goo blog サービス終了のお知らせ 

stellar locus

日々の出来事やアニメやゲームの感想を綴っております。

ティアーズ・トゥ・ティアラ   最終回  感想

2009年09月29日 09時41分54秒 | ティアーズ・トゥ・ティアラ
ⅩⅩⅥ  力の言葉    


最後の戦い――


レクトールの呑み込み、姿を変貌させたメルカディスのエレクトラム砲の圧倒的な力によって
山がひとつ消えた。
メルカディスを倒す為には『力の言葉』を使わなくてはならない。
しかし、唯一『力の言葉』を使えるリアンノンはそれが何なのか分からない。

使ってくれと迫るアルサルはどうかな・・・
状況は分かるが、使えるならリアンノンだって使うだろうに、責めるみたいな言い方でちょっと・・・

   「お前が言葉を見つけるまでの間、俺が奴を食い止める。」

アルサルとは対照的にアロウンはかっこいいですね。

ダーンウィンとエドラムでエレクトラム砲を防ぐが、
アロウンにとってエレクトラムは致命傷になりかねないもの。
膝をついてしまうが・・・

   「心配するな。俺を誰だと思っている。大・・・」
   「大魔王様だぞ。」

台詞を取られた!
でも、アルサルはみんなを安心させようとしているんですね。

竜に乗り、アロウンとアルサルの二人でメルカディスに向かっていくが、
触手は斬ってもきりがなく、本体を傷つけてもすぐに回復されてしまう。
エレクトラム砲を防ぐが、アロウンは倒れてしまう。

   「起きろアロウン!このまま、また千年眠るつもりか!俺はもう待たないぞ!立つんだアロウン!その二本の足は、立つ為にあるんじゃないのか!立って王道を行くんじゃないのか!」

アロウンはアルサルの中にプイルを見て、立ち上がる。

思うに、リアンノンを励ますのがアロウンで、アロウンを励ますのがアルサルって感じですね。
その方が相性良いんでしょうね。

   「お前を信じていると。だから、お前も自分を信じてやれ。内なる自分の力を。」

リアンノンに風が吹いた。
気が付くとリアンノンの前にはもう一人の自分が居た。
彼女は仲間の元へ行き、リアンノンに微笑みかける。
  
   「そうか。そうなんだ・・・。答えはすべて・・・私の中に・・・」

そこにプリムラが現われる。
力の言葉は妖精族のプイルの強い力を使わなくてはならない。
でも、リアンノンは妖精の力を持つ為に自分が孤独なのではないかと思っていた。
無意識に妖精の力を疎んでいた。
しかし、どんな力を持っていても私は私でしかない。

