして叫ぶエドに半分どころか全部あげると言うウィンリィ。
言った後で顔を赤くし、9割・・・8割・・・8.5割あげる。
エドはウィンリィを抱きしめる。

「いってくる。」

「うん。いってらっしゃい。」

汽車に乗り、西へ旅立つエドワード。
じっとしてる男なんてつまらないと言うウィンリィ。

つまらないというか、そういう生き方を望む人を好きになったってことでOKかな?
この辺りニヤニヤが止まらないんですけど。(笑)
っていうか。エドの背が・・・なんか伸びてませんでしたか?
ウィンリィよりも高い・・・
あれ・・・なんだろう、感動した。(泣)


痛みを伴わない教訓には意義がない。
人は何かの犠牲なしに何も得る事など出来ないのだから。
そかし、それを乗り越え、自分のものにした時。

人は何にも代えがたい鋼の心を手に入れるだろう。




いままでの旅から出した答え。
痛みは人を強くする。そして、なによりも強い心を手に入れられる。


エンディングはみんなのその後。
リンはシンの皇帝になったみたいです。
大佐がちょび髭を生やしているのが、しっくりこないな~。
相変わらずの人は相変わらずで・・・

最後に、写ったのは金髪の子供たち。
抱いているのはエドとウィンリィ。
周りにはアルやら大きくなったメイ。
メイが大きくなっていて、すっかり女の子らしい体つきでびっくりです。
あ。アルはエドよりも背が高いかも。良かったね。


で・・・・劇場版 決定!!!
何やるんでしょう?
楽しみなような、怖いような・・・
ともかく、今まで本当にありがとうございました!!!

作者様とスタッフに感謝です。

鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST 第63話  感想

2010年06月27日 20時27分35秒 | 鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST
「扉の向こう側」     

いよいよクライマックス!!

「自由と権利が欲しくないか?」

そう尋ねた存在は、息苦しいフラスコの中。
そして、今は見下していた人間に素手で負けようとしていた。

「父」は失ったエネルギーの代わりにグリードから賢者の石を吸い取ろうとした。
グリードは元々「父」から生まれたもの故に引かれる力は強い。
けれどリンはグリードを離そうとはしなかった。
このままではリンまで巻き込んでしまう。だから・・・

「一緒に戦おうぜ。」

最初で最後の嘘。
自分も希望を失っていないと、リンに示して油断させた。
そうしなければリンのグリードを掴む手が緩むことはなかったから・・・

「待て・・待て・・待て!!グリード!!」


グリ-ドは内側から「父」の体を脆い炭素に変化させていく。
「父」はグリードを外に出し、破壊する。

「十分だ。ああ・・・もう、十分だ。もう何にもいらねえ・・・魂の友よ・・・・」

欲しいものは手に入れた。
世界なんて必要ない。魂で結ばれた友がいるなら・・・その友を守るためなら・・
自分は死ねる・・・ですか。(泣)


エドは再び「父」を攻撃し、「父」からは魂があふれ出す。
そして、ぽっかり空いた腹の穴から黒い影が「父」を取り込もうとする。

「生まれた場所に帰れ!フラスコの中の小人・ホムンクルス!!」


「父」・・・「フラスコの中の小人」は扉の前にいた。
何故こんなことになったのか。それを、目の前の存在は語る。

「お前が己を信じないからだ。」

その存在は「世界」、「宇宙」、「神」、「真理」、「全」、「一」
そして・・・・自分自身。正しい絶望を与える存在。
かつて自分が言った言葉がそのまま自分に跳ね返ってくる。
「フラスコの中の小人」の絶望それは、「縛られること」。
望んだのは「知ること」と「自由」。

「どうすればよかったのだ!?」

小人は絶叫する。望みを叶えるためにどうすればよかったのか。
自分が望んだのはこんな結末ではない。

「お前はその答えを見ていただろうに・・・」

見ていたのに、気付こうとはしなかった。
少し考えれば分かったはずのことなのに間違えた。
そして、もう・・・やり直すことはできない。


エドたちは勝利した。
けれど、アルフォンスは戻らない。
リンは賢者の石を渡そうとするが、アルと石は使わないと約束していた。
自分のせいで失ったのに、他人の命を犠牲にすることはできない。
なのに・・・

