喰霊-零- 祈 焦 -いのりのこがれー
ひとつの戦いの終わりへ・・・・
紀之のいない対策室。神楽は黄泉のところへ向かう。
防衛省の特殊部隊の追跡班は黄泉の手により次々と倒されていくなか
特殊部隊の協力により神楽たちは、黄泉のいる森へと辿り着いた。
一方の黄泉は殺生石によって悲しみや憎しみといった感情が溢れ、
抑えられずに苦しんでいた。
「私なの?これが本当の私なの?」
カズヒロに世界を滅ぼすと言われながらも、
地面を這う黄泉は、殺生石に問う。
「お前は本当に私の望みを叶えるのか?」
その側に落ちる携帯電話の画面には、仲の良い黄泉と神楽の姿があった。
黄泉の本当の望みそれが、この話の決着を導いたのですよね。
森に降りた神楽・岩端・ナブーの三者は、殺生石に呼び寄せられた悪霊たちと戦う。
ナブーは両手に銃を持ち、岩端は鞄とドリルで、
そして神楽はマイケル十三号を流れるような華麗な動きで悪霊を倒していく。
亡き戦友たちの武器を使っている所が切なくなってきますね。
神楽の舞うような戦い方はうっかり見惚れてしまいました。
そこに、カテゴリDが出現する。
カテゴリDを斬れない神楽を先に行かせ、岩端とナブーがその場に残る。
黄泉のもとへ急いだ神楽は、黄泉を見つける。
「黄泉!」
「遅かったじゃない、神楽。」
父親は死んだかと尋ねる黄泉に対して、
神楽は父親と久しぶりに話をして初めて家族だと感じたがそれが最後だったと告げる。
黄泉の方も幼い頃に本当の家族を失い
引き取ってくれた父が新しい父、神楽を妹として
それが、本当の家族のようだった。
「ごめんなさい。」
神楽は黄泉に謝る。
黄泉は悪くないと信じて、それを押し付けて、黄泉を傷付けてしまった。
事実かどうかではなく、理解して、力になることが必要だった。
「本当に信じるってそういうことなんだよね。ごめんなさい、黄泉。」
うん。神楽はちゃんと黄泉のことを考えていますね。
たしかに、もう遅いのだとしても謝ることは大切です。
そんな、神楽に対して、
「私を殺す前に?それとも、自分が死ぬ前に?どっちが先か、すぐにわかるわ!」
獅子王を抜き、ラングレンを出現させる黄泉。
「お願い。力を貸して。喰霊解放!ビャクエイ!!」
神楽はビャクエイを呼び出す。
戦いが始まった。
ラングレンとビャクエイが空中で戦いを繰り広げる中、
神楽は刀を抜いて、黄泉と戦っていた。
しかし、どうしても黄泉を斬ることができず劣勢になってしまう。
黄泉に木の枝を右肩に突き刺され、痛いと叫ぶ神楽に対して、
命乞いを聞かせろという黄泉。
冥は命乞いした、幽は醜くもがいて死んだ。桜庭も泣き叫んだ。
室長と桐も地べたを這って泣き叫んだ。
そして、神楽の父はどうだったと尋ねる。
父が死んで、欲しがっていた霊獣を手に入れて、
「ねえ。聞かせてよ。死んだ時、ちょっと嬉しかったでしょ。」
神楽は叫び、感情のままに黄泉を殴る。
これは心の何処かにあった自分でも認めたくない感情を言い当てられて
怒ったということなんでしょうか。複雑です。
神楽が自らの行動に困惑する暇もなく、黄泉は獅子王を手に神楽に襲い掛かる。
応戦する神楽であったが、押し負けそうになる。
その時、管狐が間に入る。
消えたはずの紀之が助けてくれたのだ。
神楽を安全な所で、手当てする紀之であったが、
共同構で黄泉と会ったときに、殺してくれと言われたことを話して、
武器を置いて去ってしまう。
「わりぃ、神楽。俺のことは恨んでくれ。」
自分には黄泉は殺せないから代わりに殺してくれと言っているようなものですからね。
ひどく残酷なことを言っているのが分かっているんですね。
でも、そうしなければならない。紀之も自らを責めてますからどうしようもないです。
神楽にもそれは伝わったのでしょう。
黄泉は神楽との画像ごと携帯電話に刃を突きたてた。
まるで、殺生石に完全に呑まれてしまったかのように・・・・・
今回、色々書こうとしてたら長くなってしまったのでその1とその2にわけました。