   「みんなをアロウンを助けてあげて。リアンノンなら必ず出来るよ。」

リアンノンにとって人と違う力を持っているのは不安でしかなかった。
確かに人と違うというのは疎外される理由になってしまいますね。


   「私、みんなを守る。」

髪が解け、光がリアンノンを包む。
『力の言葉』によって一帯が白い光に包まれていく。
澱んだ空は晴れ、メルカディスが崩れていく・・・・


メルカディスの中からレクトールがその姿を現す。

   「助けてっ・・・・!!!」

アルサルによって神殺しの剣・ダーンウィンがレクトールに突き刺さる。

自らを完全と言っていたレクトールも最後には神に縋る。
どんな存在でも死は怖い。


戦いが終わり、アロウンとアルサルは三日月を見ていた。
水の波紋と共にアルサルの中に居たプイルが現われる。

   「人にはそれぞれ切り拓くべき運命がある。これからもそれを担うアルサルを導いてやって欲しい。頼んだぞ。友よ。」

アロウンにペンドラゴンを渡し、それをアルサルに渡すように言いプイルは消えた。


   「現時点を持ってアルサルは古のアルビオン王国における王大使の称号・ペンドラゴンを引き継ぎ、この地を統べる王とする。」

式典が開かれ、みんなの前でペンドラゴンを授かるアルサル。

   「アルサルもついに王様か。はっ。でも、冠なんて狩りにはじゃまっけだぞ。」
   「確かに分不相応だが・・・ウソでも似合ってると言ってやれ。」

うん。冠が似合ってないですね。それはきっとみんな分かってる。
でも、オクタヴィアの言うとおりウソでも似合ってると言ってあげましょう。


   「ここから始まるんだな。アヌーブンへの道が。」
   「ああ。共に進もう。」

本当に大変なのはこれから。
すべての人間が自分の意思と責任で自由を選択する世界にするには、
それはもう大変でしょう。



   「まだまだ、いっぱい書けるね!」

エルミンは絵本を書き、みんなに話を聞いて続きを書いていく。
戦いは終わったけれど、みんなの物語は終わらない。
これからもずっと続いていく。


   「いいか。剣は自らの信念を貫く為に抜くものだ。けして忘れるな。」

子供達に剣を教えるオクタヴィア。
そこに筆を持ったモルガンが来て、狩りに誘うもオクタヴィアは逃げる。

顔に赤い線を書かれるのが嫌なのかな・・・
どうやら、毎回のようにモルガンから逃げているようです。
友ではあるけれど受け入れられないこともあると。
今回の二人のやり取りは笑えますね。


   「突然腕の中に飛び込んでくるなんて、そんなに僕に会いたかったのかい?」

エポナを抱えたまま頬をすりすりするタリエシン。

何だかんだでこれが二人のコミュニケーションなんですね。
タリエシンを見たときのエポナの反応が見たかったです。

そこにドラゴンの子を連れたオガムがやってくる。
ドラゴンの子に懐かれているタリエシン。
予言にあった「ケダモノの餌食」に・・・・

   「一生こき使われるってことですかね。」

予言は当たったという事ですか・・・
確かに一生面倒を見なくてはならないでしょうね。
誕生の場に立会い、命を助けられ・・・・
あの竜の子って他の竜を呼んでいましたが結構、偉い立場なのかも・・・


   「これをあげるから元気出して。」

スイールは相変わらず牛の扱いが下手で乳まみれに・・・
そんなスイールにラスティは作りたての建国記念硬貨を渡す。

記念硬貨・・・
そういえば、そういうのもありますね。
二人は自分の仕事を頑張っているようです。


アロウンとアルサルとリアンノンはアヌーブンへの願いを書いた碑の前にいた。
願いは叶えられ、アロウンはそこにエドラムを置いた。

    ―――アカボシ様。お導きを感謝します。


終わりましたね。
アルビオン王国が復活し、アルサルは王様になってしまいました。

戦いのあと、再び天上との間に結界を張ったと思われますが、
今回はアロウンが眠っていないので、弱まったらすぐに結界を直せるので、
多分もう、天上からの侵攻を受ける事はない。
・・・いや、レクトールが白の精霊の一人だから、あと10人くらい白の精霊は残っているのでしょうが。
人間は自らを作り出しだ精霊を倒す事が出来る。越える事が出来る。
なら、精霊を恐れる必要はないですね。

アロウンとリアンノンは、目に見えてラブラブって感じではないですが、
互いを想い合っていて、ラブラブなんでしょうね。

最後はハッピーエンドで、終わりました。
毎回、見ていて楽しかったです。

ティアーズ・トゥ・ティアラ   第25話   感想

2009年09月22日 17時38分20秒 | ティアーズ・トゥ・ティアラ
ⅩⅩⅤ  メルカディス   


白の精霊との戦い―――
そして、メルカディスの目覚め・・・


   「私は庭師ですよ。この庭園を管理するしがない庭つくりです。」   

塔の最上階でアロウンたちを待っていたのは、占星術師レクトール。
彼は皇帝をその力で魅了し、永遠の命を得る為の儀式と言って塔を作らせた。
レクトールは白の精霊。アロウンたちの真の敵で、アルサルの父の仇。

つまり、予言に怯える皇帝を騙してこの塔を作った訳ですか。
レクトールはくだらない予言と言っていますが、それを信じる人にとっては脅威でしかない。
それにしても、レクトールの格好はどう見ても庭師には見えませんね。


   「駄目じゃないか。私は君の父上をちゃんと殺してあげたのに。」

レクトールがアルサルの父を殺したのは、アロウンの眠る陵墓の場所を教えなかったから。
そして、幼いアルサルの記憶を弄り、アロウンが仇だと思わせていた。

アロウンが眠っている間に止めを刺そうとしていたようです。
そして、それが出来なかったからアルサルにアロウンを殺させようとした。
実際に刺す所までは行ってますから、良い策ではありましたね。