「すまなかった。
もう十分生きた。最後くらい、父親らしいことをさせてくれ。」


「馬鹿言ってんじゃねえよ!!クソ親父!
二度とそんなこと言うな!張った押すぞ!!」


誰も犠牲にしたくないと言っているのに、何故この父親はこんなことを言うのか。
他人を犠牲に出来ないのに、かけがえのない家族を犠牲に出来るわけがない。

うん。ここはホーエンハイムが悪い。
エドとアルの気持ちを無駄にしようとしてしまった。

諦めずに考え続けて
なにかを思いついたエドは、人体錬成の陣を描く。

「ちょっと行ってくるわ。鋼の錬金術師。最後の錬成にな。」

扉の前に立つエド。
アルを取り戻すための対価は「自分の真理の扉」。
二度と錬金術を使うことは出来なくなるが、
そもそも錬金術ですべてを解決できると思い込んだのが間違いだった。
最初からただの人間でしかなかったのに。それに・・・

「錬金術が使えなくても、みんながいるって!」

「正解だ!錬金術師!お前はオレに勝った。
持っていけ!すべてを!」


自由を求めながらも最後まで神に縋ろうとした「フラスコの中の小人」。
それに対して、エドは錬金術という力に縋るのをやめた。
人間が一人で出来ることには限界があるけれど、みんながいるなら何だってできる。
錬金術は・・・神は必要じゃない。
その真理の向こうにアルフォンスはいた。

「さあ、帰ろう。一緒に。」

「うん。」

目覚めたアルは人の温かさをかみ締める。
そして、メイに謝りながらも感謝した。

それから・・・
今回の騒動は軍の上層部の企みをアームストロング中将やマスタング大佐が防いだことになった。
真実は伏せたままブラッドレイやセリムの死も国民に伝えられた。

エドはセリムを大総統夫人に渡しましたが、
育成に関してはすごく問題があるような・・・


ホーエンハイムは小人に「幸せ」を尋ねたことがあった。
小人のフラスコから出られれば幸せだろうなと言った。
ただ、あの息苦しい狭い世界から出られればそれで良かった筈なのに・・・

「お前は俺の血から生まれたんだ。」  

もっとたくさんの自由を求めてしまった。
何者からも縛られたくない。そんな無理なことを願ってしまった。
その結果・・・たくさんの人を犠牲にしてしまった。
でも、同じホーエンハイムの血を持つ息子たちは国を救った。

「ただいま。トリシャ。」

ホーエンハイムは妻の墓の前に座り込んだ。
その体は限界を迎えていた。

妻がいて、子供がいて十分満足な人生だった。
長すぎた人生だけど生きてて良かったと思えた。
でも、いざ死を目の前にすると死になくないとも思ってしまう。
死の恐怖は誰にでもあるから。

ピナコはホーエンハイムを見つけた。

「なんて幸せそうな顔して死んでんだい。」

色々と考えても、生きたいと願ってしまっても、
それでも、ホーエンハイムにとっては幸せな一生だった。

エンディングはホーエンハイムバージョン。
ああ・・・逝ってしまったんだな・・・と、妙な感慨を持ってしまいました。
本当に数奇な人生でしたが、それでも幸せだったということでしょう。


残り1話。
エピローグみたいなものでしょうか。

今回の話で最終回前が一番面白いとかいう話を思い出しましたよ。

鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST 第62話 感想

2010年06月20日 20時54分47秒 | 鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST
「凄絶なる反撃」    


すごかった・・・
「父」との最終決戦。みんなが力を合わせて、「父」に立ち向かっていく姿。
目が離せませんでした。


地上に出てブリッグズ兵を賢者の石にしようとする「父」。
それを、ホーエンハイムが止める。

「ドン詰まりなんだよ、お前は!!」

人間から賢者の石を作り、賢者の石からホムンクルスを作った。
しかし、ホムンクルスは破壊しかもたらさない。
そこで「父」は人間を、クセルクセス王や他の人々、赤ん坊、体を失った者たちを作る。
あまりの光景に動けないホーエンハイムたちに
「父」は中央司令部を吹き飛ばすほどの攻撃をする。

