ⅩⅩⅥ 力の言葉
最後の戦い――
レクトールの呑み込み、姿を変貌させたメルカディスのエレクトラム砲の圧倒的な力によって
山がひとつ消えた。
メルカディスを倒す為には『力の言葉』を使わなくてはならない。
しかし、唯一『力の言葉』を使えるリアンノンはそれが何なのか分からない。
使ってくれと迫るアルサルはどうかな・・・
状況は分かるが、使えるならリアンノンだって使うだろうに、責めるみたいな言い方でちょっと・・・
「お前が言葉を見つけるまでの間、俺が奴を食い止める。」
アルサルとは対照的にアロウンはかっこいいですね。
ダーンウィンとエドラムでエレクトラム砲を防ぐが、
アロウンにとってエレクトラムは致命傷になりかねないもの。
膝をついてしまうが・・・
「心配するな。俺を誰だと思っている。大・・・」
「大魔王様だぞ。」
台詞を取られた!
でも、アルサルはみんなを安心させようとしているんですね。
竜に乗り、アロウンとアルサルの二人でメルカディスに向かっていくが、
触手は斬ってもきりがなく、本体を傷つけてもすぐに回復されてしまう。
エレクトラム砲を防ぐが、アロウンは倒れてしまう。
「起きろアロウン!このまま、また千年眠るつもりか!俺はもう待たないぞ!立つんだアロウン!その二本の足は、立つ為にあるんじゃないのか!立って王道を行くんじゃないのか!」
アロウンはアルサルの中にプイルを見て、立ち上がる。
思うに、リアンノンを励ますのがアロウンで、アロウンを励ますのがアルサルって感じですね。
その方が相性良いんでしょうね。
「お前を信じていると。だから、お前も自分を信じてやれ。内なる自分の力を。」
リアンノンに風が吹いた。
気が付くとリアンノンの前にはもう一人の自分が居た。
彼女は仲間の元へ行き、リアンノンに微笑みかける。
「そうか。そうなんだ・・・。答えはすべて・・・私の中に・・・」
そこにプリムラが現われる。
力の言葉は妖精族のプイルの強い力を使わなくてはならない。
でも、リアンノンは妖精の力を持つ為に自分が孤独なのではないかと思っていた。
無意識に妖精の力を疎んでいた。
しかし、どんな力を持っていても私は私でしかない。
「みんなをアロウンを助けてあげて。リアンノンなら必ず出来るよ。」
リアンノンにとって人と違う力を持っているのは不安でしかなかった。
確かに人と違うというのは疎外される理由になってしまいますね。
「私、みんなを守る。」
髪が解け、光がリアンノンを包む。
『力の言葉』によって一帯が白い光に包まれていく。
澱んだ空は晴れ、メルカディスが崩れていく・・・・
メルカディスの中からレクトールがその姿を現す。
「助けてっ・・・・!!!」
アルサルによって神殺しの剣・ダーンウィンがレクトールに突き刺さる。
自らを完全と言っていたレクトールも最後には神に縋る。
どんな存在でも死は怖い。
戦いが終わり、アロウンとアルサルは三日月を見ていた。
水の波紋と共にアルサルの中に居たプイルが現われる。
「人にはそれぞれ切り拓くべき運命がある。これからもそれを担うアルサルを導いてやって欲しい。頼んだぞ。友よ。」
アロウンにペンドラゴンを渡し、それをアルサルに渡すように言いプイルは消えた。
「現時点を持ってアルサルは古のアルビオン王国における王大使の称号・ペンドラゴンを引き継ぎ、この地を統べる王とする。」
式典が開かれ、みんなの前でペンドラゴンを授かるアルサル。
「アルサルもついに王様か。はっ。でも、冠なんて狩りにはじゃまっけだぞ。」
「確かに分不相応だが・・・ウソでも似合ってると言ってやれ。」
うん。冠が似合ってないですね。それはきっとみんな分かってる。