  「我々が戦っているものの真実を照らせ!ダーンウィン!!」

ダーンウィンの力により現われた美しい庭園の真実は、死んだ人間達の骨の山。
白い骨となればこれ以上変化しない、これが白の精霊の望む完全なる世界の姿。

死ねば骨となって変化しない、白のまま変化しない。
それが完全なる世界。
確かに何もないから、老いはない、不平等は生まれないし、哀しみもない・・・
でも、そんな世界にして白の精霊は地上に何を見るのか・・・
言ってはなんですが、骨も野ざらしにしておくと朽ちますよね。
白のままは残らないと思うのですが・・・


レクトールはアロウンに絶望を与える為に囁いた。
人間の弱さに付け込み、この塔を作らせた。
かつてアロウンとプイルが結んだ天上からの侵攻を防ぐ結界は力を失い、
塔の上空には天上との境界に空洞が空いていく。

   「お前達は常に恐れてきた。妖精族や人間。自らの元に作った者が、やがてお前達を越えていくのを。だからお前達は虫も殺さない笑顔で囁きかけた。信じろと。疑うなと。何も考えるなと!」

しかし、アロウンは絶望などしない。
すべては心の闇に付け込んだレクトールの企みで、心の闇は誰の中にも存在する。
アロウンは人が自由な世界を手に入れると信じている。

自分達は完全だから、それを越えるものなど存在しない。
存在したら、自分達が完全ではなくなってしまう・・・・
それを白の精霊は恐れているのでしょう。
高みにいる者がそこから落ちることを何よりも恐れている。
それこそが白の精霊の抱える心の闇。


天からの雷によって骨は目覚め、アロウンたちを襲う。

   「地上の生きとし、生けるものは、これより12番目の夜を迎えることなくすべて死に絶え、真っ白な灰と化します。」

12番目の夜の意味が分かりません・・・
調べてみたらクリスマスは12日間あるとかでしたが・・・


その頃アヴァロンではエルミンがアロウンとプイルの活躍を描いた絵本を読んでいた。

   「悪い敵をバッタバッタと倒していきます。バッタバッタと倒していきます・・・」

その絵本どおり、アロウンとプイルの子孫アルサルは骨を次々に倒していく。

   「まさしくあれは、先の大戦における、アロウン様とプイル様のお姿そのもの。天との戦いを勝利に導いたあの時のようです。」

エルミンの絵本が現実に・・・
骨を次々と倒していくみんなはかっこいいですね。

   「お前が倒れるまで、アタシは絶対倒れないぞ。」
   「それは私も同じだ。」

珊瑚を握り締めるオクタヴィア。

この作品のベストカップルに見えてきました。
お互いが倒れるまで倒れない。どちらも相手が倒れるまで倒れないという事で、
結局、どちらも倒れられませんね。


レクトールの居る場所に辿り着き、攻撃を仕掛けていくが
すべての攻撃を避けられてしまう。

   「世界は終わらない。俺たちがこの手で守り抜く!」

何度弾き飛ばされてもアルサルは、諦めずレクトールに向かっていく。
そして・・・レクトールに傷を負わせた。
完全であるという慢心が生み出した傷。

    「まさか。この私を・・・ありえぬ。完全なる私が貴様ごときに・・・このような事実・・存在してはならぬ・・・我々は常に勝者であり、勇者でなければならぬ。12精霊には、一点の曇りもあってはならないのだ。」

狂ったように笑うレクトール。

   「大いなる火。浄化の炎よ!蘇るがいい!」

塔の下から現われたのは絶対殲滅兵器・メルカディス。
先の大戦で多くの都市を焼き払い、地上を汚染し、アロウンの命を奪った存在。

   「我が身を喰らい。すべてを解き放つがいい!この狂った世界を消し去るのだ!!」

レクトールはメルカディスの炎に焼かれ、その中に取り込まれていく。
すると、制御棒たるオベリスクが溶け出し、暴走状態へ・・・

明らかに狂っているのは世界ではなく、レクトールの方です。
でも、狂っている方からすれば世界の方が狂っていると・・・めんどくさい。
レクトールが何処から見ても、小物にしか見えません。