あの人々は「父」が実際に作ったのか、それともただの幻なのか
よく分かりませんでしたが、エグい光景でした。というか、ひどいです。


地下ではアームストロング姉弟やマスタング大佐、
ダリウスたちキメラが地上へ向かおうとしていた。
そこで、戦えない者に残るように言うグリード。
反発するオリヴィエだが、地上で戦う部下たちの言葉で地下に残ることにする。

「アレックス!通信機を持っていけ!
・・・必ず勝て。」


大佐たちにも残るように迫るグリードだが、大佐の決意は変わらず地上へ行くことに。
ランファンも何を言われても地上を向かう決意。

残ったオリヴィエはブラッドレイの死体に近づく。
致命傷を負っていなければ倒せなかったとスカーに言われ、
その致命傷を負わせたバッカニアを思う。

「どうだブラッドレイ。私の部下は強かったろう。」

自分の部下は強い。
そんな強い部下たちだからこそ信じて待つことが出来る。
行くことが出来ないのは本当に悔しいけれど、自分の部下の強さを知っているから
自分がいなくても大丈夫。勝利の声を待っている。
いや、でもやっぱりすごく悔しいでしょうけどね。


メイの盾となったアルフォンスは倒れ、
エドワードとイズミはホーエンハイムが盾となることで助かっていた。

しかし、ホーエンハイムの背後には「父」が迫っていた。
「父」はホーエンハイムを払いのけ、エドとイズミで賢者の石を作ろうとしていた。

それを防いだのは、ブリッグズ兵の射撃。
ブリッグズ兵たちは「父」を囲み、一斉に銃撃を打ち込んでいく

その隙にエドはイズミを運び、ホーエンハイムはブリッグズ兵が運んでくれた。
ブリッグズ兵による攻撃が続く中、地上へ出てきた大佐の焔が放たれる。
ホークアイに方向や距離を教えてもらいながら焔を放つ。
さらに、アレックス、キメラたちやランファンも攻撃を放っていく。

ああ、すごい。
タコ殴りって感じですね。ダメージゼロみたいですけど、
HPが削れていないだけで、MPはどんどん減っていく・・・!?みたいな。


「俺は強欲のグリードだ。欲しいものは必ず手に入れる。」

高いところからその様子を見ていたグリードは「父」の神の力が欲しくてたまらない。
神の力を手に入れれば、世界を手に入れることが出来る。この渇きも満たされる。
そんなグリードを諌めるリン。
しかし、グリードはリンの言葉をきかずに「父」に向かっていく。

グリードは「父」にわざと自分を吸収させようとすることで
逆に「父」の力を取り込もうとしていた。

その行動により「父」は防壁を解かれ、
エドやイズミ、アレックスが「父」に攻撃を加えていくが
「父」は錬金術で壁を作り攻撃を防ぎ、エドたちに攻撃をしていく。
その中でエドの右腕の機械鎧は破壊されたが、エドたちはひるむことなく攻撃していく。そして、ついに「父」が攻撃を術ではなく、素手で防御した。

力が失われ神の力を維持できなくなった「父」は全員を弾き飛ばし、
動けなくなったエドを賢者の石にしようとする。

「こんなこと頼めるの君しかいない。」

アルはメイに兄の元まで術が届くように道を作ってもらう。
これはメイがつらいですね。望まれたこととはいえ、
好きな人を失うかもしれないことをするのは。

「勝てよ。兄さん。」

アルは自分を対価にエドの左腕を取すと、扉の前で自分の肉体と再び対面する。
肉体と魂がひとつになる。

その前に現れたのは「真理」。

「あいつはお前を取り戻しに来るか。」

「来る。絶対に。」

「何を犠牲にするか楽しみだ。」

「真理」。やな奴だ~。
犠牲なしには何も得ることはできない。
なら、犠牲があるなら本当に欲しいものを手に入れられるのか?
きっと、それも違うんでしょうね。


『いけーーーー!!!』

みんなの声援の中、腕を取り戻したエドは立て続けに「父」に攻撃をする。
それを見ていたグリードにリンが語りかける。

―――お前が欲してやまなかったもの。本当はこれだ。

グリードが本当に欲しかったもの。

―――ああ。そうだ。こいつらみたいな仲間だったんだな・・・

すべてが欲しかった。でも、本当に欲しかったのは
仲間。みんなの為に、一人の為に。全力を賭けてくれる存在。
上も下も、年齢も性別も関係ない本当の仲間。
・・・・望みはもう叶っていた。
自分のせいで、自分の手で、失ってしまったけれど。
目の前には新しく得た仲間がいる。