でも、オクタヴィアの言うとおりウソでも似合ってると言ってあげましょう。
「ここから始まるんだな。アヌーブンへの道が。」
「ああ。共に進もう。」
本当に大変なのはこれから。
すべての人間が自分の意思と責任で自由を選択する世界にするには、
それはもう大変でしょう。
「まだまだ、いっぱい書けるね!」
エルミンは絵本を書き、みんなに話を聞いて続きを書いていく。
戦いは終わったけれど、みんなの物語は終わらない。
これからもずっと続いていく。
「いいか。剣は自らの信念を貫く為に抜くものだ。けして忘れるな。」
子供達に剣を教えるオクタヴィア。
そこに筆を持ったモルガンが来て、狩りに誘うもオクタヴィアは逃げる。
顔に赤い線を書かれるのが嫌なのかな・・・
どうやら、毎回のようにモルガンから逃げているようです。
友ではあるけれど受け入れられないこともあると。
今回の二人のやり取りは笑えますね。
「突然腕の中に飛び込んでくるなんて、そんなに僕に会いたかったのかい?」
エポナを抱えたまま頬をすりすりするタリエシン。
何だかんだでこれが二人のコミュニケーションなんですね。
タリエシンを見たときのエポナの反応が見たかったです。
そこにドラゴンの子を連れたオガムがやってくる。
ドラゴンの子に懐かれているタリエシン。
予言にあった「ケダモノの餌食」に・・・・
「一生こき使われるってことですかね。」
予言は当たったという事ですか・・・
確かに一生面倒を見なくてはならないでしょうね。
誕生の場に立会い、命を助けられ・・・・
あの竜の子って他の竜を呼んでいましたが結構、偉い立場なのかも・・・
「これをあげるから元気出して。」
スイールは相変わらず牛の扱いが下手で乳まみれに・・・
そんなスイールにラスティは作りたての建国記念硬貨を渡す。
記念硬貨・・・
そういえば、そういうのもありますね。
二人は自分の仕事を頑張っているようです。
アロウンとアルサルとリアンノンはアヌーブンへの願いを書いた碑の前にいた。
願いは叶えられ、アロウンはそこにエドラムを置いた。
―――アカボシ様。お導きを感謝します。
終わりましたね。
アルビオン王国が復活し、アルサルは王様になってしまいました。
戦いのあと、再び天上との間に結界を張ったと思われますが、
今回はアロウンが眠っていないので、弱まったらすぐに結界を直せるので、
多分もう、天上からの侵攻を受ける事はない。
・・・いや、レクトールが白の精霊の一人だから、あと10人くらい白の精霊は残っているのでしょうが。
人間は自らを作り出しだ精霊を倒す事が出来る。越える事が出来る。
なら、精霊を恐れる必要はないですね。
アロウンとリアンノンは、目に見えてラブラブって感じではないですが、
互いを想い合っていて、ラブラブなんでしょうね。
最後はハッピーエンドで、終わりました。
毎回、見ていて楽しかったです。
最後の戦い――
レクトールの呑み込み、姿を変貌させたメルカディスのエレクトラム砲の圧倒的な力によって
山がひとつ消えた。
メルカディスを倒す為には『力の言葉』を使わなくてはならない。
しかし、唯一『力の言葉』を使えるリアンノンはそれが何なのか分からない。
使ってくれと迫るアルサルはどうかな・・・
状況は分かるが、使えるならリアンノンだって使うだろうに、責めるみたいな言い方でちょっと・・・
「お前が言葉を見つけるまでの間、俺が奴を食い止める。」
アルサルとは対照的にアロウンはかっこいいですね。
ダーンウィンとエドラムでエレクトラム砲を防ぐが、
アロウンにとってエレクトラムは致命傷になりかねないもの。
膝をついてしまうが・・・
「心配するな。俺を誰だと思っている。大・・・」
「大魔王様だぞ。」
台詞を取られた!