メルカディスによって崩れていく塔。
落ちていくアロウンたちを救ったのは・・・・タリエシン。

   「生きていたのか!」
   「ああ。竜族の皆さんのお蔭でね。」

竜が全員を回収し、塔の外へ。

タリエシン!生きてました!
生きていると信じてました!
画面に帽子の羽が映った瞬間、喜びが湧いてきましたよ。
やっぱり竜族が助けてくれたみたいです。
子供が生まれるのを見ていたかいがあったね~。
でも、こんな状況なのでみんなで喜び合えない・・・
ちゃんと気が付いているのアロウンとリアンノンだけですし・・・


暴走状態になったメルカディス。

デカイです・・・
レクトールを喰らったメルカディスがラスボスってことでしょうか。
やたらとデカイ・・・
でも、こういうデカイ敵ってゲームでやるならタコ殴りですね。
力の歌で弱体化して、みんなで一斉に攻撃するのかな。

最終決戦ですね。
果たして世界はどうなるのか。

ティアーズ・トゥ・ティアラ   第24話  感想

2009年09月15日 22時54分12秒 | ティアーズ・トゥ・ティアラ
ⅩⅩⅣ  グラヴィタス


それぞれの戦いが行われる中、アロウンとオガムはオベリスクの尖端に辿り着く。
しかし、防御クリスタルにより魔法攻撃は効かず、グラヴィタスが塔の中を満たしていく。


   「貴方にはもう私の魂を支配することは出来ません!!」
   「覚悟しろ!!」

アルサル&リアンノンとドルウクの戦い。
ドルウクの魔法攻撃をリアンノンが防御魔法で防ぎつつ、アルサルが剣で押していく。

ドルウクが空中をくるくると廻っているのが微妙に可笑しかったです。
なんというか・・・死んで身軽になったんですね。
うん。以外と強い感じでした。

しかし、グラヴィタスが増加したことによりリアンノンは弱り、
リアンノンを庇ったアルサルは黒い竜巻によりダメージを負ってしまう。



スイールとラスティは大釜を破壊すべく、出現したゴルメスと戦うが、
ゴルメスは次々に現われ、グラヴィラスの増加により
二人は力を十分に出す事が出来ない。

   「力が抜けていきますぅ。」
   「体が重いよ~。」

かなりつらいんでしょうが・・・
この二人があんまりシリアスな感じのキャラじゃないので、
弱っている姿もかわいくて困りますね。


闘技場のゴルメスをすべて倒したモルガンとオクタヴィア。
しかし、クレオンによりパワーアップしたゴルメスが現われる。

   「私達は勝つ!生き抜くんだ!!」

スイールとラスティとは違い、男前を地で行く二人なのでかっこいいです。
オクタヴィアがゴルメスの剣の上を舞っている感じとか、華麗です。
弓を弾かれて、モルガンは剣も使えることを思い出しました。



アルサルは黒い竜巻によるダメージにより、ドルウクに捕らわれてしまい、
その身にドルウクが生み出した巨大な杭が迫る。
リアンノンは兄を背に空間転移の魔法を使い、杭をドルウクに突き刺す。

   「バカな・・・こんな・・小娘に・・・
   嫌だ・・・死にたくない・・・我に力を・・・もっと・・・もっと・・力を・・・」


そのドルウクに応じるようにオベリスクは光を増し、
ドルウクは奇怪な化け物へと姿を変えた。

肉がボコッて、気持ち悪いです。動きが速くて怖いし・・・


オベリスクを前にオガムは、過去を思い出していた。
グラヴィタスが蔓延する地上で『メルカディス』を弱体化させるには
力の歌と呼ばれる術が必要だった。
しかし、力の歌を歌えるものは過去の地上には存在していない。