「立てよ、ド三流。俺たちとお前の格の差を見せてやる!!」


まさにクライマックス。
残り2話!

鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST 第61話 感想

2010年06月13日 21時15分38秒 | 鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST
「神を呑みこみし者」    


日食のなか魂を奪われ、倒れるアメストリスの人々。

「手に入れたよ、神を。」

立ち上がるエドたち。その前で玉座に座るのは若い男の姿となった「父」。
この国の約5千万人の人々の魂のエネルギーを有し、
神とも呼べる力を手に入れた「父」は手のひらで太陽すら生み出せるようになっていた。

そんな「父」に異変が起きる。
ホーエンハイムは「父」に対抗するために計算に計算を重ねて、
国土の各地に仲間を配置していた。
それだけでは、ただの点である仲間たちだが
日食によってできた月の影が円を作った。

「先に行くよ。ホーエンハイム!」

自分たちに戻る体はないけれど、体のあるアメストリスの人々を救いたい。
その為に自分の魂の力を使うことを決めたクセルクセスの人々。
「父」の体から解き放たれる魂たち。
倒れていた人々は目覚めた。

目覚めると人々は咳き込んでいましたが、
魂が失われている状態だと、肉体は活動していない?
だから、呼吸もしてないし、もしかしたら心臓も動いていなかったかも・・・
クセルクセスの時とは違って肉体ごと奪われた訳ではないので、
魂さえ戻せば肉体も元に戻る。
でも、肉体が完全に活動不能になる前に魂を戻せなかったら大変。
こうなることを予期していたホーエンハイムや力を貸してくれたクセルクセスの人々に感謝ですね。

アメストリスの人々の魂を失い、神を抑えられなくなった「父」。
その攻撃からみんなを守るメイと攻撃を抑えるホーエンハイム。
ふんばれなくなりそうなホーエンハイムを支えるエドとアル。

「ボンクラ親父だけど。良いとこ見せたくなったなぁ!!!」

親子三人で「父」の攻撃を抑える。
いざとなれば細かい反発とかはなしで、ホーエンハイムを支えようとする息子たち。
(反発しているのはエドだけですが。)
こういう家族で協力。お父さん頑張るっていいですね。
支えてくれる家族がいるからお父さんは頑張れるんだ。


スカーVSブラッドレイ。

信じていた神を捨てたのか!と、スカーに攻撃を仕掛けるブラッドレイ。
圧倒するブラッドレイだが、太陽の光によりスカーの反撃を許し、両腕を失う。
それでも、口に刃を銜えスカーの腹部に傷を負わせる。

ブラッドレイ。死を直前にしているとは思えぬほどの動き・・・
凄いとしか言いようがありませんね。
しかも、一矢報いずに死ぬ気は毛頭なかった。

そこに現れたランファンは、ブラッドレイに残す言葉はないか尋ねる。
愛するものに残す言葉は・・・?

「なめるなよ。あれは私が選んだ女だ。私とあれの間に遺言などいらん。王たる者の伴侶とはそういうものだ。」

いや、それって勝手な言い分じゃ?
とか思ったら駄目でしょうが、そう思ってしまいました。
だって、夫人はすごく凄く心配していましたから、せめて何か言葉を残して欲しかったと思うのですが、
ブラッドレイから見て夫人は、自分の死を凄くすごく悲しむけど
その後、立ち上がれる人だと大丈夫だと考えていたなら・・・まあ、納得しましょう。
夫婦間のことは想像するしかないので・・・
あと、思ったのはシンの人は基本的に家族や友人を大切にするなあ。ということでしょうか。
ランファンが言い残すことはないかと尋ねたのも、
自分なら家族や友人、大切な人に残したい言葉があるからだと思いました。