その2へ続きます。
ひとつの戦いの終わりへ・・・・
紀之のいない対策室。神楽は黄泉のところへ向かう。
防衛省の特殊部隊の追跡班は黄泉の手により次々と倒されていくなか
特殊部隊の協力により神楽たちは、黄泉のいる森へと辿り着いた。
一方の黄泉は殺生石によって悲しみや憎しみといった感情が溢れ、
抑えられずに苦しんでいた。
「私なの?これが本当の私なの?」
カズヒロに世界を滅ぼすと言われながらも、
地面を這う黄泉は、殺生石に問う。
「お前は本当に私の望みを叶えるのか?」
その側に落ちる携帯電話の画面には、仲の良い黄泉と神楽の姿があった。
黄泉の本当の望みそれが、この話の決着を導いたのですよね。
森に降りた神楽・岩端・ナブーの三者は、殺生石に呼び寄せられた悪霊たちと戦う。
ナブーは両手に銃を持ち、岩端は鞄とドリルで、
そして神楽はマイケル十三号を流れるような華麗な動きで悪霊を倒していく。
亡き戦友たちの武器を使っている所が切なくなってきますね。
神楽の舞うような戦い方はうっかり見惚れてしまいました。
そこに、カテゴリDが出現する。
カテゴリDを斬れない神楽を先に行かせ、岩端とナブーがその場に残る。
黄泉のもとへ急いだ神楽は、黄泉を見つける。
「黄泉!」
「遅かったじゃない、神楽。」
父親は死んだかと尋ねる黄泉に対して、
神楽は父親と久しぶりに話をして初めて家族だと感じたがそれが最後だったと告げる。
黄泉の方も幼い頃に本当の家族を失い
引き取ってくれた父が新しい父、神楽を妹として
それが、本当の家族のようだった。
「ごめんなさい。」
神楽は黄泉に謝る。
黄泉は悪くないと信じて、それを押し付けて、黄泉を傷付けてしまった。
事実かどうかではなく、理解して、力になることが必要だった。
「本当に信じるってそういうことなんだよね。ごめんなさい、黄泉。」
うん。神楽はちゃんと黄泉のことを考えていますね。
たしかに、もう遅いのだとしても謝ることは大切です。
そんな、神楽に対して、
「私を殺す前に?それとも、自分が死ぬ前に?どっちが先か、すぐにわかるわ!」
獅子王を抜き、ラングレンを出現させる黄泉。
「お願い。力を貸して。喰霊解放!ビャクエイ!!」
神楽はビャクエイを呼び出す。
戦いが始まった。
ラングレンとビャクエイが空中で戦いを繰り広げる中、
神楽は刀を抜いて、黄泉と戦っていた。
しかし、どうしても黄泉を斬ることができず劣勢になってしまう。
黄泉に木の枝を右肩に突き刺され、痛いと叫ぶ神楽に対して、
命乞いを聞かせろという黄泉。
冥は命乞いした、幽は醜くもがいて死んだ。桜庭も泣き叫んだ。
室長と桐も地べたを這って泣き叫んだ。
そして、神楽の父はどうだったと尋ねる。
父が死んで、欲しがっていた霊獣を手に入れて、
「ねえ。聞かせてよ。死んだ時、ちょっと嬉しかったでしょ。」
神楽は叫び、感情のままに黄泉を殴る。
これは心の何処かにあった自分でも認めたくない感情を言い当てられて
怒ったということなんでしょうか。複雑です。
神楽が自らの行動に困惑する暇もなく、黄泉は獅子王を手に神楽に襲い掛かる。
応戦する神楽であったが、押し負けそうになる。
その時、管狐が間に入る。
消えたはずの紀之が助けてくれたのだ。
神楽を安全な所で、手当てする紀之であったが、
共同構で黄泉と会ったときに、殺してくれと言われたことを話して、
武器を置いて去ってしまう。
「わりぃ、神楽。俺のことは恨んでくれ。」
自分には黄泉は殺せないから代わりに殺してくれと言っているようなものですからね。
ひどく残酷なことを言っているのが分かっているんですね。
でも、そうしなければならない。紀之も自らを責めてますからどうしようもないです。
神楽にもそれは伝わったのでしょう。
黄泉は神楽との画像ごと携帯電話に刃を突きたてた。
まるで、殺生石に完全に呑まれてしまったかのように・・・・・
今回、色々書こうとしてたら長くなってしまったのでその1とその2にわけました。
その2へ続きます。