現在なら出来るかも・・・?
リアンノンがプリムラの記憶を思い出せばラテン語が分かるはずですし、
魔力も高い、天上世界と関わりを持っていない筈・・・と、思います。


絶望的な空気が流れる中、プリムラはラテン語を話す。
戦時下にも関わらずオガムはプリムラに砂糖菓子を使ってラテン語を教えていた。

   「おい・・・この戦いの最中に何してんの?」
   「はははははっ!この戦い勝てるよ!
   こんな素晴らしい参謀長殿がいるんだ!負けるわけがな・・あはははっ!」


赤くなるオガム。笑いあうアロウンとプイル。

オガムのおちゃめな一面が発覚と言うか・・・
各所で地味にそれを覗かせていましたよね・・・
余裕ですね。オガム。

・・・というか、回想している暇があるなら早くオベリスクを破壊しろよ。
と、言いたくなりました。


アロウンが止めるのも聞かず、オガムは命を削り、初源の炎を使いオベリスクを破壊しようとした。
一方のアルサルも苦戦していた。
その時、エドラムとダーンウィンが共鳴し、オベリスクに亀裂が入る。
そして初源の炎、オガムの拳によりオベリスクが破壊された。


グラヴィタスが無くなったことによりスイールとラスティは力を取り戻した。
ゴルメスを一掃し、大釜を破壊した。

  「私達、本当に妖精族の勇者なんですね。」

戦士から今回の話で勇者へと進化した妖精族の二人でした。
先祖の無念を晴らしました。ついでに、モルガンとオクタヴィアの危機を救いましたね。


大釜が破壊された事によりゴルメスは機能を停止し、
モルガンとオクタヴィアはクレオンを倒した。

  「私は・・・野望があるのですよ・・・まだ・・手にしておらぬ・・秘術・・・
   魔法の真・・髄・・・こ・・こんなところ・・・で・・・」


クレオン自身は戦うことなく退場。
魔術師だったようですが、ネクロムやゴルメスを操ってばかりなので
単体としては強敵ではないようです。
結局、イマイチよく分からない敵でした。


アロウンの戦い。
ダーンウィンの力によりドルウクは倒された。

   「見事です。兄様。」
   「行こう。アロウンの所へ。」

弱点はダーンウィンだったみたいです。
手ごわかったですが、最後は割とあっさりと倒しました。


天上の世界を模した空中庭園。
終結した仲間達。

  「大丈夫か!また会えるとは・・・もちろん、思っていたぞ!」

最後は全員の力を合わせて戦うようです。
モルガンの明るさ前向きさは良いですね。ムードメーカーって感じです。

玉座に座っていたのは死んだ皇帝。
そこに現われたのは白の精霊と思われる青年。

ラスボス・・・で、良いんですよね?



ティアーズ・トゥ・ティアラ   第23話   感想

2009年09月08日 21時01分36秒 | ティアーズ・トゥ・ティアラ
ⅩⅩⅢ   パラディウム     


いよいよラストダンジョンに突入!って感じでした。

   「お前にはダーンウィンが、俺にはエドラムがある。
   この会戦に勝ち、一気にあの塔を落とす。それでこの戦いは終わりだ。
   俺たちの勝利でな!」


アロウンと合流したアルサルたちはダーンウィンの力によりパラディウムの中に入る。
パラディウム内部には巨大なオベリスクがあり、稼動したらグラヴィタスで満ちてしまう。
そんな状態で、溶岩に襲われた仲間達は分断されてしまう。

転送して分断するよりも、溶岩で一気に呑み込んでしまった方が、
早くアルサルたちを倒せるような気がしますが、
何故かご丁寧にそれぞれの敵がいる場所にアルサルたちは飛ばされてしまいました。
RPGのダンジョンでは一度はある展開ですけどね・・・


   「どうぞ心行くまで戦いをご堪能ください。ふふふ・・・」

モルガンとオクタヴィアはクレオンに遭遇し、
闘技場で黒い兵たちと戦うことになる。

そういえば、
クレオンは闘技場での賭けをオクタヴィアとモルガンに台無しにされていましたね。
人の良さそうな笑顔と言葉遣いながらも、金に汚い感じでした。
結局クレオンが何者なのかもまだ不明ですし、一番謎の敵かもしれません。


スイールとラスティは黒い兵から逃げている途中、
再生の大釜を見つける。
それはかつての大戦において妖精族の亡骸から不死の兵隊・ネクロムを生み出し、
やがてはゴルメスを作り出した装置。

   「壊しましょう。アレだけは許してはいけません。」

敵の亡骸を利用して兵隊を生み出し、戦わせる・・・
死しても尚、安らぎは得られないという非道な代物。
確かに絶対に許してはいけないものですね。
悲しみながらも強い意志を持つスイールが少しかっこよかったです。
そういえば帝国が死体を集めていたのって再生の大釜でネクロムを生み出す為だったんでしょうね。で、作られたゴルメスがあの雪山での大軍勢となった訳ですか。