そして、ブラッドレイという名を持った男は死んでいく。

「用意されたレールの上の一生ではあったが、お前たち人間のおかげで・・・
まあ・・・多少・・・やりごたえのある、よい人生であったよ・・・」


意味のあるようでない人生でも、彼は彼なりに生きがいを感じて人生を歩み、
そして終わりを迎えることができた。

スカーはランファンの手を借りて中心に手を置き、
消えぬ憎しみを抱いたまま、その相手を助けようとしている。

「兄者は正の流れと負の流れといったが、
矛盾したその両方を抱えているオレはどこへ流れていくのだろうか。」


人は常に矛盾を抱えて生きているみたいなことをどこかで読んだような気がしますが、
スカーの場合はそれが分かりやすい形で存在している訳ですね。
というか、むしろ今はスカーの体が大丈夫なのか心配です。

逆転の錬成陣が発動する。

「クソ真理と一緒にテメェもぶっとばす!!」

逆転の錬成陣はこの国の錬金術を正しいものにする。
地殻エネルギーと術士の間でその流れを阻害していた「父」の賢者の石。
逆転の錬成陣により地殻エネルギーを存分に使うことが出来る。

だから、あとは「父」のエネルギー切れを狙うホーエンハイム。
みんなで途切れることなく「父」に攻撃を仕掛けるが、
「父」は地上に出て、一人ひとりの人間を直接「賢者の石」に変えていく。

もはや、破れかぶれな「父」こと「フラスコの中の小人」ですね。
エネルギー切れになる前にエネルギーを充填しようとしています。

全員で「父」を追おうとするがエドはプライドに捕まってしまう。
エドは皆を先に行かせる。
イズミは上でダンと再会しつつもマスタング大佐を預け「父」を追う。
その大佐は、自分のことよりもホークアイ中尉のことを気にする。

「君はまだ戦えるか?」

自分は戦えないけど、心配されている訳にはいかない。
戦える者に戦いに行ってもらう。

グリードはブラッドレイ(ラース)の死体を見つける。

「満ち足りた顔しやがって・・・腹の立つ。」

グリードにとっても因縁の相手でしたからね。
思うところは沢山あってももうどうすることも出来ない。
多分ですが、グリードと戦っていても彼は満ち足りた顔で終わっていたのではないかと・・・


エドは地下でプライドに捕らえられてしまう。
プライドは現在の肉体が限界なので、
血の繋がりのあるエドを器に生き延びようとしていた。
しかし・・・

「いただけません。実にいただけませんね。」

賢者の石に取り込まれても自我を保っていたキンブリーは、
プライドが自身の矜持を失い、下等な生き物として見下していた人間に縋ろうとするのに反発した。

「あなたはエドワード・エルリックを分かっていない。」

そのキンブリーの言葉の通りエドは自分に入り込もうとするプライドに逆に進入した。
頭良いだけあってほんの少しエドと一緒にいたり、戦ったりしただけで、
なんだか割とエドのことを理解している風なキンブリーですね。

「やめろ!やめろ!やめてくれー!!!」

肉体が壊れていくプライド。去っていくキンブリー。

キンブリーがかっこよく見えて困りました。
あんなに嫌な敵だったのに・・・
自分の美学だけは貫こうとした生き様ですか。

残されたのは小さな・・・本当に小さな赤ん坊。胎児?
それが、プライドの本当の姿。
エドはプライドを脱ぎ捨てたコートの上に乗せ、地上に向かう。

「そこで待ってろよ。バカセリム。」

微かに聞こえてくるプライド・・・セリムの声は、

・・・ママ・・・ママ・・・

プライドは親が大切だったんですね。
兄弟は割りと簡単に犠牲にできても親を裏切ることはできない。
それは、彼がぬくもりを求める赤子だから。
父親に従ってきたけれど、父親が彼を省みることはなかった・・・
でも、血の繋がりはなくてもママは、夫人は彼を愛してくれていた。
エドが馬鹿だと言ったのは大切なものが分かっているのに、分かっていないこと。
間違えていること。それでも、これからは大丈夫な気がします。
大切なものが何なのかきっと分かっているから。
だから殺さないでおいたんですよね。多分。

さて、いよいよ残った敵は「父」ですね。
その後に真理から色々なものを取り戻すと。
着々と終わりが近づいてきますね。
  
え~と、残り3話ですね。

鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST 第60話 感想

2010年06月08日 10時09分37秒 | 鋼の錬金術師FULLMETAL ALCHEMIST
天の瞳、地の扉


フラスコの中の小人・・・ホムンクルスの野望が実現する・・・?