でも、アルサルはみんなを安心させようとしているんですね。
竜に乗り、アロウンとアルサルの二人でメルカディスに向かっていくが、
触手は斬ってもきりがなく、本体を傷つけてもすぐに回復されてしまう。
エレクトラム砲を防ぐが、アロウンは倒れてしまう。
「起きろアロウン!このまま、また千年眠るつもりか!俺はもう待たないぞ!立つんだアロウン!その二本の足は、立つ為にあるんじゃないのか!立って王道を行くんじゃないのか!」
アロウンはアルサルの中にプイルを見て、立ち上がる。
思うに、リアンノンを励ますのがアロウンで、アロウンを励ますのがアルサルって感じですね。
その方が相性良いんでしょうね。
「お前を信じていると。だから、お前も自分を信じてやれ。内なる自分の力を。」
リアンノンに風が吹いた。
気が付くとリアンノンの前にはもう一人の自分が居た。
彼女は仲間の元へ行き、リアンノンに微笑みかける。
「そうか。そうなんだ・・・。答えはすべて・・・私の中に・・・」
そこにプリムラが現われる。
力の言葉は妖精族のプイルの強い力を使わなくてはならない。
でも、リアンノンは妖精の力を持つ為に自分が孤独なのではないかと思っていた。
無意識に妖精の力を疎んでいた。
しかし、どんな力を持っていても私は私でしかない。
「みんなをアロウンを助けてあげて。リアンノンなら必ず出来るよ。」
リアンノンにとって人と違う力を持っているのは不安でしかなかった。
確かに人と違うというのは疎外される理由になってしまいますね。
「私、みんなを守る。」
髪が解け、光がリアンノンを包む。
『力の言葉』によって一帯が白い光に包まれていく。
澱んだ空は晴れ、メルカディスが崩れていく・・・・
メルカディスの中からレクトールがその姿を現す。
「助けてっ・・・・!!!」
アルサルによって神殺しの剣・ダーンウィンがレクトールに突き刺さる。
自らを完全と言っていたレクトールも最後には神に縋る。
どんな存在でも死は怖い。
戦いが終わり、アロウンとアルサルは三日月を見ていた。
水の波紋と共にアルサルの中に居たプイルが現われる。
「人にはそれぞれ切り拓くべき運命がある。これからもそれを担うアルサルを導いてやって欲しい。頼んだぞ。友よ。」
アロウンにペンドラゴンを渡し、それをアルサルに渡すように言いプイルは消えた。
「現時点を持ってアルサルは古のアルビオン王国における王大使の称号・ペンドラゴンを引き継ぎ、この地を統べる王とする。」
式典が開かれ、みんなの前でペンドラゴンを授かるアルサル。
「アルサルもついに王様か。はっ。でも、冠なんて狩りにはじゃまっけだぞ。」
「確かに分不相応だが・・・ウソでも似合ってると言ってやれ。」
うん。冠が似合ってないですね。それはきっとみんな分かってる。
でも、オクタヴィアの言うとおりウソでも似合ってると言ってあげましょう。
「ここから始まるんだな。アヌーブンへの道が。」
「ああ。共に進もう。」
本当に大変なのはこれから。
すべての人間が自分の意思と責任で自由を選択する世界にするには、
それはもう大変でしょう。
「まだまだ、いっぱい書けるね!」
エルミンは絵本を書き、みんなに話を聞いて続きを書いていく。
戦いは終わったけれど、みんなの物語は終わらない。
これからもずっと続いていく。
「いいか。剣は自らの信念を貫く為に抜くものだ。けして忘れるな。」
子供達に剣を教えるオクタヴィア。
そこに筆を持ったモルガンが来て、狩りに誘うもオクタヴィアは逃げる。
顔に赤い線を書かれるのが嫌なのかな・・・
どうやら、毎回のようにモルガンから逃げているようです。
友ではあるけれど受け入れられないこともあると。
今回の二人のやり取りは笑えますね。
「突然腕の中に飛び込んでくるなんて、そんなに僕に会いたかったのかい?」
エポナを抱えたまま頬をすりすりするタリエシン。
何だかんだでこれが二人のコミュニケーションなんですね。
タリエシンを見たときのエポナの反応が見たかったです。
そこにドラゴンの子を連れたオガムがやってくる。
ドラゴンの子に懐かれているタリエシン。
予言にあった「ケダモノの餌食」に・・・・
「一生こき使われるってことですかね。」
予言は当たったという事ですか・・・
確かに一生面倒を見なくてはならないでしょうね。
誕生の場に立会い、命を助けられ・・・・
あの竜の子って他の竜を呼んでいましたが結構、偉い立場なのかも・・・
「これをあげるから元気出して。」
スイールは相変わらず牛の扱いが下手で乳まみれに・・・
そんなスイールにラスティは作りたての建国記念硬貨を渡す。
記念硬貨・・・
そういえば、そういうのもありますね。
二人は自分の仕事を頑張っているようです。
アロウンとアルサルとリアンノンはアヌーブンへの願いを書いた碑の前にいた。
願いは叶えられ、アロウンはそこにエドラムを置いた。
―――アカボシ様。お導きを感謝します。
終わりましたね。
アルビオン王国が復活し、アルサルは王様になってしまいました。
戦いのあと、再び天上との間に結界を張ったと思われますが、
今回はアロウンが眠っていないので、弱まったらすぐに結界を直せるので、
多分もう、天上からの侵攻を受ける事はない。
・・・いや、レクトールが白の精霊の一人だから、あと10人くらい白の精霊は残っているのでしょうが。
人間は自らを作り出しだ精霊を倒す事が出来る。越える事が出来る。
なら、精霊を恐れる必要はないですね。
アロウンとリアンノンは、目に見えてラブラブって感じではないですが、
互いを想い合っていて、ラブラブなんでしょうね。
最後はハッピーエンドで、終わりました。
毎回、見ていて楽しかったです。