アロウン、オガムにアルサル、リアンノンの前に
第一話でアロウンを復活させたドルウクが立ち塞がる。
ドルウクはオベリスクを起動させ、
オベリスクにより塔の内部にグラヴィタスが満ちていく。

グラヴィタスって汚染物質のようなものかと考えていましたが、
魔力を持つ者を苦しませるようです。
なので、魔力を持つアロウン、オガム、リアンノンに妖精族の二人は苦しみます。
魔力を持たないアルサルは平気そうでした。

   「アロウン!ここは俺に任せてくれ!これは俺とリアンノンの戦いだ!」

   「承知した。我が友アルサルよ。別れの言葉は言わないぞ。我が妻リアンノン。」

アロウンとオガムはオベリスクの尖端を破壊する為にも
アルサルとリアンノンを置いて上に行く。

「ここは俺に任せろ!」って、王道な展開ですね。
仲間が敵を相手している間に主人公がボスを倒しに行くパターンです。
でも、何だかんだで仲間が駆けつけてくるパターンと
仲間が敵を打ち倒すと、ほぼ同時にボスを倒してしまうパターンがありますが、
どっちかのような気がしますね。
・・・一緒に塔に入ったゲール族の仲間たちの描写がありませんでしたが、
無事なんでしょうか・・・・


蘇ったとはいえドルウクはリアンノンの真実の名を知っており、
ドルウクはリアンノンに自分と同じ痛みを味わうようにさせる。

アルサルの攻撃により傷を負ったドルウクは、
死者である為に痛みを感じていないようだが、リアンノンは痛みにより倒れてしまう。

相変わらず誰かを盾にしないと戦えないドルウクは小物ですね。
卑怯と言う前に呆れてしまいます。
死んでもバカは直らないと言いますが、本当にその通りのようです。


リアンノンは気を失い、プリムラと出会う。
プリムラはリアンノンの眠っている力を使えば、みんなを助けられると言うが、
リアンノンには恐れがあり、それが何なのか分からない。

   「貴方があなた自身であることを受け入れたなら、みんなを助けられる。
   悲しい結末を避けられる。だから、最後の一瞬まで諦めちゃ駄目。
   そうすればきっと辿り着けるから。」


リアンノンは意識を取り戻し、もう大丈夫だと言う。

   「ずっと兄様の背中を見て育ったんですよ。私だってゲールの戦士なんです。」

   「ならば共に戦おう。」

   「はいっ!」

リアンノンの眠っている力によりドルウクの支配を受け付けなくなったと言う事でしょうか?
力が目覚めたって感じはしませんでしたけど・・・

リアンノンが目覚めるとアルサルが側にいましたが
ドルウクはアルサルを攻撃しなかったのか、二人の様子を見ていたのだけなのか・・・
何もしてないようなので、ちょっと違和感がありましたが、
リアンノンが目覚めて二人が立ち向かおうとすると
ドルウクは余裕を感じさせる高笑いをしていました。
一度死んで、精霊の力によって蘇ったことにより何らかの力でも得たのか・・・
そうでないなら単体で戦えるような奴ではないでしょうね。



ティアーズ・トゥ・ティアラ   第22話  感想

2009年09月05日 10時12分44秒 | ティアーズ・トゥ・ティアラ

ⅩⅩⅡ   ダ-ンウィン    


アルサルがダーンウィンを手に入れる話でした。

ゴルセズ・アロウンへ行けば世界の真実を知ることが出来る。
かつてオガムからそう聞いていたアルサルは、
すべてを知るためにそこに向かう。

   「知らないで友を失っていくよりはずっといい。」

タリエシンが死んだのは、世界の真実を知り、
自らを犠牲にする事で友を救おうとしたから・・・・
アルサルは何も知らなかった自分を責め、それでも友のために真実を知ろうとする。
それがどんなにつらいものでも・・・・
アルサルはタリエシンを戦いに参加させた張本人ですからね。
やっぱり責任を感じているのでしょう。