セントラルのラジオ局にブロッシュが中央軍側の交渉人としてやってくる。
でも、ロスを見て号泣。
ロス少尉もこれには笑うしかないでしょうね。
というか、ブロッシュがこんなだから本当のことを言えなかったんですよね。
良い人なのは分かるんですけどね~。
一方で、大総統夫人は夫に会いたがっていました。
当然のように駄目だといわれてしまいますが、
何も知らず、知らされず家族をただ心配する夫人が可哀想で・・・・

その夫ことキング・ブラッドレイはスカーと戦っていました。

「地位も経歴も生まれも人種、性別、名前。
何もいらん。何者にも縛られず、誰のためにでもなくただ戦う。
何と心地良い・・・ははっ・・・やっと辿り着いた。」


自分のものを何一つとして持たないブラッドレイ。
何のために存在し、何のために生きるのか定められ、
すべてが選べない世界に生きてきて、
唯一、自分で選んだものは妻だけ・・・
本当はずっと自由になりたかったのでしょうか。
けれど、それが許されたのは死を目前に控えた今のみ。
だからこの瞬間を全力で戦う。

「自分に何ができるのかずっと考えていた。そして、これに辿り着いた。」

スカーもずっと考えていた。自分に何ができるのかを。
憎しみに囚われて、すべてを破壊してきた自分に何ができるのか。
その結果が兄の研究から見出した再構築の錬成陣。
破壊を続けてきた自分が、破壊の先に行く。辿り着いた。
それが破壊から作り出す再構成。

そして、二人の戦いは続きます・・・。


対峙する「父」とエドたち。
そこは外から見ると黒い塊が蠢く父の体内。

練丹術の使えるメイは「父」の相手を申し出て、エドとアルはプライドと戦う。

プライドの肌がボロボロ壊れていきますが、
大佐に無理やり扉を開かせた代償みたいですね。
逃げに入り、攻撃もぬるい。

必要のないメイを排除しようとする「父」。
練丹術により「父」の動きを封じるメイだが、
ノーモーションで錬金術が使える「父」が優位に立つ。

エドはアルに倒れたメイを助けに行かせる。
プライドと一対一で戦うエドは自分よりも小さな相手と戦った経験は少ないが、
それ故に、

「チビの攻撃パターンは分かるんだよ!!」

それは自分で自分がチビだと認めたってこと?
で、プライドを圧倒。


イズミも「父」へ攻撃を開始するが「父」が人柱全員を捕らえる。

「そろそろ時間だ。」

日食が始まり、「父」は語り出す。
星は一つの生命体、システムである。その情報は人間のそれを上回るほどに膨大なもの。
その星の扉を開けば、どれだけの力を得られるか・・・
「父」の目的は星の扉を開くこと。

グリードが来て、「父」を攻撃するものの
自らの強欲を理解している「父」は別の場所を中心としていた。
ホーエンハイムが外に出され、人柱が円状に置かれる。

「世界の中心はここだ!!!」

人柱たちから扉の眼が開き「父」に集まる。
セントラルが闇に呑まれ、国中の人々の命が奪われていく・・・
エドたちがいままで出会った人々も、ピナコやウィンリィも・・・

そして、地の扉は開き、そこからは巨大な「父」が現れ、
天の扉からは瞳が現れる・・・



いや、もう・・・
ものすごいバットエンド的終わり方ですが、
「父」の目的は神に支配される人生から解放されること・・・?
それで、自分が神になる・・・とか・・・?
星そのものになる?

それにしたって、突然星規模の話になってビビりましたね。
見ていて圧倒されまくりました。
すごいとしか表現しようがないです。