アロウンとオガムは全軍を率いてパラディウムに向かう。
アルサルたちとはパラディウムで合流する事に。

パラディウム。
そこが決戦の地ということでしょうか。
地図がないのでどの位の距離があるのか判別できませんが、
ゴルセズ・アロウンからそんなに離れていない場所にあるみたいですね。
でないと、すぐに合流なんて無理ですし。
・・・・一度、あの世界の地図が見てみたいです。



ゴルセズ・アロウンに着いたアルサルはダーンウィンに触れ、
プイルとアロウンの出会いを見ることに。

天上からの攻撃により、世界にグラヴィタスが満ち、
妖精族はただ神に祈ることしか出来ないでいた。

そんな中、妖精王プイルは森でプリムラとアロウンに出会う。
天から人間の管理を任されていたプイルはプリムラを連れて行こうとするが、
アロウンはプイルに神殺しの剣・ダーンウィンを渡した。

    「本来なら妖精族を率いる身であるお前が、絶望収容所の所長か。
    ずいぶん出世したものだな。妖精王・プイル。」


その言葉に激昂したプイルはアロウンに切りかかろうとするが、
剣を振り下ろす事は出来なかった。
もはや神は妖精族が生きることを許していない。
このままでは妖精族は滅んでしまうが、どうすれば良いのかわからない。

    「俺はアヌーブンのアロウン。13番目の精霊にして、ミルディンの出来損ないの息子だ。」

プイルはアロウンに縋ろうとするが、それでは今までと何も変わらない。
アロウンは同じ道を歩もうと、共にアヌーブンを作ろうと言う。
頭を下げるのではなく、対等な存在として。プイルはそれを承諾する。

   「ならば、これからは我が友になってもらえないか?」

友は共に戦い、命を預けられる者のこと。
アロウンはプイルの言葉通り、命を預ける為に真実の名を告げる。
そして、プイルも自らの真実の名を伝える。

    「レギアス。レギアスだ。それが私の真実の名だ。」

こうして二人は出会い、天に戦いを挑むことになった。

友というモノがまだ理解できないアロウンは、
プイルの行動を見て、殴りあう状況なのかと尋ねたり、笑ったり・・・・
なんていうか、かなり素直ですね。

それにしても、最初プイルはアロウンのことを名のある竜族の貴公子と見ていましたけど、
もしかして竜族って精霊に近い生き物なんでしょうか?
だから、オガムは天上にいることが出来た・・・?


それから、時は流れ・・・・
戦いはアロウンたちの勝利で幕を閉じようとしていた。

しかし、アロウンは全身をエレクトラムに引き裂かれ、瀕死の状態。
長い戦いによって妖精族は大半が死に、地上はグラヴィタスに汚染されていた。

   「例え、我等が滅びる運命としても、お前が教えてくれた事はけして忘れない。
   ありがとう、アロウン。我が友。我等が大王よ。」


アロウンは傷が癒えるまで眠る事になる。
それには長い時間が掛かり、プイルとは二度と会えない。
けれど、必ず帰ってくる。プイルたちの末裔と肩を並べ、共に生きていくために。

二人は現在のゴルセズ・アロウンに立ち、ダーンウィンの力によって
天上との繋がりを完全に断ち切るために封印の呪文を唱える。

    『ダーンウィンよ。この世界の防壁となりて、我等が願いの礎とならん事を!!』

こうして、天上から地上を守る結界が張られ、
アロウンは永い眠りについた・・・・



そして、現在。
ダーンウィンの守りは破られ、天上からの侵攻が始まっていた。
アルサルがダーンウィンを引き抜くと光が一帯を包み、
ゴルセズ・アロウンに現われていた黒い軍勢は一掃された。

   「行こう。パラディウムへ!我が友のもとへ!!!」

プイル視点の過去編でした。
なにげに一番すごいのはダーンウィンなのでは?とか、思いました。

アロウンは約束どおり、プイルの末裔と肩を並べて
共に生きようとしている。
でも、アロウンは妖精族に対しても人間に対しても、
戦いに巻き込んでしまったことを悔いていますね。
もっとも、妖精族も人間も誰もそのことでアロウンを恨む奴はいない訳で、
謝罪しようとするのはアロウンの個人的問題ですね。

過去編ですが、戦闘シーンはありませんでした。